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【TENET-テネット-】コロナ明け最大の衝撃

映画が好きだ。

特にクリストファー・ノーラン監督の作品が好きで、インセプションに至っては視聴回数は10をゆうに超えている。何度も繰り返して観たくなる中毒性がこの作品にはあるのだ。

そして、満を持して2020年9月18日(金)に公開となったクリストファー・ノーラン監督最新作「TENET」を観てきた。
観終わって数時間しか経ってないうちに、早速レビューに入りたいと思う。

※本レビューには多くのネタバレを含む。これから観るという人は劇場に行ったあとでここから先に進んでほしい。


ーー以下、レビューーー










さて、長すぎた作品紹介の後に始まった本編。最初のシーンではクラシックコンサートの、まさに演奏中の会場が映し出された。
突如武装した集団が演奏者たちを襲撃し、騒然となる場内。
そこへ、通報を受けて駆けつけた特殊部隊、そのうちの一人に偽装して、彼はキエフの演奏会場へ侵入した。
キエフーそう、ここはウクライナである。
私は海外サッカーが好きで、「ディナモ・キエフ」というウクライナのサッカーチームを知っていた。世界のサッカーにおける最高峰チャンピオンズリーグ(CL)にも何度も出場している名門チームだ。
そんなチームの本拠地であるキエフが、今まさに襲撃に遭っているんだな、という複雑な気持ちでスクリーンを観ていた。

武装集団とロシアの特殊部隊との戦闘の末、任務の目的であるスーツの男と角張った金属片を守った男が、今回の“主役“である。

この男を見た瞬間、頭を抱えた。
私はこの男を観たことがある。

どこだ、他の作品で観たというのか。
一体どこで観たというのだ、、

私はサッカーに造詣が深い。
この男はイングランドプレミアリーグでプレーするラカゼットという選手だ。
所属チームはアーセナル。「火薬庫」という意味のチームで、この男はそのチームのエースナンバー9を背負う、危険極まりない男なのである。
もちろん世界サッカーの最高峰チャンピオンズリーグ(CL)の出場経験もある。

ー並べて見るとあまり似ていないという事実は百も承知だ。
ただ、私はラカゼットをうろ覚えの状態でこの主役を観た。観てしまった。
もうラカゼットにしか見えないのである。だれになんと言われようとこの印象が一度根付いてしまった以上逃れられない。この映画が終わるまで残り2時間30分、ラカゼットと時間をともにすることがこの瞬間に確定した。

物語が進んで行くと、インドの武器商人の情報にたどり着く。その商人は危険な人物で、ラカゼット一人では会うことすら困難なため、ラカゼットは知り合いに協力を仰ぐ。
その人物がこちらだ。

ニールと名乗るこの男と一緒に、ラカゼットはこのあと武器商人の屋敷に乗り込むこととなる。
ただ、私はこの男が登場した瞬間に、足元が震えだし、それは全身に進行し、恐怖にかられガクガクと身を震わせていたのである。

ー私は、この男も知っている。

ーグリーズマンだ。
アントワーヌ・グリーズマン、スペイン2大チームのひとつ。あのメッシを要する、世界でも有名すぎるチーム「バルセロナ」でプレーする超がつく一流選手。
なんと、こともあろうにラカゼットとグリーズマンがパートナーとなってストーリーは進んでいくのであった。

ラカゼットとグリーズマンといば、同じフランスで代表メンバーに名を連ねる。
攻撃的ポジションの二人は、中がいい姿を確かによく見せていた。

しかし同じ映画に出演することになるとは微塵も思っていなかった。
同郷の二人が、同じスクリーンに写っているのを観て、私はこみ上げてくるものを抑えれなかった。
自宅から持ち出した550mlのペットボトルの水を半分以上一気に飲み、私はもう一度スクリーンに集中するよう努めた。

そこからはあっという間だった。
映像の迫力と、音の美しさ、迫力も相まった映画体験ができた。
私は一人で観たが、友人、恋人と観たらより楽しめるであろうと感じた。

ストーリーについては全く読み取ることはできなかった。
インセプションを10回かけて理解できない男には少々難解だったのかもしれない。
ただ、臨場感と迫力はすごいものがあるので、見る際はぜひ劇場へ足を運んでほしい。
しかし、ネタバレを気にせずここまで読んでいる諸君はおそらくすでに劇場で鑑賞していることだろう。

そう、私が伝えたかった事実はただ一つ、この二人が両方サッカー選手に似ているということだけだ。
共感していただけた方には、ぜひスキボタンを押してほしいと思う。

これより、考察サイトを見て回りたいと思う。
おっとその前に、洗濯物を干さねばならない。

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