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マッチレビュー[21-22 ラリーガ 第20節]ビジャレアルvsアトレティコマドリード

1.はじめに

どーもこんばんは。Jリーグの松本山雅FCサポのすぴっちです。

普段はJリーグのみ観ている私ですが、現在日本はオフシーズン。そのため、以前から興味があったアトレティコマドリードをサッカー勉強の一環として観てみました。

今回はその試合のレビューとなります(アトレティコマドリード目線)。

海外サッカーを、またアトレティコマドリードをほぼほぼ知らない私ですので、暖かい目で読んでいただければ幸いです。

2.スタメン

両チームとも基本は4-4-2で開始。

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試合のハイライトはこちら

*アトレティコのスタメンで聞き覚えがあるのは・・・カラスコ、コレアのみ。ビジャレアルは・・・分からぬ。

3.ゲームの流れ

 3-1. 前半-1:[アトレティコ]左サイドに誘い込み圧縮せよ

試合開始直後のアトレティコ。ボール非保持の時にかなり攻撃的なプレッシングを行う。しばらくするとプレス開始位置が低くなり、ビジャレアル最終ラインにボールを持たせる時間が長くなっていった。

アトレティコのボール非保持の形は以下の通り。

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ビジャレアル#12 SBが非常に高い位置をとる。そのケアのために #21カラスコが下がり、5-3-2のような形に。可能なかぎりチャンネルを広げない方針?

攻撃的なプレッシングを実施しない時の、アトレティコのボール非保持の狙いは・・・「左サイドに誘導。そこで圧縮しボールを刈り取る」かと。

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1stプレッシャーの誘導のさせ方、及びそれに連動したスライドのタイミングが非常に美しいと感じた。・・・こういう連動が理想なんだなと感た(昨シーズンの推しチームのことを思い出しながら)。

まずは、ショートカウンターでアトレティコが先制(1-0)。

 3-2. 前半-2:[ビジャレアル]SHのスペースから侵入を

思い通りにビルドアップできず苦しむビジャレアル。しかし、前半20分あたりには対応してくる。

その対応は「#21カラスコが下がって空いたスペースを使う」こと。#14が大外に広がり、#12-#14-#4 が大外(ハーフレーン)にいるような形に。

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ここから、以下の2ケースでアトレティコが攻められた。

[ケース1] #14への圧が弱い場合・・・そのまま#14から展開する

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[ケース2] アトレティコ #5パウルが#14をケアする場合・・・#4CBが持ち上がり展開する。

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ビジャレアルはこのケースからPKを獲得した。#4が高い位置でフリーとなり、ペナルティエリア内に高精度のパスを出されて・・・。

アトレティコは押し込まれ続け、失点 (1-1)。

しかしその後すぐに対応するアトレティコ。以下の図のように、#21カラスコに #14をケアさせるケースが増えた。

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その後しばらく押しつ押されつが続き、このまま前半終わるかなぁと思っていたら・・・突然 #21の攻撃的プレッシングでボール奪取を狙うアトレティコ。

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ビジャレアルの意表をつき見事ボールを奪う。得点には繋がらなかったが、観ててとても興奮したシーンの1つだった。

前半終わって、1-1の同点。

 3-3. 後半:[アトレティコ]#21カラスコを中心とした大外アタック

後半の比較的早い時間にアトレティコが失点。1-2。

アトレティコは、失点直後に 3人の交代&システム変更で攻めの姿勢を強めることに。

左サイドに#21カラスコと#7フェリックス(この選手は名前知ってる!)を置き、左から攻める狙いを感じた。

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システム変更直後の1プレーから、その狙いがマジマジと感じ取れた。

65分ごろのプレー。左サイドが "#21カラスコを除いて" ボールを貰いに降りる動き。ビジャレアルのSHとSBがそれに釣られて降りる。そのタイミングを狙って、#21カラスコを狙ったロングボールでビッグチャンスを作り出した。

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「どこを狙うか&どうやって実現するか」を少なくとも左サイドの4人 (#22, #11, #7, #21カラスコ)で共有し実現したプレーであり、とても美しいと思った。

その後も#21カラスコ、#7フェリックスを中心に押込み続けたアトレティコ。1点返すことに成功する。

最終的に2-2でドロー決着。

4.終わりに

試合を見終わり、2点感想があります。

1点目:#21カラスコに惚れた。
前半は最終ラインのケアをしつつ、ボールを奪ったら瞬く間にペナルティエリアに駆け上がる。後半途中からはサイドを変えて、攻めの中心として違いを出し続ける。フルタイム相手の脅威となり続けたこの男。元々名前を知っていたこともありますが・・・すげえ選手だと再認識しました。

2点目:海外サッカー(ラリーガ)の目まぐるしい展開が面白かった。
「相手がAをしたので次はBにしよう」「Bにしてきた、それではCをやろう」・・・と両チームがどんどん対応していく。給水でもHTでも無い時に。そうやって展開が変わっていくのが見ていて面白いなぁと思いました。「次はどんなものを見せてくれるのかな」とワクワクして。


そんなこんなで・・・海外サッカーに、アトレティコマドリードに少し興味をもった今日この頃です。ひとまずJリーグが開幕するまでは、アトレティコマドリード中心に海外サッカーを見てみようと思っています。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

ではまた。