水のスピリチュアルな話

水にはエネルギーを溜め込む性質があります。古今東西、水はスピリチュアルにおいて重要な意味を持っています。例をあげていきますね。

まずは占いから。タロットでカップのスートは感情や愛情のエネルギーという性質があります。カップは水分を入れるものであり、感情も私たちが放っているエネルギーの一種です。タロットにおいてはカップの中には私たちの感情や愛情や直感や創造力といったエネルギーが入っていると解釈できます。また、占星術では水の星座は感情豊かという特徴があります。

中国発祥の風水はエネルギーを循環させる方法論で、私は詳しくないのですが、水は金運を司るそうです。風水に基づいて都市設計がなされたシンガポールは経済の流れを良くして金運が向上するように工夫されています。シンガポールの風水的パワースポットといえば富の泉やマーライオン、空港の巨大人工滝やMBSの噴水も風水的な意味がありそうです。

日本のスピリチュアルではトイレ掃除で運気が上がるとか、水回りを綺麗にすると運が良くなるなどと言われています。そして日本のパワースポットというと滝や神社の中にある湧き水があります。新しく良いエネルギーが出てくるイメージでしょうか。また、家相学では、洗面所やお風呂やトイレなどの水回りの位置が重要になっています。

水はネガティブなエネルギーも溜め込みます。海やプールは心霊話の定番ですよね。よくあるのは中に引き込まれてしまうというものですが、その場所で過去にあった悲しい事件の当事者の悲しみや苦しみや怒りといったネガティブなエネルギーが残っていて、霊感の強い人はそれを感知します。そしてそのエネルギーに同調すると引き込まれてしまいます。
しかし一般的には太陽の光によって浄化されるので、永遠に残るわけではないです。太陽光が当たらない場所はネガティブなエネルギーが滞留しやすく、室内なら湿度の高い薄暗い場所、屋外でもトンネルなどは、心霊スポットになったり何となく嫌な感じがするのです。

水のスピリチュアル的な特徴を利用して、浄化やエネルギー補充することもできます。
例えばムーンウォーター。新月や満月の夜に、容器に入れておいた水を月光浴させて飲むと新月や満月のエネルギーを身体に取り込めるというのものです。新月はデトックス、満月は満ち足りたエネルギー(金運や女性性)など。

クリスタルウォーターというものもあります。これは水晶などのパワーストーンを入れておいた水を飲むと、そのパワーストーンのエネルギーをダイレクトに身体に取り込めるというものです。パワーストーンを入れた水を月光浴させて飲む、という組み合わせもできます。私も以前やっていたのですが、小さい欠片を飲み込んでしまったことがあったので十分に気をつけてください。そんなことをするのは私くらいだと思いますが…
パワーストーンそのものも人のエネルギーをよく吸収するので、水に浸けてネガティブなエネルギーを水の中に出して浄化することもできます。それを飲んでしまっては意味がないので、クリスタルウォーターを作るときは浄化済みのパワーストーンを使用してください。

私の経験ではムーンウォーターとクリスタルウォーターはあまり効果を感じませんでした。人によって合う方法と合わない方法があり、私にとっての1番のデトックスは泣くこと、エネルギーチャージは日光浴です。

泣くのはネガティブな感情のデトックスになります。実際にストレスホルモンも涙の成分として入っているようで、悲しい時は思い切り泣くと少し気分が良くなります。なんとなく気分が沈んでいるときに泣ける映画を観て泣くのも良いです。
私は感動したときによく泣くのですが、涙というのは悲しい時や嬉しい時など感情のエネルギーが湧き出てきて身体の中に収めきれない量になると外に出てきます。目は魂の窓と言いますが、そこから水分が出てくるというのも不思議ですよね。動物も泣くことがありますが、人間ほど複雑な感情をもっていないので人間のように何かにつけてボロボロ涙をこぼすこともありません。生き物の中では人間が圧倒的に強く多様なエネルギーを放っています。動物の霊を見る人が少ないのも彼らは人間ほどの念を持っていないのが理由です。

太陽光による浄化は、ポジティブなエネルギーでネガティブなエネルギーを焼き切るようなイメージです。日光浴の効果は医学的にも証明されていて、セロトニンを出して鬱病を予防する、ビタミンDを生成して免疫力を高めて骨を丈夫にする、体内時計を整えて睡眠の質を良くする、などがあります。他にもまだ証明されていないポジティブなエネルギーが太陽から出ていると私は思っています。太陽もスピリチュアルな意味の強い天体で、古代から世界各地の宗教で太陽の神が存在しているので、昔から人間は太陽の重要性を知っていました。

雨の日は太陽光が弱いので気分が憂鬱になりますが、雨が止んだ直後の空気はスッキリしていますよね。実際に大気汚染物質が流されたというのもありますが、大気中には生き物(主に人間)の放った色々な感情のエネルギーが満ちているので、これらを雨が吸収して一時的にですが洗い流して空間がスッキリします。

普段水分を摂取するときは、その飲み物に感謝すると良いエネルギーが入って波動を上げることができます。水がなかったら私たちは生きていけないので、清潔な水や飲み物を摂取できるというのはとてもありがたいことです。食べ物を食べるときに食べ物そのものや生産者や料理してくれた人に感謝するように、飲み物に対しても感謝しています。

ここから先は水はあまり関係ないです。

私個人の考えでは水を汚染することは悪いカルマを作り出す行為だと思うのです。水質汚染だけでなく環境破壊行為全てがそうです。これらは現在及び未来の人類と動植物に対して負のカルマを背負うことになります。地球は監獄で地球の外に生まれ変われない説を聞いたことがある人も多いと思いますが、そもそもカルマを負っている時点でそれを解消せずに地球から自由にはなれません。

掃除は開運行動とされますが、いくら自分の家を綺麗にしても、ゴミや汚染物質はこの世から消えるわけではなく家の外へ移動するだけです。排水は下水処理場で処理されて最終的に海に流れ出るまでにある程度は無害になりますが、薬品などの化学物質は処理の過程で完全に取り除けるわけではありません。洗濯のたびに出てくるマイクロプラスチックも海を汚染して海の生物に悪影響を与えています。マイクロプラスチックはどこにでも存在していて人間への影響も分かってきているので、結局自分たちに返ってきているわけです。

将来的には宇宙への移住のために汚染された空気や水を完全に綺麗にして再利用する技術が必要なので、その技術が地球上の環境改善にも使われますが、いつになるか分かりません。
個人でできることには限りがあるのですが、日々の小さな選択の中で環境を汚染しない方の選択肢を選ぶ生き方をすることはできます。開運行動という意味では公共の場のゴミ拾いのほうが自宅の掃除よりも効果的かもしれません。

スピリチュアルに興味のある人は感謝の気持ちを大切にする人が多いですよね。周囲の人に感謝するのはもちろん大切ですが、私は同じくらい自然環境にも感謝しています。地球上のものは全て繋がっていて、自分には関係ないと思っている存在でも間接的に私たちの生活を支えています。文明的な生活を捨てて個人の幸せを犠牲にするほど頑張ることはできなくとも、自然環境への感謝の気持ちがあれば環境破壊や環境汚染につながる行為は最小限にしようと努力するようになります。

引き寄せ的には自分さえ良い気分でいれば良い出来事を引き寄せると思いがちですが、引き寄せの本質は自分の放ったエネルギーが自分のところへ戻ってくるというもので、良いカルマも悪いカルマも自分に返ってきます。悪い行いでも気分が良ければ良い出来事を引き寄せるかといえばそうではありません。行いが良いか悪いかは他者への影響や動機によって判断されます。引き寄せもカルマも、生きている時よりも生まれ変わる時により強力に働く法則です。

最近雨が多いので、なんとなく水のことを考えていて思いついたことを書いていたら長くなってしまいました。ここまで読んでくださりありがとうございました。