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占星術のアスペクトについて

アスペクトというのは、惑星同士の角度や4つのアングル(ASC、IC、DSC、MC)と惑星との角度です。主要なアスペクト(メジャーアスペクト)は5つ、そのほかにマイナーアスペクトと呼ばれるものが複数ありますが、メジャーアスペクトに比べて影響力が弱く、複雑になりすぎるためメジャーアスペクトのみ紹介します。それぞれのアスペクトに記号があるので、それは上の絵を見てください。

Conjunction
まずはコンジャンクション。これはほぼ重なっている0°のことです。完全に0°ではなくても、近くにあれば同じような影響があるので前後数°にあればコンジャンクションとして考えます。この誤差をオーブ(orb)といいます。占星術師によって異なるのですが、コンジャンクションの場合は概ね10°のオーブを認めています。10°というのは前後5°ずつのことです。ただし、アスペクトのどちらかが太陽か月の場合は8°、つまり前後4°までです。5°離れているなどギリギリの場合よりはより0°に近い方がより強力に働きます。
コンジャンクションは5つのメジャーアスペクトの中でも最も強力で影響力が強いものなので、出生図を見るときはまずコンジャンクションに注目です。
コンジャンクションの意味は、それぞれの惑星がお互い活性化し合い、強調、融合します。それがどのように作用するかは惑星同士の組み合わせによります。

Opposition
オポジションは正反対、180°に位置するアスペクトです。オポジションのオーブは5°から10°、前後2.5°から5°です。オポジションの意味はコンジャンクションに似ていて、お互い影響を及ぼすのですが、陰陽のようにうまくバランスを取って補完しあうというイメージです。初めは反発しても最後は仲直りします。コンジャンクションの次に強力なアスペクトです。

Square
スクエアは直角、90°の位置関係です。オーブはオポジションと同じく5°から10°。これはハードアスペクトとも言われるチャレンジングなアスペクトです。惑星の良いところをもう片方が邪魔をするというか、作用を弱めます。しかし、それらの試練のおかげで最終的にはより成長して良さを活かせるようになります。土星に似ていますね。

上記3つはハードアスペクトと呼ばれ、困難さを伴うとされていますが、困難の先にはより大きな利益を生むので、長い目で見ればむしろ幸運のアスペクトです。

Trine
トラインは120°の位置関係で、オーブは5°から10°。ソフトアスペクトと呼ばれる物事を容易にするアスペクトで、特にトラインは幸運のアスペクトと呼ばれます。衝突することなく調和し、自然に物事を成し遂げます。

Sextile
セクタイルは60°の位置関係で、オーブは5°から10°。トラインに似ていて、これもソフトアスペクトです。お互いに協調して助け合います。調和することで生産性が高まり、それぞれの惑星の特徴が活かしやすくなります。セクタイルの利益を得るためにはトラインよりも努力が必要です。

アスペクトについて簡単に書きましたが、具体的な惑星の組み合わせの例がないとわかりにくいですよね。機会があれば実際の出生図をもとに解釈の例を書きたいと思います。

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