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スピリチュアリズム入門 (1)はじめに


スピリチュアリズムって何?

「スピリチュアリズム」って何?
これを簡単に説明したいと思ったのですが、なかなかむずかしいです。
なので、いくつかの要素を書き出してみたいと思います。

スピリチュアリズムを日本語で言うと

スピリチュアリズムを日本語に訳すと「心霊主義」などと言われます。

スピリチュアリズムのひとつの側面として「霊的な存在や霊的な世界」を信じる人の間で広まった思想・哲学・宗教だといえるでしょう。

「心霊」というと幽霊やオバケを想像し、とてもオカルティックな怖い感じがします。

実は『近代スピリチュアリズム』が始まった頃は、心霊現象が多く発生し、それを研究する「心霊科学」が中心であったのです。

スピリチュアリズムのはじまり

『近代スピリチュアリズム』と書きましたが、スピリチュアルなものというのはさまざまに太古の昔からあったと考えられますが、
『近代スピリチュアリズム』は1848年から始まり、記録が残されています。

1848年3月31日、アメリカ、ニューヨーク州のハイズヴィルという閑村で起こった※ポルターガイスト現象からはじまります。
ここで、この世と霊の存在との交信が可能であるということが複数の人間によって確認されました。

これが近代スピリチュアリズムのはじまりです。

※ポルターガイスト現象というのは、「騒々しい霊」とも訳され、だれも触れていないのに激しい音がしたり、電気や光の明滅、物品の浮遊や移動などがおこるという現象。

今あるスピリチュアルなことの多くが「なんとなく、、」とか、「自分だけにわかる主観的なもの」であるに対し、このスピリチュアリズムの始まりは、その現象が客観性をもって認識されたことも非常に興味深いものです。

当時は数多く起こる「心霊現象」を科学的に解明しようと、アメリカやイギリスの科学者や学者、ジャーナリスト、マスコミ等々が躍起になって研究を進めていきました。

そういった彼ら、知識人やマスコミ関係が騒いだため、スピリチュアリズムの探求は当時、一大ブームになったと言われています。

スピリチュアリズムの基本的な考え

「心霊」つまり「霊」というものの存在を認め、「人は死んで肉体は無くなっても霊(たましい)は生き続ける」ということが、まずはスピリチュアリズムの基本的な考えです。

人は死んでも霊として生き続けるので、故人の霊と通信することができると考えられ、その通信をする人のことを「ミディアム(霊媒)」と言います。

そして、これらのことを信じ、信条とする人のことを「スピリチュアリスト」と言います。

スピリチュアリストとは、本来は、単にスピリチュアル好きな人のことを指すのではありません。

人生をよりよく生きるための指針

現在のスピリチュアリズムは、単に霊や霊界の存在を認めるというところにとどまらず、人生をより良く生きるための哲学・考え方として、全世界に熱心な信奉者が多く存在します。

自分自身の心とたましいの成長(霊性の向上)を追求し、心を平和に保ち、できるだけ他者のためにも奉仕する。
そんな哲学、生き方の指針であるとも言えます。

まとめ

スピリチュアリズムとは、厳密にいうと近代スピリチュアリズムのことで、
日本語に訳すと心霊主義、つまり、霊と霊界の存在を認め、人は死んでも霊(たましい)は生き続けるという考えが基本となっているものです。

現在では、自分の人生をよりよく生きるために、自身の心やたましいの成長、霊性の向上を追求する、哲学・学問・宗教・考え方のことであるといえるでしょう。 
(中の人「Y」)