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【火葬幻実】デッキ解説

 お久しぶりです、ノイズと申します。

 今回ご紹介するのはThe blazing MARSが主役のデッキです。

 【火葬幻実】と名付けました。少し長いですが、経緯からお話ししていきます。しばしお付き合い下さい。

デッキレシピ

スクリーンショット (57)

画像5

紋章みたいで格好良い

The blazing MARS
効果モンスター
星8/炎属性/炎族/攻2600/守2200
「The blazing MARS」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在する場合、
このカード以外の自分の墓地のモンスター3体を除外して発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はモンスターを特殊召喚できない。

(2):自分メインフェイズ1に、このカード以外の自分フィールドのモンスターを全て墓地へ送って発動できる。
墓地へ送ったモンスターの数×500ダメージを相手に与える。

デッキの経緯

 ②のバーン効果に特化させることもできますが、前作の【摩擦円】との差別化も計っております。あくまでキルの一手段に留めておいて、今回は彼を何度でも現れるエースアタッカーとして魅せていきたい。
 僕が注目したのは、①のテキスト「墓地のモンスター3体を除外して」の部分です。この無限コストになりそうなモンスターを探しました。

 しかしそのターン中一切の特殊召喚が封じられるため、ジャイアント・レックスやシノビネクロ等のすぐさま特殊召喚されるモンスターとは共存できません。かろうじてクリアしていたのはゼラの天使ぐらい。

 そこで目を付けたのがメタファイズでした。
 彼らはMARSの制約に引っかかりません。

メタファイズ・ネフティス

メタファイズはイラストが美しい

メタファイズ・ネフティス
効果モンスター
星8/光属性/幻竜族/攻2400/守1600
(1):このカードが「メタファイズ」モンスターの効果で特殊召喚に成功した場合に発動できる。
フィールドにセットされた魔法・罠カードを全て除外する。
(2):このカードが除外された場合、
次のターンのスタンバイフェイズに除外されているこのカードをデッキに戻して発動できる。
デッキから「メタファイズ・ネフティス」以外の「メタファイズ」カード1枚を手札に加える。

 そんなわけで「MARSでメタファイズを除外する」が当初のコンセプトになります(回りくどいけど直感的にやりたかったことなので突っ込まないでね)。

 ということは、MARSとメタファイズを一緒に墓地に送らなければなりません。一旦、ライトロード・ドミニオン キュリオスの落ち運に委ねます。

ライトロード・ドミニオン・キュリオス

"難研Nuclear!"を… 見るのです…


 その素材ですが、

ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム

走り幅跳びでありえないほどイカサマするひと

 メタファイズ・デコイドラゴンがPモンスターだしせっかくだから…と、アドを稼ぎやすいヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムを軸にして炎属性でまとめる方針に。
 まずは、よりシンプルにレスキューラビット。出す先のバニラPにはチューナーかつスケール5のライブラの魔法秤、スケール1の竜脈の魔術師を採用。


 以下より、このデッキの主な初動を解説いたします。
 必要なカードは
  ●レスキューラビット
  ●メタファイズ・デコイドラゴン(暫定)
  ●表側のカード

 の3枚です。
 動画も撮りましたので(手元がおぼつかないですが)、よければどうぞ。

  ラビットを召喚
→ デッキからライブラの魔法秤×2を特殊召喚
→ 2体でエレクトラム
→ デッキからダーク・ドリアードをEXへ
→ 表側のカードを破壊し、EXのライブラAを手札に
→ ライブラAとメタファイズ・デコイをスケールに置く
→ EXからダリアードライブラBをP召喚
→ ダリアード効果でデッキトップにネメシス・フラッグを置く
→ ダリアードライブラBNo.60 刻不知のデュガレス
→ デッキから2ドロー、手札を1枚捨て、次のドローフェイズをスキップ
→ 手札に加わったフラッグを特殊召喚し、除外されたラビットをデッキへ
→ 効果でアンブレラコリドーをサーチ
→ エレクトラムデュガレスフラッグキュリオス
→ デッキからMARSを墓地に送り、さらに3枚墓地肥やし


 さて、ルートの中にネメシスが出てきました。
 除外されたモンスターをデッキに戻しながら展開していくカテゴリです。MARSで毎ターン除外を繰り返すこのデッキではメタファイズに並ぶ(というかそれ以上の)サイクルギミックとして活躍します。

 その内のフラッグは後続をサーチする効果も備えているため、滑り出しにはうってつけです。どうにかサーチしたかったのですが、炎属性炎族はサポートに恵まれておらず、非常に悩まされました。灼熱の火霊使いヒータしかロクなのがいない… と思ったらダーク・ドリアードを発見。

ダーク・ドリアード

不服そうな顔

ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/魔法使い族/攻1800/守1400
【Pスケール:青5/赤5】
(1):自分フィールドの地・水・炎・風属性モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールドのモンスターの属性の種類×200アップする。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから地・水・炎・風属性モンスターを1体ずつ選び、
好きな順番でデッキの上に戻す。

 思えばダリアードからのデュガレスは汎用性が高くて他のデッキにも使えそうですね。サモプリでできるし。


 話が逸れましたが、初動の後について。
 MARSを出すための除外コストには、メタファイズの他にエレクトラムとバニラPを含ませます。ネメシスで戻して使い回すためです。なので、このデッキでは2枚目以降のラビットを引いても腐りにくく、初動さえ決まれば最低2回はエレクトラムを出せます。

 2周目の展開。ラビット⇒エレクトラムの後、2体のネメシス星杯神楽イヴを中央に出してマーカーを左右に伸ばせば、EXデッキからPモンスターを3体展開できるようになります。

 うち1体をメタファイズ・デコイにすると、レベルの合計は4+4+2。それで何をするのかというと、


記事用 メタホル&ゼラ天


 メタファイズ・ホルス・ドラゴン
 またはゼラの天使を経由した、


記事用 涅槃


 涅槃の超魔導剣士のS召喚です。

シンクロ・ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/魔法使い族/攻3300/守2500
【Pスケール:青8/赤8】
(1):自分のPモンスターが攻撃する場合、そのモンスターはその戦闘では破壊されず、
その戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
(2):自分のPモンスターが攻撃したダメージステップ終了時に発動する。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、
攻撃したそのモンスターの攻撃力分ダウンする。
【モンスター効果】
チューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上
このカードをS召喚する場合、自分フィールドのP召喚したPモンスター1体をチューナーとして扱う事ができる。
(1):このカードがP召喚したPモンスターをチューナーとしてS召喚に成功した場合、
自分の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
相手のLPを半分にする。

(3):モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。

 これにより「涅槃で相手のLPを半分にし、MARSのバーンキル圏内まで一気に近づける」という、"目的"のための"目標"が設けられました。

 素材に挙げたシンクロ体ですが、メタファイズ・ホルスデコイの入れ替え先として、ゼラの天使は冒頭で述べたようにMARS出力の無限コストとして機能します。
 一気に涅槃までたどり着けなかった場合でも、これら2体は場に出る機会が多いため、まだ涅槃を出すチャンスが作れるわけです。

 余談ですが「相手のライフを半分にする効果」はダメージとして扱われないため、チキンレース等で相手がダメージを受けない状況でも涅槃は仕事をします。


 先月のデュエルなので現在とは構築が違いますが…盤面のイメージはだいたい以下の感じです。自分の思い出として載せておきます。

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オスカーさんとのデュエル。
ズァークをアシンメタファイズで足止め中…。


画像12

Reoさんとのデュエル。
あちらの防御が固く、なかなか押し切れません。


絶縁体PとMARSの矛盾

 ところでPモンスターとMARSを合わせる際の矛盾について補足しておかなければなりません。知ってる人多そうだけど一応…

 MARSのバーン効果は、場にPモンスターやトークン等の「墓地に送られないモンスター」が1体でもいると発動そのものができません。

 涅槃やメタファイズ・デコイがモンスターゾーンにいるだけでバーンキルができないのです。こればかりは覆しようがありません。場に残ってしまったPモンスターは無理やりリンク素材にするとして、他の弾丸役はネメシスに任せています。
 彼らは絶縁体のPモンスターをよそにして自ずと展開でき、除外ゾーンにも触れるため、本来の意味でMARSにぴったりなカテゴリです。彼らが登場するまでこのデッキは完成まで辿りつけませんでした。

 (そもそもバーンを無効にされた時のリスクとかめっちゃ高いし、だからここぞという時にしか使いたくないし)


 このデッキの概要は以上です。

 サイクルギミック、ビートダウン、デュエルエンドまでの全面にわたってMARSが絡むデッキになったと思います。

 以下より、他のカードについて書き連ねていきます。一部は省略。

各カードの解説

スクリーンショット (57)

◆メタファイズ関連
・《メタファイズ・ネフティス》×2

 1体目はMARSで除外してサーチ効果を使い、もう1体はタイラント・ドラゴンの効果で手札から出し、邪魔な伏せカードをぶっぱします。

・《メタファイズ・タイラント・ドラゴン》
 ネフティスの効果を使いたかったので採用しました。罠を受けないダブルアタッカーでもあるので、ワイルドに運用していきたいところ。

・《メタファイズ・ラグナロク》
 サーチ可能な☆4チューナー。ラグナロクの戦闘ダメージが通るだけで、上記のバックぶっぱマン殺意の波動に目覚めしワイルドマンが顕現するので侮れません。

・《メタファイズ・デコイドラゴン》×3

メタファイズ・デコイドラゴン

ペンデュラム・効果モンスター
星2/光属性/幻竜族/攻 300/守 200
【Pスケール:青1/赤1】
このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分のモンスターが攻撃対象に選択された時、
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「メタファイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを除外し、対象のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
【モンスター効果】
このカード名の(1)(2)のモンスター効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):(P効果とほぼ同文)
(2):このカードが除外された次のターンのスタンバイフェイズに発動できる。
除外されているこのカードを特殊召喚する。

 もう一人の主人公。特殊召喚やサーチが比較的容易なスケール1、というのが優秀ですね。抹殺の指名者で時間差リクルートが可能。なので、ラビットに頼りきらなくてもエレクトラムは出せるようになっています。

 相手に攻撃を渋らせる役割があるのですが、攻撃対象となるモンスターが自分の場にいなければならず、直接攻撃には対応しきれません。そのため、虹クリボーを採用しています(後ほど解説します)。

 ところでメタファイズって全体的に難解ですよね。特にデコイは情報量が多くてテキストを読むのも疲れる…と思いきや、P効果とモンスター効果はどちらもほぼ全く同じ文章で、それぞれ1回ずつ使えます。

 自分のモンスターが攻撃対象になった時、
→Pスケール状態のデコイAの効果で、墓地のデコイBを蘇生。
→モンスター状態のデコイBの効果で、墓地のネフティスを蘇生。
→メタファイズモンスターの効果で特殊召喚されたネフティスの効果が発動

 …という風に、もう1体のデコイを墓地に置いておくことで、ネフティスやタイラントをより強力に使えます(ここまできたら相手もう攻撃してくれないけど)

・《アシンメタファイズ》
 エレクトラムで破壊したり、ドローで手札事故を緩和する意図。たまに、ダリアードでデッキトップに置いたカードをそのまま引くことも。
 デバフ効果は、相手の3000打点に対しMARSが優位に立てるほか、攻撃力が変動した相手をNo.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロで破壊しさらなるドローも可能です。表示形式変更の効果は、抹殺の指名者デコイと合わせて相手の攻撃を防ぐことに使います。
 どちらも対象を取らず、フィールド全体に効果が及ぶため、様々な相手に対応できます。発動タイミングを間違えると自分側にも悪影響が出る難しいカードなので、ピン挿し。

・《幽麗なる幻滝》×2
 初手に固まってしまったメタファイズをドローに還元。手札事故を緩和するにしては罠という遅めのカードなので、テンポを重視してデッキ全体の罠も少ない枚数になりました。
 中盤以降ではタイラントで特殊召喚する用のネフティスをサーチします。


◆ペンデュラム関連
・《ライブラの魔法秤》×3

 メタファイズ・デコイと非常に合わせやすい、スケール5の☆4バニラチューナーPです。何でもできそう。
 P効果はあまり使いませんが、ネメシスのレベル調整に役立つことがあります。

・《竜脈の魔術師》×3
 スケール1なので、メタファイズ・デコイのスペア役として採用しました。メタルフォーゼやイグナイトも考えましたが、どちらもメタファイズとのシナジーが感じられず、より汎用性のある【魔術師】で手を打ちました。
 P効果は、手札のデコイを切ったりします。

・《黒牙の魔術師》
 竜脈とセットで使うスケール役。P効果で相手を弱体化させ、このデッキに足りない総合打点を補います。ラグナロク涅槃の戦闘補助の意味合いが強いですが、墓地のダリアードも蘇生でき、展開要因としても便利。

・《レスキューラット》
 特に深い意味はなく、レスキュー関連ということで入れてみました。リンクマーカーが足りなくてP召喚しにくい状況でも、EXデッキのPを回収して無理やり涅槃に繋ぐきっかけにもなりますね。


◆その他関連
・《ホップ・イヤー飛行隊》×2

 ダリアードを召喚してデッキトップにラビットを置き、そのままターンを終了して棒立ちになることがあるので、ホップ・イヤー飛行隊で相手ターンに☆6シンクロで戦線維持することにしました。メタファイズ・ホルス・ドラゴンを出せば2種類の効果で妨害を行え、やられてしまった後もデコイの入れ替え先として機能します。あるいはMARSと共に☆10シンクロで時械神祖ヴルガータになったり。その破壊耐性で、相手がブラロ等の全体破壊を使ってきた場合などに対処できそうですね。
 また風属性であるため、ダリアードの効果そのものにも役立っています。このようにメインギミックとの結びつきが非常に強いため、2枚採用。

・《虹クリボー》
 …たくさんあるので、箇条書きで済ませちゃいますね。

 高打点のリンクモンスターで攻められた時や、羽根帚で大損害を受けた時のために、手札から使える防御札が欲しかった。
 緊急救急救命レスキューのためにライフを減らしたいけど、攻撃を食らいすぎないようにダメージ調整として。
 装備カードになるので、エレクトラムで破壊しやすい。
 キュリオスで墓地に落ちるとうれしい。
 墓地から沸かせることで、メタファイズ・デコイのP効果を直接攻撃にも対応させられる。
✓ 除外されるのでネメシスでデッキに戻せる。
 相手ターンに幽麗なる幻滝でドローできるとうれしい。
 かわいい米シクがきれいずっと使いたかった


◆魔法&罠カード
・《緊急救急救命レスキュー》×2
 ネメシス
ラビットがデッキに戻るため、実は腐りにくいです。

・《ビッグバン・シュート》
 相手モンスターに装備してエレクトラムで破壊するための除去カードです。従来の用途としては、アシンメタで守備になった相手に有効。MARSに装備すると3000打点に。大気圏に突入する火星。はい人類滅亡。

・《チキンレース》
 緊急救急救命レスキューのためにライフを減らせるカード①。表側で場に残るので、エレクトラムの効果が使いやすくなります。

・《コズミック・サイクロン》
 ライフを減らせるカード②。もちろん相手のバックを剥がしても良いですし、自分のPスケールを除外してネメシスを使えるようにしたり、相手ターン中にエレクトラムでドローしたりと、応急処置的な使い方もできます。

・《イタチの大暴発》
 「めっちゃ強いフリーチェーンの罠カード」が欲しくなって入れました。上記のライフをすり減らすカードも入っているため、有効に使える…はず。それを差し引いても本当に強いです。


◆EXデッキ
・《超雷龍-サンダー・ドラゴン》
 ネメシス・コリドーが化けた姿。即席アタッカー兼護身用です。

・《クロシープ》
 …で終わらせるのもかわいそうなので、入れてみました。
 まだ物足りないので、簡易融合サウザンド・アイズ・サクリファイスも検討中です。ライフを減らせるし、サウサクは黒牙で蘇生できます。
 それも上手くいかなかったらブルート・エンフォーサーでも入れてみようかな。

・《星杯神楽イヴ》
 Pスケールを守るためにプロキシー・ドラゴンでも良いのですが、打点の低さが不安だったのでこちらにしました。ネメシスは種族・属性が全て異なるため、比較的出しやすいです。自身も耐性を持つほか、リンク先に出したPモンスターを効果破壊から守れるので、安定した展開ができるかも?

・《竜巻竜》
 風属性なのでダリアードのP効果を有効に使えます。「打点が上がったサイクロン持ち」と聞けば強そうだなと思って。
 万が一効果が無効にされそうになっても、幻竜族なので幽麗なる幻滝でサクリファイスエスケープもできそうです。

・《獣神ヴァルカン》
 炎属性・獣戦士族。上述したキュリオスまでのルートにおいて、デュガレスが出せなかった時のために採用。自分のPスケールを手札に戻し、エレクトラムのドロー効果を誘発させたりできます。

・《時械神祖ヴルガータ》
 相手モンスターを全て除外してエンドフェイズに元に戻す効果ですが、MARSの特殊召喚できない制約がかかった状態だとヴルガータの③の効果は不発となり、相手モンスターは全て除外されたまま帰ってこなくなります。相手を半殺しにする涅槃とは別の、モンスター殲滅用の切り札ですね。


採用を見送ったカード
・《メタファイズ・ダイダロス》
・《メタファイズ・アセンション》
・《メタファイズ・ディメンション》

 効果が強力なディメンションですが、サーチしてから起動するまでのタイムラグが激しく、残念ながらこのデッキとはリズムが合いませんでした。同様の理由でアセンションも不採用に。
 それに伴ってダイダロスも抜いたことで、デッキの回転がよりスマートになったと思います。彼はいろんな意味でじゃじゃ馬でした。

・《ヴィシャス・クロー》
 戦闘を介して、対象を取らない効果破壊を狙えます。相手の場にトークンを生み出してしまうデメリットがありますが、上述したヴルガータ同様、MARSの制約を利用して不発にできます。
 ヴルガータと役割が丸被りしており、採用には至りませんでした。好きなんですけどね…

・《炎星候-ホウシン》
 キュリオスの素材役。☆3の炎属性の選定が難しいうえ、出す機会が序盤にしかないため、枠を圧迫すると判断しました。そのターンMARSが出せないのもちょっとかっこ悪い。☆2・☆4が主体となるこのデッキではチューナー側にレッド・リゾネーターを招き入れることになるのですが、相手に奪われて回復されるのも恐れています。
 ボロクソに書いてしまいましたが、強いし面白いんですよこのカード。実はヴィシャス・クローとも好相性。


おわりに

 とても気に入っています。今まで使いたくても使えなかったカードをたくさん盛り込めたことで、自分の「好き」が表現されたデッキになりました。しばらくはこのデッキを楽しむつもりです。

 つい先日、いつも仲良くして下さっている福岡の決闘者、G_R0W!さんとDiscord上でデュエルさせて頂きました。あちらのデッキは異常気象幻界というオーロラの天気模様を主軸にしたもので、僕のと同じようにメタファイズとネメシスが絡んでいました。出張パーツの採用枚数を見せ合ったり、お互いに影響を受けていたと思います。
 G_R0W!さんは自身のデッキ【A定食】を別の決闘者の方に託し、他はすべて解体されたそうです。その時のデュエルも例に漏れずに、【異常気象幻界】を使った最後のデュエルとなりました。最高に楽しかったです。

 デッキ構築という行為は「自分探し」に近いもので、人間性の一部分にも影響してくると解釈しており、特にG_R0W!さんはその真っ只中にいるように感じました。そうでありながら、デッキビルダーとしての根底にはデュエル本番の相手を見据える姿勢があるものです。僕はそういう人たちのことを応援したいと思っています。うまく言語化できなくて悔しい。
 ちなみに僕は自分のことをデッキビルダーだとは思っていません。うまぶりたがりなので、たぶん馬です。去年はダークホースって言われたし。


 【火葬幻実】というデッキ名ですが、"火葬"はバーンデッキだと思わせるための偽装です。
 展開の最後、メタファイズ;高次元に至る力を梯子にしてMARSが現れ、デュエルに句読点を付けていくようなさまに「自分の幻想の世界を燃やし、現在に別れを告げるという意味を込めました。本当です。果たして僕は恥ずかしさを忘れてこのデッキを回しきれるんでしょうか。

 外出しにくい、世知辛い今日ですが、Discordデュエルで遊ぶ良い機会でもあると思います。興味を持って下さった方、よければやりませんか。

 もし質問等があれば、Twitterにてリプを頂けると嬉しいです。
 ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございました。
 またお会いしましょう。



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