モエギ: VOTE FOR OUR GREEN ( 2019/04/03)


みなさんこんにちは!モエギです。
今回の記事の題名を見て、なにか違和感を感じた方はいませんか?

『GO VOTE FOR OUR GREEN』
直訳すると、『私たちの自然を守るために選挙に行こう!』

ええっ?『選挙』や『投票』でどうやって森や川を守るっていうのさ?
まず一番にそんな風に思う方が大半なのではないでしょうか?

{イラスト}

しかし、あなたの一票が森林を守る、そんな話が実際に起こりうるのです。

4月7日(日)に行われる横浜市統一地方選挙*1を前に
そんな『選挙』と『森林』のあいだを繋ぐ活動を行なっている、横浜のみどりを未来につなぐ 実行委員会の鶴巻さんと太宰さんにインタビューをしてきました。

太宰さん(左)と鶴巻さん(右)の趣味はそれぞれトレイルランニングと登山。

<あなたの一票が森を守る?>

Q.横浜のみどりを未来につなぐ 実行委員会ではどんな活動をしていますか?

鶴巻:私たちは横浜市にある希少な緑地を守って未来に繋ぐ為に、上郷開発や横浜市の緑地政策の是非を横浜市民に問い、市民の声を横浜市に届けることを活動の目的として活動しています!

Qまずお2人が活動を始めたきっかけは何ですか?

鶴巻:横浜市の緑が減少しつづけるなか、残された緑のある地域で、僕は育ちました。そこには湧き水や小川、そしてオオタカやホタルなど多様な生き物が生息し、横浜という大都市には珍しいほどの自然豊かな緑が広がっています。祖母と手をつないで見た蛍、父との栗拾い...幼少期の思い出は瀬上沢の自然があってこそできたものです。なにより自分が生まれ育った横浜の緑地を守ること、そして美しい横浜のみどりを未来の子どもたちに残していきたいと思い、現在活動をしています。

太宰:大学3年の頃、人生の使いみちに悩んで森林再生事業を行うNPOのボランティアへ参加しました。活動には今でも仕事の傍ら関わっています。一昨年、生まれ育った横浜市内で森の埋め立て計画があると聞き、まずは見に行こうと瀬上沢の森を訪れました。その時「この大きな森が、どれだけの人と動物、生態系が養われているのか。」と驚きました。遠くの国の人々に「緑を守って欲しい。」と言う前に、まず一番身近な自然を守ろう、そう思い活動を始めました。

Q活動の生い立ちについて教えてください。

鶴巻:横浜みどりみらいは、横浜の7大緑地である瀬上沢を開発から守るために2017年11月よりNPO理事、学生、地元の住民など、横浜市に住んでいる様々なバックグラウンドを持つ有志が集い活動を始めました。

Qさっそく本題にはいります!選挙で私たちの自然を守るというのはズバリどういうことなのでしょうか?

太宰:今回、私たちは4月7日(日)の横浜市統一地方選挙に向けて『自然を大切に思う議員が一人でも増えるように』との願いを込めて「Vote ! YOKOHAMA 選挙に行こう」という投票を呼び掛けるキャンペーンを実施しています!

Q.具体的にはどんなキャンペーン活動をおこなったんですか?

鶴巻:4月7日には横浜市私たちが作成した『政策アンケート』を横浜市の立候補者に送りました。その内容は、緑地政策、カジノ誘致などの経済、給食制度、エネルギー、待機児童問題など横浜市の未来についてです。

実施したアンケート項目。みどり以外にも様々な項目がある。

実施したアンケート項目。みどり以外にも様々な項目がある。

このアンケート結果をホームページfbページで公開しています。これを参考にすることで、たとえば『戸塚区』のページを開くと、「今年は10名の人が立候補してるんだな」とか「緑地を守るのに力を注いでくれそうな議員はどのひとかな?」というように、議員の数や、各立候補者の考えが可視化できるようになり、「じゃあこの人に投票しよう!」というように、一つの選択する上でのツールになんです。

私も試してみた。みやすくて何より簡単だ!ワンダフル!

私も試してみた。みやすくて何より簡単だ!ワンダフル!

Q.このキャンペーンを通してどんなことを目指しているんですか?

太宰:具体的には2つの目標があります。
1つめは、横浜の自然を大切に思い、市政のために活動する議員の数が増えること
2つめは、横浜市会議員選挙の投票率の向上、特に若者世代の選挙・投票への関心が高まること

政治というと防災や福祉、子供手当などが公約に挙げられていますが、環境のことを考えていたり、横浜の緑を未来に残していきたいという市民の意見があることをまず立候補者の議員の皆さんに知ってもらい、当選した議員が市民の思いを政治に反映させていく、つまり『市民がこうして欲しいっていうことに答えてくれる議員が当選する』という取り組みを作って行きたいと思っているんです。

鶴巻:その上で立候補者と有権者の両方に対してアピールすることが必要かなと思ってます。

Qアンケート作戦以外に、他にも双方に対してのアクションは行なっているんですか?

太宰:立候補者に対しては、選挙の一週間前からアンケートに答えてくれた候補者の演説を聞きに行き、『実際に公約のために何ができますか?』という突撃インタビューを予定しています!その様子はSNSでライブ中継する予定なので、ぜひチェックしてくださいね。

鶴巻:また横浜市民のみなさんには、ポストカードを配布して、#yokohama #vote などのハッシュタグをつけてSNSに投稿・拡散をお願いしています。

Q. 最後にこの記事の読者に向けてメッセージをお願いします!

鶴巻:選挙について思うことがあります。「自分の大切な時間をつかって投票に行かなければならない」ではなく、「自分の大切な時間を使って私たち自身のことを決めることができる」それが選挙ではないのか、ということです。たとえば、サウジアラビアは実質的に女性の選挙権がなく、ブルネイでは50年も総選挙がなく男女ともに選挙権を持たない。それを顧みると私たちは、好きなものを食べお気に入りの服を着て自分を表現することができる、そんな普通の日常を過ごしている。私たちの日常の何気ない選択と決定と同じように自分の意思で投票に足を運んでもらいたい、そう思います。

太宰: ぜひ150年後の未来の為に投票に行ってください。さらに、家族との食事の時間や、友人との何気ない会話で「投票行ってどうだった?」と話をすることで自分たちの思い描く未来について、ぜひアイデアを出し合って欲しいのです。 私の実家では子供の頃より政治の話題は避けられており、父と初めて選挙について会話をしたのは29歳の時でした。選挙、政治という言葉は、食卓や友達同士の会話を凍りつかせる為のものではないはず。誰かと未来について会話をすると、いつも誰かのアイディアにハッとします。

太宰さん、鶴巻さんありがとうございました!

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インタビューを通して私が思ったこと、それは
横浜市民はこんな素敵な取り組みの中で投票ができることはとってもラッキー!!!ということです。

[動画]

今回横浜のみどりを未来につなぐ 実行委員会のみなさんが行なった取り組みが継続的におこなわれることで、立候補者と有権者、双方に対して環境がより一層メインストリームで語られるイシューになり、同時に市民の意思がより反映されやすい社会ができあがるのではないかと思います。

<わたしたちにできること>
4月7日(日)横浜市統一地方選挙を通して、豊かな生態系を持つ横浜の緑地*2を守ることができるかもしれません。そこで私たちができることは3つあります。

①知る
あなたが住む町の立候補者が経済、食、エネルギー、福祉そして環境についてどんな考えを持ち、どんな政策を進めようとしているのかを地元の新聞やインターネットを通して調べてみる。

②広める
横浜のみどりを未来につなぐ 実行委員会の取り組みや、
この記事をSNSでシェアする。ポストカードの写真をハッシュタグをつけてシェアしてみる。
横浜市の友人に話をしてみる。もしかしたら誰かにとって有益な情報になるかもしれない。

③選挙に行く
怖がらずに選挙にいこう。あなたの求める未来のために投票しよう。
投票後はきっとスッキリした気持ちになって友達や家族にその思いを伝えたくなるかもしれないね。
選挙の行き方がわからない人はこちらを参考に!

とっても簡単なスリーステップ。勇気が出なかったら家族や仲のいい友達に相談してみよう。

<締め>
地元の自然を守りたい!という思いから始まったこの活動。
自分が生まれ育った場所、またはいま現在生活を送る場所のことを自分で決める。
それって当たり前だけど、なかなかできていないことの一つなのでは無いかと思います。

4月7日(日)には、統一地方選挙があります。
私たち市民には、自分の住む町のことを決める権利があります。
選挙は、それぞれの気持ちを行政へ届けることができる重要な機会です。

横浜市に在住ではない読者のみなさんも、自分の地域の立候補者のことを調べてみたら
自分の気になるトピックに対して立候補者たちが行動を起こそうとしているかもしれません。

GO VOTE FOR OUR GREEN!
より多くの緑地が、みらいの子供の世代まで受け継がれて行きますように!

【関連webサイト】
マガジン9
横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会HP
横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会fbページ

【ご質問・お問い合わせ】
横浜のみどりを未来につなぐ実行委員会(みどりみらい実行委員会)
担当者:鶴巻 拓
E-mail: info.yokohamamidori@gmail.com
まで

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*1 地方公共団体の長と議会の議員の選挙を、全国的に期日を統一して行う選挙を統一地方選挙といいます。有権者の選挙への意識を全国的に高め、また、選挙の円滑かつ効率的な執行を図る目的で、昭和22年からこれまで4年ごとに行われてきました。(参考文献:総務省「選挙の種類」)
*2    横浜の豊かな自然については、みどりみらい実行委員会の瀬上沢の活動をご確認ください。

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