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OMG:サスティナブルスクールへようこそ!(2019/08/16)

~地球との繋がりを思い出させてくれた時間のおはなし~


千葉県いすみ市にある、マクロビオティック料理研究家の中島デコさん主宰のブラウンズフィールド https://brownsfield-jp.com

畑、田んぼ、カフェ、宿泊施設、古民家などがある自然豊かで素敵な場所。

「昔ながらの知恵をヒントに、豊かな食を中心とした心地よい暮らしを提案」している。

そこで毎年、4月~10月にかけて開催されているのが、サスティナブルスクール。

サスティナブルスクールとは、自分にとっての「サスティナブル=持続可能」を考える連続スクールです。
『サスティナブルスクール』は、ブラウンズフィールドで日々心がけている「自然の中にあるものを活かす、無駄にしない」取り組みを軸に、マクロビオティックの“一物全体”を、“種を蒔き、土に触れ、自らの手をかけて育て、料理して、まるごとおいしくいただくこと”を通して、自分にとっての「サスティナブルとは?」を考える第1歩にして頂く連続スクールです。五感で感じ、考え、今自分ができる持続可能な暮らしへシフトしていきましょう。
(ブラウンズフィールド、ホームページより引用)

私は自分自身の食生活を見つめ直したことをきっかけに、

デコさんを知り、ブラウンズフィールドにずっと行きたいと思っていた。

そんな中、サスティナブルスクールについて、友達がシェアしていたのを偶然目にして

「こんなプログラムもあったんだ!面白くて興味深い体験ができそう!」

と思い、すぐに申し込んだ。

そして気がつけばブラウンズフィールドにいた。

参加者の自己紹介やオリエンテーションを経て

自分にとって

「サスティナブルとは何か?」

という問いに対する答えを、一人ひとり紙に書くことになった。

私はその時、「すべてを愛すること」と書いた。

すべてに対して愛を持って接することが、すべてに思いやりを持ち行動することが

持続可能な世界に繋がると思ったからだ。

あなたにとって「サスティナブル」とは、何ですか?

その後、ブラウンズフィールドを知るためのツアーをしてもらいつつ

夕飯の食材の野草を採りに行くことになった。

一歩外へ出ると、そこには予想をはるかに越えた、様々な命があった。

のびる、よもぎ、かんぞう、こごみ、三つ葉、たんぽぽ、すぎな。。。

すべて野生で育っているもの。

そしてすべて食べることができる!

自分の足元で生きている多様な命に、ただただ驚いた。

土に触れ

草木の匂いを嗅ぎ

虫や鳥の声を聴きながら

夢中になってのびるを掘ったり、よもぎを摘んだり、こごみを探した。

すると、

ある瞬間

ふと気がついた。

「あ、私、愛されていたんだ。。」

こんなに多くの命が

ただひたすら存在し続けてくれている。

もうそれは愛でしかなかった。

サスティナブルとは

「すべてを愛すること」

ではなく

「すべてに愛されていること」

に気がつくことから始まる。

そういうことなんだと、腑に落ちた。

そると、涙が止まらなくなって

すべてに対して

「ありがとう」

と感謝の気持ちで胸がいっぱいになった。

夕飯は、採った野草をみんなで料理した。

よもぎとたんぽぽで作ったジェノベーゼパスタ

かんぞうのチヂミ

こごみや三つ葉の天ぷら

のびるのぐるぐる

たんぽぽの実の炒め物。。。

どれもこれも美味しくて

私は全身で春を感じた。

昔は当たり前のようにしていたことなのかもしれない。

でも今はそうではない。

そんな今を生きる私にとって

春はお花見で桜を見る、ということだけではない

五感を使って季節を味わう体験は、私を大きく揺さぶった。

そして

みんなで野草を採って、みんなで料理をして、みんなでテーブルを囲みながら食べる。

食べながら、みんなで美味しいねって笑う。

数時間前に出会ったばかりなのに

気がつけば家族のように過ごしていて

みんなとのご飯は

どんなに有名なレストランの高級料理よりも

私には豊かで贅沢な食事だった。

夜になると

田んぼのカエルの大合唱が聞こえてきた。

真っ暗な夜道。

空を見上げれば満天の星空。

深呼吸をする。

これ以上、何が必要だろう?

東京に住んでいると

便利なことはたくさんある。

選択肢も多いし、いろいろなものが揃っていて

東京こそなんでもある場所と思われている。

しかし、そこから一歩外へ出て

自然の中で、仲間と共に過ごした時

東京での暮らしでは満たされていなかった、私の中での何かが

すーっと満たされる感覚があった。

太陽の暖かさ

そよ風の心地よさ

大地の柔らかさ

多様な命の輝き

これら1つ1つを

丁寧に味わうことは

東京ではできていなかった。

それらの存在に気がつくことすら

難しかったと思う。

しかし、サスティナブルスクールでは

それを体感し、思い出すことができた。

東京へ戻って、家への帰り道

道路沿いによもぎが生えていることに気がついた。

何度も歩いたことのある道なのに

今まで、一度も私の目には入っていなかった。

しかし、たった一度の体験で、私の見ている景色が既に変わり始めていた。

私は嬉しくて嬉しくて、思わずよもぎを少し採って家のプランターに植えた。

サスティナブルスクールで

五感を使って自然に触れることで

地球との繋がりを感じ

人間も自然の一部なんだという

大切なことを、私は思い出すことができた。

地球が無償で与えてくれているたくさんの命

自然の美しさ

人間の優しさ

共に生きることの喜び

そして

私たちは

愛されている

ということも。

そして、私たちもたくさんの愛を持っている。

私たちが地球のために、自然のために、誰かのために

自分ができることを

どんなに小さなことでも

自信がなくても

ほんの少しでもいいから

心が動いた時に

やってみよう。

そう思えた。


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