スピノザの哲学はよく風に例えられる。エチカの全体を通して流れる大いなる風と定理や注釈で感じられる疾風だ。大いなる風はエチカを読み始めると次々とページを読み進めたくなる論理の流れであり、疾風はスピノザが導いた驚くべき論理的帰結の体験である。この2つの風はスピノザ哲学の魅力である。

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