マガジンのカバー画像

W. A. モーツアルト

18
モーツアルトが残した626曲の中から、厳選した数曲を、彼の成長から死までの一生を追いながら紹介いたしております。
運営しているクリエイター

記事一覧

W. A. モーツアルト:ディベルティメント K. 136

作曲:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト 演奏:ラジオ フランス フィルハーモニーオーケストラ 収録:2016年3月  演奏時間:18分54秒 イギリス・フランス・プロシアなどヨーロッパ全域を巻き込んだ「7年戦争」勃発の大騒乱のさなかの1756年1月、ドイツの片田舎 ザルツブルグの大司教 ヒエロニムスの宮廷に仕える宮廷音楽家のレオポルト・モーツァルトの家に一人の男子が誕生しました。 (ザルツブルグという片田舎に何故、教会の大司教の宮廷があったのか? という理由は、か

W. A. モーツアルト:バイオリン協奏曲 第3番 ト短調 K.216

作曲:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト 独奏:イザベル・ファースト 演奏:イル・ジャルディーノ・アルモニコ 指揮:ジョヴァンニ・アントニーニ 第1楽章 Allegro:00:50 のみですが・・・ さて、19歳となった1775年、モーツァルトはザルツブルグ大司教ヒエロニュムスの宮廷にて、大司教を訪れる諸侯・賓客をもてなす「 楽師 」( 芸人 )を務めていました。 ザルツブルグ大司教は、当時のキリスト教世界の最高権威に近い地位にあり、聖界諸侯に遇され、「神聖ローマ

W. A. モーツアルト:フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299

作曲:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト フルート独奏:ギィ・エシェド (Guy Eshed) ハープ独奏 :ジュリア・ロビンスキー(Julia Rovinsky) 演奏:イスラエル・フィルハーモニック・オーケストラ 指揮:ズービン・メータ 収録:2016年1月20日  演奏時間:29分57秒 ようやく、1777年、大司教ヒエロニムスの宮廷楽師の職を辞し、マンハイム・パリへ移り住んだ齢(よわい)21歳のモーツアルトは大きな束縛からようやく解放され、新天地で大きく羽ばた

W. A. モーツアルト:交響曲 第25番 ト短調 K. 183【疾風怒濤】

演奏:ヴァインベルガー室内管弦楽団 指揮:ガボール・タカーチ・ナジ 場所:チューリッヒ トーンハレ  収録:2016年 1月31日 演奏時間:約22分 若き17歳のモーツァルトが作曲した交響曲第25番。 17歳にして既に25曲の交響曲を書いていたことが最初の驚き、そして この、若々しく、雄々しく、且つ緊迫感にあふれた曲を、未だ17歳のモーツアルトが書き上げたことが、次の驚きです。 この曲は、以前、日本では「しっぷうどとう(疾風怒濤)」という「愛称」で呼ばれていました。

W. A. モーツァルト:歌劇「後宮からの誘拐」K.384

演奏:エンシェント室内管弦楽団 指揮:クリストファー・ホグウッド 演奏時間:1時間53分24秒 上記は全曲盤です。お時間を見つけられて是非、お聴きくださいませ。 上記は映画「アマデウス」からカットされたものです。 とても"歌劇"とは思えぬ雰囲気と、得意絶頂のモーツァルトの様子を窺い知ることができるでしょう。 さて、ようやくザルツブルグ大司教の束縛から逃れえて、晴れて音楽の都 ウィーンに住み始めた解放感と、音楽家としての将来を切り開こうとする 高揚感は如何ばかりであったこ

「レクイエム」という音楽(2)モーツァルト:レクイエム KV626

指揮: カール・ベーム ソプラノ: グンドゥラ・ヤノヴィッツ メゾソプラノ: クリスタ・ルートヴィヒ テノール: ペーター・シュライアー バス: ヴァルター・ベリー 合唱: ウィーン国立歌劇場合唱団 オーケストラ: ウィーン交響楽団 収録:1971年 演奏時間:63分25秒 ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの白鳥の唄(最後の作品) 「レクイエム KV626」はキリスト教会の典礼様式に則って書かれています。 ですが、神への礼賛の曲では決してありません。まして教会

W. A. モーツアルト:ピアノ協奏曲第18番 変ロ長調 K.456

ピアノ:Tobias Haunhorst MCMF Chamber Orchestra(https://mellesclassicalmusicfoundation.com/) 指揮:Martin Haunhorst 収録:2016年10月9日  At:デ・ドゥーレン, ロッテルダム. オランダ 1784年、モーツァルトは、ウィーンにおける最高のピアニストとして、貴族の館や劇場で催される演奏会に毎日のように出演したり、また貴族・良家の子女のために作曲やピアノを教えたり

W. A. モーツアルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466

ピアノ:Tobias Haunhorst 演奏 :MCMF / Philharmonie Südwestfalen(https://www.philsw.de/) 収録 : 2019年10月27日 At デ・ドゥーレン, ロッテルダム, オランダ ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466は、初演時より非常に高い人気を博し、 モーツァルトの全作品中でも屈指の名作と謳われる曲です。 1785年2月10日に完成され、翌日にウィーン市の集会所「メールグルーベ」(現在はアンバサ

W. A. モーツアルト:ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488

ピアノ:内田光子 指揮 :ベルナルド・ハイティンク アステルダムコンセルトヘボウ座管弦楽団   演奏時間:28分20秒 収録 :2018年, Live Performance at Royal Concertgebouw. 「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488は、モーツァルトが作曲したピアノ協奏曲で、古典派のピアノ協奏曲の最高峰に位置する作品の一つ」とWikipedeia には書かれております。 何故に最高峰なのかを書いていないのが、いつもの「たまに傷」ですが。 作品

W. A. モーツアルト:歌劇「フィガロの結婚」 K.492

フィガロ:ヘルマン・プライ(Hermann Prey) スザンナ:ミレッラ・フレーニ(Mirella Freni) アルマヴィーヴァ伯爵:ディートリヒ・フィッシャー=ディスカウ            (Dietrich Fischer-Dieskau) 伯爵夫人ロジーナ:キリ・テ・カナワ(Kiri Te Kanawa) ケルビーノ:マリア・ユーイング(Maria Ewing) 指揮:カール・ベーム 演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 制作:1976年 本演奏はフランス

W. A. モーツアルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク ト長調 K.525

指揮:カール・ベーム 演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団メンバー 1. Allegro 0:35 2. Romanze 6:40 3. Menuetto 12:10 4. Rondo 14:30 録音日時:不明   演奏時間:19分33秒 この有名な曲については、再び、20世紀最高の指揮者 カール・ベームさんと、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団から選りすぐった弦楽器の名手達による、黒の喪章に縁どられた、演奏に登場して頂かねばなりません。 まずは、指揮者を迎える時の、

W. A. モーツアルト:歌劇「ドン・ジョバンニ」K.527

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲 K. 527 指揮:リッカルド・ムーティ 演奏:ウィーン国立歌劇場オーケストラ 収録:1997年 At :アン・デア・ウィーン劇場 映画「AMADEUS」ドン・ジョバンニ 第2幕より 出演 モーツアルト:トム・ハルス A. サリエリ :マーリー・エイブラハム  1787年3月~10月28日の間に完成されたこの曲に注いだモーツアルトの真剣さは、熱病的で異様でした。 歌劇の序曲は、わずか一晩で書きあげられました。 が、呆れる程、見事に仕上がっ

W.A.モーツァルト:ピアノソナタ K. 545, K. 570, K. 576

Mozart Piano Sonata K 545 1mvt Played by Sir András Schiff MOZART Piano Sonate KV 570 Played by Sir András Schiff MOZART Piano Sonate KV 576 Played by Sir András Schiff KV 545は、父レオポルドの死の約1年後、1788年6月26日に書かれました。 このころの彼の手からは、何とか収入を得ようと舞曲な

W. A. モーツアルト:交響曲 第40番 K. 550 & 第41番 K.551

W. A. モーツアルト:交響曲 第40番 ト短調 K. 550 I. Molto allegro [0:00] II. Andante [8:27] III. Menuetto. Allegretto - Trio [16:32] IV. Allegro assai [21:18] 指揮: カール・ベーム 演奏:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 W. A. モーツアルト:交響曲 第41番 ハ長調 K. 551 I. Allegro vivace [0:00] II. An