米国議会はボーイング737MAXを「欠陥があり、危険な」航空機と判断

【以下は仏『ル・ポワン』誌の記事に基づく翻訳です。元記事のURL:https://www.lepoint.fr/monde/boeing-737-max-l-avion-juge-defectueux-et-dangereux-par-le-congres-americain-06-03-2020-2366088_24.php 】
交通委員会は、2度の墜落事故に巻き込まれたボーイングの737MAXを調査した後、水曜日に結論を下した。

346人が死亡した2度の墜落事故の結果、2019年3月13日以来、アメリカの航空機メーカー・ボーイングの花形航空機は、飛行を停止している。水曜日、米国議会の交通委員会は、ボーイングの737MAXが「根本的に欠陥があり、危険な」航空機であると評価した。この総括では、専門家によると、この予備的レポートの結論で明示されているとおり、旅客機の認証に関する現行の法規と規則を改定する必要性を示している、ということである。
「技術的概念の複数の誤りまたは認証の誤りが、FAA(連邦航空局)により適合していると判断されたという事実は、法規と規則の改定の絶対的な必要性を示しています。」委員会はそう指摘する。「商業機の開発は、FAAの規則に適合していますが、航空機監視の制度が根本的に欠陥のある、危険なものであることは明らかであり、変更は絶対に必要です。」委員会は付け加えて言う。MCAS(失速回避システム)は非難され、ボーイングは実際に是正に向けて取り組んでいる。

シアトルの巨大企業は、納品を停止する必要があった。そして、1月には生産停止を決めた。さらに、社長を交代した。この危機は、有名な航空機メーカーの104年の歴史の中で、最も深刻である。それにより、多数の機能不全が明るみに出された。

「従業員への圧力」

交通委員会は、レポート内で、別の調査によりすでに引用されている以下の5つの主要な批判を記載している。それらは、セキュリティを犠牲にして、生産ペースを最大に高めるためのボーイングの従業員への圧力、MCAS内の重大な技術に対する誤った前提、FAA、顧客会社、パイロットに対する重要な情報の隠蔽、ボーイングのFAAに対する影響力などの利益相反である。
航空規制当局は、公式発表内で、認証の手続きにより、米国にとって前例のない航空の安全が導かれていることを強調しているが、「学習し、精密検査に開かれた」制度であることを明示した。Dennis Muilenburgに代わり、David Calhounが1月13日にボーイングの新しい社長に就任した。彼は、この危機により損なわれた企業の評判、ならびに当局および顧客企業との信頼の絆を回復するために、社内文化の変更を約束した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?