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社会を支配する4つのコード(法・規範・市場・アーキテクチャ)について。知財の話題もここです。
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2014年5月の記事一覧

安心して徘徊できるまち

「徘徊にはその人なりの意味や目的があり、その人なりに暮らし続ける姿でもあります。その姿を認め合い、徘徊がノーではなく、安心して徘徊できるまちこそが、誰にとっても住みやすい安心できるまちだと思えること、この点が最も重要なことだと言えます」
(「視点・論点 「認知症を考える(2)安心して徘徊できる町」」より)

微妙に他人事じゃないんだよなぁ。親父も年だし...

Creative Commons と Free Culture

Creative Commons と Free Culture

note に Creative Commons についての素晴らしい解説があるそうだ。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの紹介|charly - ふくざわまさひろ|note

せっかくなので,この記事の尻馬に乗って補足を幾つか。

まず著作権の基本的な考え方として「使用はOK,利用はNG」というのがあります。「使用」というのは読んだり観たり聴いたりする行為です。一方,「利用」というのはコピー

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Session Musician は淘汰されるんじゃないの?

「DLでももちろん嬉しいのですが、ぶっちゃけDLだとほとんど利益がないんだ。おれらみたいにスタジオで徹底的に音楽を追い込むタイプは、制作費が全部赤字になっちゃう。CD買ってもらうと、かなり制作費が補えるので、次の作品が作れるメドが立つんだよね。
CD売れない音楽業界の負の連鎖だ」
(スガシカオ@FF2014 6/25〜)

今の時代に CD が売れないことを愚痴るのは artist として終わって

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▶ 【解説アニメーション】新しい欧州議会 (AFP)

「欧州連合(EU)加盟28か国で25日までに実施された欧州議会(European Parliament)選挙で、極右とEU懐疑派が躍進した。」

流れ,混じわり,変化していくことにこそ価値がある

お金も人もモノも情報(data)も。流れ,混じわり,変化してこそ意味が生まれ,そこから価値が生まれる。滞留させればたちまち腐ってしまう。

最近, note のアカウントだけとって「見るだけ」の人が増えたような気がする。それ自体はとてもいいことだと思うけど, note は間違いなく「三日見れば飽きる」タイプのサービスだよね。受け身のユーザには何も働きかけない。

サービスは「入ってくる流れ」と「出

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日本が村八分されてるサービス(のひとつ)

「現在も東京で求人しているが、日本での提供がいつ開始されるかは不明だ。」
(「ストリーミングサービスSpotifyの有料会員が1000万人突破 - ITmedia ニュース」より)

本当に日本でサービスインするのかねぇ。まぁ iTunes Match も日本でできるようになったしな。世の中何が起こるかわからん。

人を殺すのはシステムではなくシステムを使う人間である

「今日のnote #46 」経由:

【第17回】論理は突き詰めると人間の敵になる。|川上量生の胸のうち|川上量生|cakes(ケイクス)

悪いが川上量生さんの発言には全く共感できない。いま最も人を殺し得るシステムはディズニーランドとニコニコ動画だ。人は自分の感情を論理やシステムに転嫁する。それが「大きなHワード」との戦い。川上量生さんが若いころに怒られたエピソードも本当はそういう話だろう。

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どうしても「非排他的ライセンス」が気に入らない日本企業

これがユニクロの例のアレ。ユニクロ側の言い訳としては「利用規約がユーザーに誤解を与えた」として実際の規約は既に書き換えられているので(一体何を理解させるつもりだったのやら),ここに「引用」として貼っておく。

まぁ,ゼロ年代半ばのいわゆる舶来の “blog” が流行り始めた頃は,サービスプロバイダによる,この手のすっとぼけた規約が横行していたので見慣れた光景ではあるが,今時こんなことやらかす企業が

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すべてを奪い去るユニクロ

オリジナルTシャツが作れるというUTme 。利用規約みたら、データを送信したと同時にその著作物に関する全ての権利を譲渡したことになるってすごいな。全然私だけのTシャツじゃないじゃんw http://t.co/H2jDM1JVXH

— ぐんだむ@ぶんご (@GundamForGame) 2014, 5月 19

いやはや。今時こんな腐った利用規約を掲げるとは...

知財ゴロたち

KADOKAWAさんと兄弟盃をかわすために、JASRAC組のところにも筋通すために自身の過去の姿したにこさうんどをサツに突き出したと考えると最高に極道な世界なんだ。

— やまきゅう (@ycums) 2014, 5月 14

あぁ,なんだか納得してしまった。日本の極道がディズニーランドを作ったらこんな感じなんだろうねぇ。

「さよなら「電子書籍」2nd」について

さよなら「電子書籍」 2nd

いや,さすがに意味不明だったな,と若干反省しています。私の場合,ブログ記事を書くときは,最初にタイトルを決めてそれから内容を書き始めるのですが,書き上がった内容がタイトルとぜんぜん違うということがよくあります。いかに行き当たりばったりで書いてるかということですね。

まっ,そういうときは普通タイトルを考えなおしてからアップするのですが,今回はそのままにしました。なぜ

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データと知識と情報

前にもどこかで書いたけど,インターネット上にあるものの多くは(ウソも含めて)「データ」であって「情報」ではない。

「データ(data)」は「知識(knowledge)」と組み合わせ「意味(semantics)」を形成することではじめて「情報(information)」としての価値を持つ。

情報技術(Information Technology; IT)は本来「情報」を扱うものだ。「データ」その

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大切な「お金」のはなし

連休前だったので,繁華街に出て,ラーメン屋でおでん食って(笑),フリがついたので馴染みのスタンドへ。

(スタンドって広島でしか通じないらしいけど,物凄く端折って言うとローカウンターのスタンドバーみたいなものだと思ってくれていい。広島の繁華街はひとつのビルに小さな箱が密集していて,スナックにしちゃうと消防法の関係で色々面倒くさいのだ。ちなみにカウンター席は対面営業。横に女の子が座ると風営法的に違う

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眠る直前って意識が混濁して思いもよらぬことを口走るよね

「現代」は「近代の夢」の果て。

「近代の夢」が(近代)社会を構築し(近代)国家を構築した。

社会という国家というシステムはあまりにも多くの人を飲み込み,そして嘔吐し続けている。人は「包摂」と「排除」の二枚のカードしか持っていない。これは降りれないゲーム。たとえ死んで主観が消滅しても降りれないゲーム。死んでなお人はシステムに食われ続ける。

それが「現代(bulimia)」。それが「近代の夢」の

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