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社会を支配する4つのコード(法・規範・市場・アーキテクチャ)について。知財の話題もここです。
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今週のダイジェスト(第4週)

今週のダイジェスト(第4週)

1週間いかがお過ごしだったでしょうか。私の GW 後半は,仕事以外ではずっぽりゲームに引きこもってました。いやぁ,うっかり Wizrogue にハマっちゃいまして。 Rogue タイプのゲームは好きなんですよ。しかも Wizardry と Rogue の融合と聞いておっさんが振り向かないわけがないですよね。あきらかにこれ40代後半以上のユーザをターゲットにしてるよな。

さて「今週のダイジェスト」

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ソーシャルメディア・ポリシーと教育 — Baldanders.info
http://www.baldanders.info/spiegel/log2/000766.shtml

個人におけるソーシャルメディア・ポリシーというのは近年の懸案なんだけど,今回面白いネタがあったので便乗してみた。

「パクり」って結局 freeride(只乗り)の問題なんだよね

というわけで

他人の成果にフリーライド(只乗り)することは,原則として自由であり,違法となるわけではない。しかし,1フリーライドにより成果開発者や創作者に損害が生じており,創作のインセンティブが損なわれる場合には,技術の発達や文化の発展が損なわれるため,特許法,著作権法等による規制,商品形態の模倣についての不正競争防止法による規制(2条1項3号)が行われ,2フリーライドにより信用蓄積が阻害され,

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「新しいぶどう酒は新しい革袋に」

面白い話を見つけたので便乗して。

コンテンツ「パクり」を考える二つの前提|塚本 牧生|note

noteはまるで、福井健策さんの「全メディアアーカイブ構想」の超縮小版 | TATA-STYLE

著作権法の第1条にはこう書かれています(ちなみに著作権法自体には著作権はありません。ここ重要ですよ)。

「著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする」

つまり「著作者等

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リスクとベネフィットのバランスシート

リスクとベネフィットのバランスシート

「スマホはユーザーの詳細な行動情報を収集するのが簡単です。例えば、ユーザーの日常行動パターンを把握できれいれば、次の賃貸契約更新時にユーザーの嗜好や生活パターンにより則した物件を提案することも可能となります。これによってユーザーをいつまでも自分の商売の顧客として囲い込んでしまえるということです」
(「通信事業者以外も格安スマホ市場へ参入する新しい時代の夜明け(山本 一郎) - 個人 - Yahoo

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コンテンツ未満、アート以上

「私の感覚では,もうネット上を流通しているのはコンテンツ未満のガジェットのように見える。 Twitter の Tweet も Tumblr のエントリも,ひとつひとつを見てもコンテンツの体をなしていない。 Timeline や Dashboard を通して見ることによって複数の Tweets やエントリの束がコンテンツっぽく見えることはあるが。それは一種のジャンクアートのようなものかもしれない。ジ

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「「脱法ハーブ」という用語の方が、本質を捉えている」

「「脱法ハーブ」という用語の方が、本質を捉えている」

「危険ドラッグという用語は、問題の本質を隠してしまいます。その点で、「脱法ハーブ」という用語の方が、本質を捉えています。先日も、回収されたドラッグの8割が法規制の外にあると書かれていました、1400物質も薬事法指定薬物として規制してもこうなるのです」
(J. Nakanisi Home Page「雑感686-2014.8.18「危険ドラッグ 物質規制だけではムリ」(くまにち論壇)」より)

私は大

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キャラクターの著作権法上の取扱いについて
http://onm-tm.jp/news/69

本職の方の記事なので参考になります。

二次的著作物について

「クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて」で,二次的著作物についての記述を加筆修正しました。

タイミングがいいのか悪いのか(笑) スクエア・エニックスが刑事告発されたみたいですね。そういえばゲームソフトって「映画の著作物」にカテゴライズされてるって知ってました? まぁおかしな話なんですけど,そういうことらしいです。映画の著作物は他の著作物に比べてかなり厚遇されますからねぇ。ゲーム業界なんて

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クリエイティブ・コモンズ・ライセンスについて — Baldanders.info
http://www.baldanders.info/cc-license.shtml

予定外に大作になってしまいました(笑) HTML5 のアウトラインにも対応したので興味のあるところから読んでみてください。。

先行者はいつか追い抜かれる

昨日は「帰社日」だったので,雇い元の会社の人と雑談を交えた近況報告会だった。まぁ広島のエンジニアの間では公取委に2回目の叱責を受けた某社の話題で持ちきりなのだが(その話はヤバすぎるので)それはそれで置いておいて。

雑談で「スマホの買い替えどうする?」って話になった。というのも,例の総務省による「SIMロック解除義務化」の話があって,本当に義務化されるのならそれを待ったほうがいいんじゃないの? っ

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「水のような読書」の時代が来た!

「水のような読書」の時代が来た!

「Kindle Unlimitedは、約60万冊の電子書籍や約2,000点のオーディオブックが無制限で読める、月額9.99ドルのサブスクリプションサービス。加入後は30日間は無料トライアルが利用できる。
小説をはじめ、自己啓発、料理、古典、キッズ向けなど、ジャンルは多岐にわたっている。対象はKindleシリーズ端末はもちろん、Android、iOS、Windows Phone向けの各Kindleア

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「不安」を感じるメカニズム

「不安」を感じるメカニズム

さっきペースメーカと携帯電話の話を見かけたのでちょろんと解説してみる。

「リスク管理」あるいは「リスク・コミュニケーション」を考えるときに忘れてはいけないのは,一般の私たちがどのようにして「不安」を感じるのか,ということである。

これについては Slovic 等が1987年に発表した有名な研究がある。リスクの専門家や一般の人たちを対象に,原子力発電・自動車の運転・喫煙など30項目の科学技術や日

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「くたばれベルヌ条約」と言っておいてナニだが

なぜ記事に「発行年」を書かないのだろう © は付けるくせに。(あっ note の話じゃないですよ,念のため)

はっきり言って世界のほとんどの国がベルヌ条約に参加している状態で © マークは無意味。なぜならベルヌ条約下では著作権は著作者に(フルスペックで)自動的に付与されるからだ(もちろん日本の著作権法もそうなっている)。

故に著作権表記で重要なのは著作(権)者と発行年の明示だ。(CC のような

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