#35 子供会とお別れ会
ドラえもんを観た後に22ゲームボウリングをした。そのため、3日経った今でも右腕に激痛が走っている。
初めてボウリングをしたのは、
確か小学生の頃、地域の子供会の集まりだった。
投げる球のほとんどがガターになるという
初めは周りの子供たちが
「ドンマイドンマイ!」
「そのうちなんとかなるよ!」と励ましてくれているのだが、
徐々に
(こいつ下手くそすぎるぞ)
(やばい、救えないぞ)
と思っているような表情でこっちを見るようになり、笑えない地獄の雰囲気を作り上げてしまった。
そこから中学生になり、何回か友人達と
ボウリングに行くようになった。
子供会の時よりまともに投げられるようになり、80くらいのスコアにはなった。
(全てガターの時よりは全然良いだろ!笑)
特に高校受験が終わり、時間が出来たタイミングで頻繁に行くようになったのだが、ただ遊ぶだけではなく、塾のお別れ会で開かれるボウリング大会に向けての練習を兼ねていた。
お別れ会の前日も練習をして、
大会に向けて万全の状態を作り上げた
つもりだった。
翌日ボウリングのやりすぎで腕が全く動かず
とてもじゃないけど球が投げられる状態ではなかった。
何回投げてもガターか1ピン倒れるだけ。
最初は
「ドンマイドンマイ」
「そのうち掴んでくるよ!」と励ましてくれるのだが、ゲームを重ねていくうちに
後ろで投球を待つ人達のテンションがどんどん下がっていくのが分かった。
投げた後に振り返って
「あちゃーー!!」とボケても
誰も返してくれない。最悪の空気だ。
もうこれは別の手段で投げるしかない。
最終手段として補助台である
ボウリングスロープを使うことにしたのだが
これでも大失敗。
先生も生徒も全員死んだ魚の目をしていた。
子供会での体験を
何年後かにまさかもう1回同じように体感するなんて。
ボウリングの帰り道心の中で猛省した。
それから6年近く。
もうあんな思いをしないように。
もう自分のボウリングで
誰も悲しませたくないから。
今すぐにでもボウリングをしに行きたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?