【考察】目を合わせたがる健常者と、目を合わせたくない発達障害。
こんにちは、山本清流です。
発達障害の啓蒙活動、第二弾。
自閉症スペクトラムと診断されている僕が、当事者の立場から、発達障害について解説します。
今回は、健常者との間で起こるトラブルについて。
僕の経験からして、発達障害の人は他者とトラブルを起こしやすい、というか……
はっきり言って、健常者から嫌われやすい、です!
では、なぜ、健常者から嫌われやすいのか?
この疑問の答えは、実はまだよくわかってないんですが、コミュニケーションに問題があることは確かです。
とくに僕が最近のところ問題視しているの目の動きです。
振り返ってみると、僕は、他者と目を合わせないことが多い。目を伏せたり、横に逸らしたりして、相手の視線をかわすことが多いのです。
まったく悪意はなく、目を合わせるのがストレスだから逸らしてるだけですし、それによって相手が傷つくとも思ってません。
でも、冷静に考えると、嫌な気持ちになるのかもしれない、と思うこともあります。だから、目を合わせることを意識しますが、そうすると間違って睨んでしまうことが多く、そのせいでトラブルになったことも数知れず……。
睨まずに、にこやかに、目を合わせるというのは、とても難しいことです。
おそらく、この問題は、日本中で勃発しているものと思われます。
健常者はとくに目を合わせることが好きで、目が合わないと、嫌われてるんじゃないか、怒ってるんじゃないか、と想像を膨らませていきます。
一方、発達障害の人はたぶん、他者と目を合わすことが好きではありません。そして、目を合わさなくても、うまくコミュニケーションができてる、と勘違いしている人も多いのではないでしょうか。
この問題を避けるためには、健常者が発達障害を理解することも大事ですが、発達障害が健常者のことを理解することも大事です。
僕の長年の実験と研究により、健常者には、目を合わせたがるという特性があることが明らかになりました。
たとえ言葉で好意的な表現をしても、目が合っていないと、それが否定的に取られてしまうことがあります。
ここを理解することが大事。僕たち発達障害は、うっかりすると、言葉だけでコミュニケーションが取れると思い込んでいるところがありますが、そうではないのです。
ありがとう、と言葉で言っても、目が合っていないだけで、その言葉が別の意味に変わってしまうことがあります。これは理屈では説明できません。そういうものなのです。
なんで言葉通りに飲みこんでくれないのか、と思ってしまいますが、仕方がありません。
健常者は日常的に、皮肉や、ウィット、嫌味といった高度なコミュニケーション手法を扱っているため、単純に解釈しようとはしないのです。
こういった複雑なコミュニケーションを理解するためには時間がかかります。すぐには無理です。
だけど、理解には及ばなくても、とりあえず目を合わせておこう、という方針で接すると、トラブルも減ることでしょう。
とにかく、目を合わせる。
そして、日々、健常者を観察したり、映画やドラマで健常者の会話を勉強したりして、理解を深めていく。
だけど、睨まないように。
無理に目を合わせようとすると上目遣いになって睨んでしまうので、力を抜いて、自然に目を合わせるのです。
おっと、いつのまにか、アドバイスをしてしまった。
僕もできないんですけどね😆
とりあえず、誰かに嫌われ出したら、目を合わせているか? と振り返ってみるといいかもしれません。