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哀しさと愛しさと心もとなさと/#ひらめきマンガ 課題①『帰れないひとり』

10年勤めた会社を、明日やめる。そんな最終出社日の前夜。会社を無事に出たところで起きた、日常が震撼する悲劇……。哀しくて愛しい。

主人公は次々と「悲劇」に見舞われるけれど、日頃の人望のおかげか、目の前より外のやさしい世界にアクセスできるのがわかり、安心しつつ哀しさを愛でることができる。それでも最後まで変なことに巻き込まれる体質であることに変わりなく、作品としての一貫性があっていい。最終出社日の、もの哀しい感じ(どんな経緯であれ、独特の雰囲気がつきまといますよね)が全体を包み込んでいる感じがします。

ギャグって難しいですよね……でも、作者コメントの通り、ネーム時よりも読みやすくなったおかげで、さびしさがより伝わりやすくなった。

Photo by Mohak Makin on Unsplash


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