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ひらめき☆マンガ教室/提出作品への香野コメント(課題3:ネーム)

人は学ぶものです。もう1万9000字なんて使いません。そしてnoteの便利な機能「見出し」を使ってみます。ではさっそく、短めに行ってみよう。

蝶々ひらり「新宿物語」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/88hirari/12225/

岡崎京子と魚喃キリコを混ぜるとこうなるのかーと頷いてしまった。しかし、場所は新宿物語で良いのだろうかさらに奥地にいる人の話に思えて。池袋にこだわってもいいんじゃないかなぁと(こだわっていませんか?)。


五月十三日「来栖カフェの遺言レシピ」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/admwtjgmgm/12405/

物語がよくできすぎている感じがした。弟を男の妹にした意図は何かあるのかという疑問が。表紙での弟の描写に現れるのなら(現時点ではわからないが)話はわかる。そもそも、そういう弟なのか。何かきっかけがあったのか。「戸籍上の母親」という言い回し関係しているような気もするけれど、どうなんだろう。もし女子高生2名と打ち解けるのが目的だとしたら、作者の意図が透けていて、ちょっと嫌だ。


相野ココ「マドンナかヤンキーどちらかとセックスしないと出られない部屋。」

https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/ainococo2525/11822/

香野は、大いに楽しんだ。好物ばかりが出てくるって思える人には響くはず。ただしかし、ニッチな需要なんだろうなぁと思うので、エロでオチない相野さんの作品も読んでみたい(でもそれは相野さんの目指すものとは違うかも)。


ねりけし「悪夢を見るチーズ食べてみた」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/amanndonehu/12045/

悪夢を見るってそういうことではないんでは………というエア突っ込みを置いていく疾走感あふれる暴走劇。デスクでコーヒー飲みながらケータイで読んでたら、すっかり不審人物になった(よい子は真似してはいけません)。ツイッター用マンガを研ぎ澄まして行って欲しい。


ささやか「首輪をつけて!」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/amnsmt/12317/

ラスト、男の子の惚けた顔がたまらない。掲載媒体は限られてしまうと思うけど。セリフがギッシリで、ずっと説明口調なのがもったいないかと。実際に首輪をつけてからのところとギャップをつけるにしても、もうちょっとだけ!


由多果「一人残らず負けてくれ」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/aruhimu/12156/

タイトルが、いい。「一人残らず負けてくれ」って。こういう時代物があってもいいんだよなぁ。最後は、へたくそって笑われるより、兄が思いっきり泣く方が、変われた感があるのかなぁと。それで妹がびっくりするとか。少女マンガの男性が主人公のもの(って今は流行らないのかな……)って感じでよいなと。


景山五月「青潭(仮)」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/gogatsu/12474/

スーパーポジティブな話!でも2019年夏。わたしは戸惑う。通過儀礼なんてバカバカしいって思うことも自由だ。女の子を越えようとした時点で、そっち側に呑まれるということがしばしば起きるので、それを連想してしまう。


暮介「霈」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/guresuke/12028/

結構怖いな、という読後感。ネームの段階では「ハッピーエンド」だと思えなくて。アピール文で意図は見えたのですが、主人公も先生も、ちゃんと出会い直すことで救われてはいるのかもだけど……。まだ始まったばかりで不安な感じがします。


グヤグヤナンジ「生徒会ラプソディー」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/guyaguyananji/12356/

作者は気にしているようだが、すべての作品にモノローグが必要ってわけではないと思うので、この作品はなくても大丈夫かなーと。先生の罪が割と軽そうに描かれているが、本当はひどく重いのに触れられていないのはきになる。


拝島ハイジ「クジラ構文に乗って」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/heidimasa82/12457/

結構内容が難しいって思われそう。そもそもクジラ構文が、ガラパゴス日本の産物なので、このクジラ構文ではどこにも行けない、みたいなやり方もあったのかなぁと思った。(現役受験時代には知らなかったが、その後、英語の勉強を再開した時に知って、ウゲェって思ったものだった。)


とき ところ「メイビー地球最後の日」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/honey821/12199/
東日本大震災を思い出した。津波に呑まれた人の記憶を辿るのかなとか思ったけど、そうではなかったのか……。前半のセリフを追うのがボリュームが多くて辛く感じてしまった。読後感は爽やかなのですが。


飯島健太郎「お風呂の入り方」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/iijimakentarou/12198/

3日ぐらい入らなくてしかし、歌の内容が意味わからなくてリアリティがある。これは誰に向けて書いているのだろうっていうのが、ちょっとわからなかった。男性はこういう女性は嫌いなのではって思うけど、そうでもないのかな。


静脈「真美ちゃんを滾らせたい」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/joumyakun/11976/

真美ちゃん、何かの病気なのかなぁって心配になる。でも、そもそものことを言うと、最終的に主人公の存在が「どうでもいい」と思いながらスケッチの練習に付き合ってあげている気がする。


かいじる「真夏のとんでもNIGHT」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/kanizem/12501/

何でグルグルしたのかわからない。無理やり推理すると「スイカ割の思念」の集まりが怨霊化したのか。夏だけに。そレナらきっと冬にはトナカイのソリのムチと主人公は戦わなければならないのだろう。小学館の少年誌にありそう。


ハミ山クリニカ「マイ・デバ・ベビー」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/kllinika/12331/
他人のディストピアが私のユートピアになりうる。その逆も。「母性」の目覚めのように映るが、きっと「頼り・頼られ」の共生を言いたいのだと思う。だったらその後を起点にしても良かったのでは。連れ戻しにくる元家族と戦うとか。


国分寺崖線「PAPER MAN」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/kokubunjicliff/11926/
この設定はスーパーマンから来ているのかもしれないが、ジャーナリズムの限界を感じると変身するのは悲しいし「新聞」は紙だけじゃないので「ダシ」に使っているんだなと感じてしまう。最近はそういう風潮が喜ばれるけど……。

Kubota「矢田の渡し」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/kubota/12484/

東京の仕事を捨ててきた大人のモノローグかと思っていたので、高校生でびっくりした。ジャージの刺繍以外に離婚を示すものがあってもいい。泣いてたからしじみを渡しに来るってならわかるけど、何でジャージのついでにシジミ? 主人公の家わかるのなんで?怖い……。という訳で話の展開が急でもったいない。


鴫原一起「許せ」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/kuzikuzira/12173/

最後のコマの「許す」は姉からの視点。だけど、それは真実なのだろうか。タイトルの「許せ」とは? 冒頭の「すいませんでしたああああ」が破壊力あって読んじゃうけど、実はトラウマの原点は姉だったのでは、とすら思った。

高井美雨「パパ活如来」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/lainstar6/11839/

アングラ的な世界観だけど、1ページ目の、アプリ画面とセリフの遷移の仕方に「2019年の眼」がある。よしてるが「ホ別」って送っておいてホテルを避けるって腋の甘さで今までよくやってたなとか、海じゃなくて樹海でOKするのか!とか、16歳の休日の過ごし方がホスト通いって〜とか、いろいろあるけどそれは普通じゃない布石の記号になってる。さなえちゃんが仏性に目覚めた方がダーク主人公になれるけど、ダメかなぁ。


碌縞ろろこ「♯わすれて ♯わすれられない ♯今のこのきもち ♯ほんとだよね??」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/loloco/12422/

文字が多い……主人公だけやたらと喋るヤバい奴じゃダメだったのか。「写真の本当の用途ってそういうもんだよね」って最後のモノローグは、写真論としては弱いのと、作品のアブノーマル性が消されていて食い足りない。過去を上書きしたいのと承認欲求の源は同じことだから、今度は承認欲求にはまるでもいいのかな、とか。


矢作さくら「君と夢を」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/mojalife/12302/

単に映画というと、やっぱり実写のイメージが優勢なので、青春映画という時に「アニメの」と添えた方が親切かも(声優志望の王子と一緒に観たかったんですよね!?)。さて、こういう男をわたしは知っている。ひたすらメール受信ボタンを押し続け(古いですね……)、ホームで終電まで待ってた記憶があるから。でも、そうじゃない人には謎だけ残る展開だし、王子がそこまでゲスではないと思いたい。


土屋耕児郎「鉄塔のある町」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/namatsuchiya/12285/

夢と現実がない混ぜになってるのは意味わからなくて怖い。ただこれは、ラストが真実であればすぐに捕まりそうなんですが(髪型わかりやすすぎ)、何かの忖度が働いて警察は放置しておくタイプなのか。何れにしても怖い。


向田哲郎「星を巡る者」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/numerauumera122/11993/

いい話なんだけど、500年もの時間が必要だった割に、すぐに還っちゃうんだなとか。「私」のモノローグなのに、母のことが触れられないまま入るとか、父親と中1の娘が残される気まずさが語られないとか違和感(息子かと思った)が気になった。


Obj.A「ふたりぼっちの夏休み」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/objctzero/12355/

絵が上手いだけに「両親の単身赴任??」みたいな細部が気になってしまった。仏間に子ども同士を寝かせるって発想とか、仏間にご先祖の写真があるのがカルチャーショック……(育った環境だろうか)。長くなるのであれば、前半の匂わせエロと後半の直接エロで、どっちかを選ぶのが良いのではと。たぶん、好みがどっちかで分かれると思うので。


なは菜っ葉の菜「菜津子の猫」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/pillow/12104/
60年後??? シチュエーションがわかりづらいのですが、この家は魔女の家なのかもとか、美人だから一緒にいたいということなのかとか、想像力が広がっていく。整理された(改変という意味ではなく)ペン入れ後の作品を読んでみたい。


ririo「紅い結晶」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/ririo100/11936/

お姉さんが幽霊なのかと思って読み進めたら完璧にミスリーディングだった。うまい。でも、ある意味では人間のお姉さんってやっぱり怖い。猫が死んだことより目の前のキラキラに心を奪われるって!カササギ症候群が過ぎる。生きるものは皆、何かに執着するのかもしれない。


mahiro「期待して、サヨナラ」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/shima06/12357/

ストーリーをセリフで組み立てるのって難しいけど、説明的に感じる。「期待して、サヨナラ」ってタイトルが出せる人なので、そこに時間をかけたらわかりやすくなるのでは。主人公の表情が立ってきているなと。


タケチ イチコ「蝸牛の恩返し」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/takechi1ko/11879/

一人の読者としては、すごいスカッとした。よくないのかもしれないけど、エロマンガがありなら、これだってありにしてほしい。でもそういうのが世界の平和によくないんだって思うから自重する。なんと言っても、蝸牛の精霊のキャラが中性的で好き。でも一番厄介なのは「わたしだって生理痛ぐらいあるのに、本気度が足りないってことね」とか「わたしたち女の子だから仕方ないもんね」と大きな声で話す女性の人生経験者だったりする。

市庭実和子「speculum鏡」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/tilapia/11909/

神話の作り変えが必要だったのはどうしてだろう、というのがわからなかった。そして、青年が蛇女だと合点がいったのはどのタイミングだろうか。途中まで魔女狩りの話かと思った。瞳を合わさないことは、文化によっては恥ずかしいからかもしれない(日本人が読めば)ので、あまり納得のいくものではないので。


とねうら「あのおじさん背中で何語ってるんだろう」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/toneura/12011/

難解なストーリーだった。「いい話」の予感はするのに、状況がわからなくて戸惑ってしまう。謎なおじさんと、離れ離れになった元々のカップルの話が合わさるだけでも複雑なのに、かませ犬役までいるので、劇的に複雑化しているのだと思う。3つの軸が同じところで噛み合わない……。

吉田屋敷「かめはめ波のメソッド」


https://school.genron.co.jp/works/manga/2019/students/yoshida444/12440/

せっかくだから、オリジナルの世界の方が良かったのではと思う。日式・欧米式って設定とか入ってきてるので。最終的に「アマリリス!」って技を繰り出すところは、すでにこの作品ならではの必殺技だと思うんですよ。「詠唱なしで!?」ってびっくりしてるのに馴染んでしまうし。

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