「プルドポーク」
僕とこの料理の出会いは1990年代のアメリカ南部で、バーベキュー(BBQ)メニューの定番でした。
アメリカの中でも、南部といえばおいしい料理が多いことで有名です。
ソウルフードとも言われるその内容は、プルドポーク以外にも、フライドチキンやマッシュポテトそしてビスケットなどなど。ファーストフード店でもすでにおなじみのメニューです。
プルドポーク (pulled pork) というのは、引き裂かれたポークという意味です。作り方はなかなか手間のかかるもの。バーベキューグリルを使いじっくり
と長時間、豚肉のブロック肉をやわらかくなるまで焼きます。十分に火が通ったら、フォークを使って引き裂くようにして糸状にし、甘めのバーベキューソースを絡めて食べるのが一般的。ジューシーな肉汁とソースが繊維によくからまり、旨味が染み渡ります。
ここまで読んで、ゴクッとされているかたもいらっしゃるのでは?実は僕は、最初にプルドポークを食べたとき、正直甘辛いテイストが苦手でした。さることながら、ポークのホロホロ感がたまらなく、このくせになる食感を何とかカレーに応用できないか。そんな試行錯誤の結果完成したのがスパイスハットの定番メニュー「プルドポークカレー」です。
BBQの雰囲気を出すため、柑橘系の甘みと独自のスパイスで肉を漬け込んで調理し、たっぷりの玉ねぎ炒めとスパイスで仕上げます。豚肉に合う香りの高いスパイス使い、クローブとはっかくをメインに味付けして、カレーらしさを出しています。
マッシュポテトと一緒に召し上がると、より南部料理らしいテイストを味わって頂けます。
ぜひ一度お試しください。
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