SpiceFabはこんな場所
hey!curry!!
SpicbFabと申します。
2020年7月に非公開SpiceFabを運営開始し細々と活動をしていましたがわずか4ヶ月の間にカレーから始まる多様な繋がりが生まれ始めコラボ企画もスタートしたので、これを機会に記録としてnoteを活用していくことにしました。
SpiceFabのはじまり
きっかけは、各々で作っていたスパイスカレーをあいがけの形で作り大好きな人たちをおもてなししよう!と企画した【軒先カレー】
写真:青木健太朗
3人の作り手が自分の好きなカレーを思い思いに作りふるまってみたら、想像以上に楽しくて『早く次の企画を!』となったのです。
しかし、その時は人を集めるイベントをしようにもちょうどコロナの感染者が徐々に増えてきた時期で『集めたい、集まりたいけど、集まれない』状況。
不要不急の外出は控え、自宅に篭りざるを得ないような時様でした。
次のステップを踏めずに自宅でカレーを作ってはsnsで自作カレーを披露しあう日々。
それはそれで楽しかったのですが、イベントとまでならずとも家族で食卓を囲むと同等にカレーをシェア出来たらいいなぁという想いは募っていきました。
2ndスタートは秘密基地で
ひょんな事から、アパートのキッチンを共同で使いカレーをふるまう【会員制のカレーコミュニティ】を作る計画案が浮上しました。
顔が分かる関係性の人たちのみ、キッチンをシェアし身元が確認出来る人のみ入会可能な会員制のコミュニティなら、コロナの感染拡大を予防しつつ食卓を囲んだ場づくりが可能かもしれないと思ったのです。
計画案が出てからはトントン拍子で話が進み、【軒先カレー】から1か月も経たないうちにSpiceFabの原点となる『秘密基地』が決まりました。
築30年以上のアパートの一室、まだ何もない空間に0ベースで場づくりの様子を思い描いてはワクワクしたものです。
秘密基地に集う人々
コミュニティはあえて非公開とし、一元様お断りの紹介制入室にしました。
時代に寄り添った『不特定多数』ではない環境を作る目的もありましたが、スモールコミュニティにする事で身体的にはソーシャルディスタンスを守り精神的な密から生まれる人×人の化学反応に期待をしていたからです。
コミュニティの軸をカレーにする事で、『食』『栄養』『健康』『化学』等、参加する人が自身の興味のあることに対して目的意識を感じれるようにもなりました。
不思議な事に、コミュニティ内には飲食店関係の人は皆無で、プロのカレー屋なんてメンバーもいません。
みんな本業を持ちつつ、秘密基地ではカレーを食べながら仕事の話は片手間に、『このカレーはどうやって作ったのか』『スパイスの配合は?』『こんな副菜が合いそうだね』「次はこうしてみよう』そんな話題で盛り上がります。
『つくること』に楽しさを感じ、周りの人が『よろこぶこと』を幸せに思える人々が集まることで、ただのアパートの一室だった部屋は特別な場所に生まれ変わったのです。
▲秘密基地で初めて振る舞われたキーマカレー
カレーをふるまう仕組み
コミュニティ内には、『作るのが好き』な人もいれば『食べる専門』な人もいます。
家庭でカレーばかり作っていると家族から『またカレー?』なんて言われる人は秘密基地で存分に腕がふるえるのです。
このふるまいの仕組みを暫定的にFacebookのグループ機能を利用しメンバーに
○月○日 ○時〜
○○○カレーを4人分つくります!
という形で告知し、食べたい人が参加する形式にしてみました。
お店のように数十名分作られるわけではないので、これで充分。
告知が目に止まったメンバーがたまたま都合がよければふるまいに参加し、その時作られたカレーを一緒に食べる時間を共有する。
それは自宅で友人と集まるのとは違う、お店で食事会をするのとも違う、新しい食卓の形だなと感じました。
0から1へ
ほぼほぼ無計画で走り出してしまったカレーコミュニティ。
運営をするにも0ベースからなので参考に出来るデータがありません。
やってみて、より良い形を考える。
うまくいけば、さらにみんなが喜ぶ方法を捻出する。
うまくいかなければ、改善策を模索しやり方を変えてみる。
その繰り返し。
スパイスカレー同様、コミュニティに関わる人たちがかけ算の化学反応を起こしてくれたことで、一歩踏み出した後は少しずつよりいい形へ広がり始めました。
このタイミングで、名もなき場所だった秘密基地はSpiceFabとして運営を開始することになりました。
▲運営メンバーで作った、麻婆カレーと豚トロカレーのあいがけ。
SpiceFabは、カレーを軸に「作ること」「創り出すこと」が出来る場です。
それは、調理された「食べるもの」でもあるし
集う人々によって生まれた「新しい関係」でもある。
この場自体は0かもしれないけれど、集まる人がいることでそれが1になり、次へ繋がっていく、そんなイメージ。
SpiceFabはこんな場所。