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ちいさな相棒と行くミュージアム巡り#4 前編 静岡市美術館『NHK 大河ドラマ特別展 どうする家康』前期•後期

静岡市美術館で開催中の巡回展 「NHK大河ドラマ特別企画展 どうする家康」にSNSのお友達と行って来ました。鑑賞以外にも色々家康関連の場所を巡ったので前後編の2部構成にします。

前編は静岡市美術館でのどうする家康展を中心に書いていこうと思います。

巡回展 どうする家康 静岡会場

今回の展示は静美史上もっとも国宝•重文展示数が過去最多の約50点の展示という事で展示方法が今まで以上に丁寧で一点一点がとてもわかりやすく見易く展示されていました。

ここ3年、県外遠征がなかなか出来ない期間があった頃から足繁く通うには一番立地条件の良い静岡市美術館にはかなりの回数通わせていただいているのですが、今回の展示に関しては過去最高です。

かなり考えてくださったと思います。

普通に観るなら1時間半位…音声ガイド付きで更にメモだったり深掘りした鑑賞をすれば2時間半〜3時間くらいで鑑賞できると思います。

すっきりと、かつ、観やすく頭に入ってくる展示になっています。今回はもうスタオベレベルに良かったので盛大に拍手を送りたい…いつもありがとうしずびさん!!!

前期展示2023.11.18鑑賞

前期でのちいさな相棒は清光くん。

展示No,5 着初めの腹巻《紅糸威腹巻》 / 通期展示

今川義元から贈られた家康が初めて身につけた鎧で、家康がまだ幼名の竹千代だった頃のものなので細身で普段よく美術館博物館で目にする鎧に比べると小振りで、子供用なんだなあというのがわかります。

紅糸縅とありますが、経時変化で紅糸の染料が抜けていてこの紅糸縅腹巻の復元模造品が、静岡市歴史博物館の常設展示で飾られています。
しずびで家康(竹千代)が着用していたものを観て、歴博で当時はこのような姿だった(と推測される)と見比べるのもおもしろいんじゃないかなと思います。近隣にあるので気軽にそういうこともできるのが楽しいですね。

展示No,7 重文 刀 名物 義元左文字 /前期展示

義元左文字の展示が前期だったので入れ替前にギリで行けました。今回、義元左文字の展示期間に合わせてやってきた形になっているのですが展示がとてもドラマチックです。

すでに展示期間は終了してしまいましたが、
単独ケースに入れられており過去最高に乱れ映りが綺麗に観えました。

以前観た時はわかってなかったんだろうな…最後に見たのREBORN蘇る名刀の時なのでなんとなく好きなところはこの辺りみたいな感覚でってところもあったのだけれど…改めて見ると左文字にしては豪快な刀なんだなと思いました。

これは勝手な妄想ではありますが、義元左文字を単独ケースに入れてかつ、裏銘(信長)も見える展示(今回、私は現在患っている疾患で首を傾けたりするのが困難なので裏は見れてはいないのですが…)「天下取りの刀」という別名の通り今川義元→織田信長→豊臣秀吉→豊臣秀頼…そして、家康の元にやってきたわけですが今回の「どうする家康」内での今川義元の描かれ方がとても素晴らしく人質として取ってはいたものの家康によく目をかけていて様々な教養を家康に施しており、家康もまた義元の事を慕っていたことが伺えるわけで、義元の太刀(義元所持の頃は太刀だった)が、自分の元に来た時は父のように慕った義元を懐かしんだことだろうなと思えてきます。

静岡駅北口に今川義元公生誕五百年を記念して2020年に設置された今川義元公の像と手前に人質時代の家康(竹千代)像
義元公が竹千代を見守る姿となっている。

他会場…岡崎会場でどのように展示されていたのかはちょっとわからないのだけど、単独で展示されていたのは意味があったんじゃ無いかななんて。

静岡市美術館がある所に、今川氏と徳川家の家紋があったりするんですよね。今川から徳川へっていう言葉と共にだからなんとなくそんなことを思ったりした。

展示No,29 酒井忠次像/通期展示

武将の肖像画って比較的表情が険しかったりすることが多かったりすると感じているんですが、ものすごい優しい顔だったのがとても印象的でした。

大河ドラマ内では、大森南朋おおもりなおさんが演じられていてあの忠次も本当優しい顔をしていてエビすくいで盛り上げ役の気遣い上手(時として厳しくもありましたが、そこが優しさの表れなのだろうと思っている)なんだかそんな大河の忠次を彷彿とさせる穏やかな顔をしていました。逆なのかなむしろこの肖像画の忠次を彷彿とさせていたのが大森さんだったのかもしれない。

展示No,33 国宝 太刀 銘 真光さねみつ/前期展示

山形県の致道博物館ちどうはくぶつかんにはなかなか日程調節が難しく観る機会がなかった刀剣なので、正直めちゃくちゃ嬉しかった真光の展示、これがまた美しくて映りが物凄くくっきりと観えて、ここは…棒映りかな…あっっ!!地景がある!!!とか、色々なところを見つけられて嬉しかったし楽しかったし本当に綺麗だった。

今年の初めに島田市博物館のたゆたう刃文きらめく沸に何度も足を運んで勉強して良かった…と思っています。真光…とにかく見どころが満載でした。

またいつか目にすることができるといいな…。

展示No,35 本多忠勝像(写) / 通期展示 

お馴染みの大きな鹿角の兜を被った勇ましい姿の忠勝が描かれた肖像画、この忠勝像が前期で一番印象深かったのですが、私達が観に行ったのは11月18日の土曜日だったので、翌日の19日にどうする家康の放送があるわけで……絵師に9回描き直させたとキャプションで見て絵師の方は苦労しただろうなあと思って見ていたのですが、19日の第44話『徳川幕府誕生』では、この肖像画を絵師に描かせるエピソードがあり何回も描き直させているので最終的に絵師が忠勝をもう観ずに描いていてなんだかコミカルなシーンででクスリと笑ってしまう場面でしたが、この日の放送で忠勝は(テロップで)亡くなり、家康がこの本多忠勝像を見詰める背中にさまざまな感情を感じたのでした。

現在、三島にある佐野美術館ではドラマ内でも度々登場している蜻蛉切が展示されている事もあって、この忠勝像を観てさらに忠勝のラストシーンにも登場していた槍 蜻蛉切を観ることが出来るのでご都合つく方はぜひ行ってみてください。

槍 蜻蛉切 岡崎市美術博物館にて撮影(2018)
※佐野美術館では撮影NGです

展示No,62 重文 太刀 名物 鳥養国俊とりかいくにとし/通期展示

徳川美術館で何度か鑑賞したことがあるのですが最後に観たのは昨年の徳美の名物展…?だったでしょうか?あのときも観るのが楽しいなあ〜と思って何周もした記憶があるのですが、沸や刃紋が賑やかで目線の高さで見え方がころころと変わっていろんな表情があって見ていてとても面白かったです。

展示No,66 重文 刀 銘 奉納接州住吉大明神御宝前 小野繁慶/通期展示

繁慶って実は私、短刀と脇差しか見たことが無かった…否、佐野美で一度、打刀の繁慶観たことあるけどここまでどっしりしてなかったような気がするような薄らぼんやりだったようなとか思いながら観ていたのですが、がっしりした風貌で鋒も豪快!!南北朝時代の刀みたいで腰元に砂流しあれは凄まじく美しかった。そしてやっぱり銘が可愛くてにこにこしてしまいます笑

繁慶の銘 東京国立博物館にて2019.07.26撮影

可愛い字だとおもいませんか??笑

キャプションに、駿府移住以降"繁慶"と名乗ったと書かれていて、えっっ繁慶って静岡に住んでたことあるの??ってなんだか親近感を抱いてしまいました笑

そのほかにも、普段久能山東照宮博物館でよく観ていたびいどろ薬瓶や薬刻小刀に…神号や扁額など馴染み深い展示品が多く楽しかったです。

後期展示2023.12.02鑑賞

後期のちいさな相棒は長義くん

そして1週置いて再び、今度は名古屋のフォロワーさんとともにどうする家康展後期にやってまいりました。


後期、展示もガラッと変わって前回同様に見所も満載な展示です。刀剣展示想像以上に多くて驚いた。

展示No,31 朱塗黒糸威二枚胴具/後期展示

酒井忠次のもの。
この胴具なんですけどこれあまり見たことがないポケットみたいなものがついていて、わぁ面白いなと思わず目録に描いていたんですけど、キャプションを見たら止血用の紙を入れるためのポケットなんですって。

紙入れ袋って名前ではなくて鼻紙袋って書いてあってなんだかいろんな呼び名があるんだなと思ったり。


展示No,32 刀 金象嵌銘 猪切/後期展示

酒井忠次関連は見所が満載で前期後期本当に見るのが楽しかったのですが、この猪切がとてつもなく素晴らしかった。裏銘に猪切と金象嵌銘があるのですが、それが見えるように360°の単独展示ケース

なんというか、空気感が違う刀でした。
どうする家康展、一般的な展示期間ではあるのだけど、それでもやっぱり、短すぎて…最終回終わったあともう一週くらいの余韻鑑賞とかさせてくれてもいいじゃん??と思っちゃいますが、13日までなので今後どこかで猪切観れる機会に巡り会えたらまた観てみたい刀です。

刃文も美しく、優雅。
でも、広忠の鹿狩りにお供していた忠次が猪の首を一刀両断した刀って伝承があってのこの名前…優雅だけどなかなか豪快で…猪だよ凄いね。忠勝の蜻蛉切と同じ刀工(正真)の作です。

展示No,37 国宝 刀 名物 中務正宗/通期展示

正宗の刀が大好きなのですが、中務正宗は初めて。
前期に行った時は、前期の展示だけは見逃さずに観ておかなくては…と思っていたので細部までは観れていなかったのですが、目が冴えるほどにに美しかった。金筋も砂流しも肉眼ではっきりと確認できるし板目肌もとってもよくよーーく観える。

単眼鏡を持ち歩く機会がめっきり減ってごくたまに持ってきた方が良かったかもな…なんて思うことも稀にあるんですけど、肉眼でも充分観える板目肌に正宗の独特ののたれとか沸とかも凄いですよ。もうTHE 正宗って感じで。

展示No,52 東照宮縁起絵巻 第二巻/通期展示

こちら、絵巻の中に描かれている武将が身につけている甲冑が物凄く細かく描かれているのですが、金色の使い方がとても丁寧で美しかったんですけど、2人ほどきゃりーぱみゅぱみゅが戦国武将だったら多分こういうの着るって感じの度カラフルな甲冑着てる人がいて、ファッションモンスターか??ということばかりに気を取られてしまった。そういう絵巻ではないよと思いつつ、なんだかめちゃくちゃ面白かったです笑

目録にまで書いている 笑

展示No,58 大坂冬の陣図屏風/後期展示

これがまた本当に凄くて物凄く緻密に大坂冬の陣について描かれているのですが、まるでそこにいたんじゃないかって思えるほど細かく描かれています。

いろんな屏風や浮世絵でこういった戦国時代の合戦の作品を目にすることがありますが、この屏風を観た時の率直な感想が、戦場カメラマンみたいな絵師だなと思ってしまったというか、実際この人はこの戦真っ只中の渦中にその現場を見ていたんじゃないだろうかって思ってしまったくらいリアル。

実はこの屏風、ずっと観てみたいと思っていたもののなかなか機会がなかった東博にあるものなのですが結構前にNHK……多分磯田さんがいたから英雄たちの選択…だと思うのだけどこの屏風について放送していた回があって描かれたのは豊臣滅亡後だが、豊臣勢が優勢の場面が描かれているがその屏風を描くよう依頼した人物は誰か…という内容だった気がします。謎が多い屏風で〜となると途端に気になっちゃう性格なので今回目にすることができて、あ!!こ、これあの時の屏風か!!と、今回1番じっくり見たかもしれません。なんでも、原本がなくその原本を臨摸りんもした下絵のみが残っているのだそうです。原本一体どこにいっちゃったんでしょうね。

見ると、いろんなところに細かく文字が書かれているんです。そこを見たかったんですけども、色指定なんですね。白とかスミ、赤だとかどの部分に何色で着色するの指示が細かく指定されている。

時々長い注意書きのようなものも書かれているのだけど目が疲れてしまって判読できなかったりもしたけれどカタカナで書かれている箇所もあって読みやすい部分もあれば癖字で一体何が書いてあるんだ?みたいな箇所まであって正直言って面白い。もっとじっくり見たかったけれどなかなかどうして今のわたしは身体がついていかなくてとてももどかしい。何事にも健康であれ…教訓だ。

この屏風について詳しく書かれている書籍とかないのだろうか…東博で展示されることがあったら都合と体調によっては上京して一度そのためだけにじっくりと時間をかけてみたいと思っています。今描く回数が減ってしまっていますが、自分自身絵を描くこともあってやはりこういった途中段階のものや制作途中段階のものには興味が湧きます。

図録には大坂夏の陣の屏風も掲載されていたので合わせて見れたらよかったなあ…と思ったりしましたが、この展示、3施設全ての前後期を観にいかれた方の完全勝利ではないでしょうか。これはなかなかにすごい展示だなと図録を観て唸りました。

展示No,55 国宝 短刀 名物 日向正宗/後期展示

日向正宗、初めて観たのですがこんなに飛躍感のある短刀だと思っていなくて、えっ??凄い!!!って驚いてしまった。刀の中に風が吹いているような印象。
互の目の中にもさまざまな表情が見え隠れしていて
なんと言葉にすればいいのやら…勢いのある短刀でしたね。

三井記念美術館の刀剣御朱印が売っていたので購入


展示No,111 重文 太刀 ソハヤノツルキ ウツスナリ/後期展示

久能山東照宮でしか観たことがなかったのでものすごく新鮮でした。見え方が施設が違うと全然また違うところが刀剣含めさまざまな文化財、美術品の面白いところ。

鋒部分の帽子がいつもより目線が違うとこんなにも違うのか!!と、発見があったりどっしりした身幅は相変わらずなんですけど、真恒さねつねと並んで展示されることは久能山東照宮ではほぼないので(だいたい入れ替えでソハヤ↔︎真恒が多い)こんな…滅多にない並び…目にすることができて感動してしまった。

恐らくなんですが真恒も後期展示入れ替え時に展示場所変わっていたように思っているんですが気のせいかな…最後じゃなかったような気がする。気のせいかもしれませんが……

久能山東照宮博物館より高い位置での展示だったように思います。もう少し久能山は低い位置でいつもと目線が違ったので(久能山東照宮博物館が見えにくいと言っているわけではなく、)なんかいつもと違う箇所が見えたりして見えやすかったです。

東照宮博物館で展示されているとだいたい西向きに向いていますが(家康の遺言の関係はなくたまたまだと思いますが、観に行くといつも、あ、西向いてたなと思って帰っていました)、今回は南向きなので、これもまた新鮮でもありました。

音声ガイドのラストがソハヤノツルキウツスナリなんですけど、これがまたいい。紹介が終わった後オープニングのあのイントロが流れてくるんです。わぁぁ…と思ってしまった。


ほかにも色々興味あったり気になったりよかったものはたくさんあったんですけど、埒が開かないので(展示点数全部感想を言い始めるはめにもなりそうなので)この辺りで止めつつ……総まとめとして

まとめ

どうする家康は、

  • 第一章 家康誕生

  • 第二章 戦国乱世の選択

  • 第三章 豊臣大名徳川氏

  • 第四章 天下人への道

  • 第五章 大御所時代

  • 第六章 東照大権現

この六章に分かれた展示になっていてそれぞれに大河と連動していてドラマを観ていなくても見応えのある展示ではありますが観ていると数十倍は違うかもしれません。

と、いうのもずらずら書き過ぎているのでもはや記憶になくなってしまっているかもしれませんが、忠勝の肖像画のシーンだったり洋時計に鉛筆、甲冑、刀剣、肘掛け…他色々なドラマ内で登場するあれこれが展示されていましたので結構計算されていると思った。

こういう大河ドラマ関連での巡回展観たことが今までなかったのですがあったのかな…記憶にはないけれど残されているものが多い分コミカルだったり時にドラマチックだったりいろんな感じ方人それぞれあるとはおもいますが、この連動感が最高でした。

ドラマの最終回が12月17日
どうする家康展が12月13日

何故に、何故に12月24日までやってくれないか……1週間ほど余韻に浸って鑑賞したかったと思ってしまう……ロスが確実に起こるどうすればいいか!!!

比較的展示の高さは低めに展示(独立ケースは高め)されていて子供にも見やすい展示になっています。一点一点の展示物の距離感が集中できるスペースを保っていること、キャプションの内容のわかりやすさ、ごちゃごちゃしていたり奇抜な展示の仕方をするのが必ずしも良いという事ではないというのがわかる展示になっています。

子供には難しいかなとは思うものもありますが、正直それは大人の勝手な「難しいかも」という決めつけではあるので、何に興味が向くかはわからないのでこういう展示も見せるのも良いと思います。将来の歴史学者が生まれるかもしれないですしね。

三井記念美術館岡崎市美術館静岡市美術館

と巡回していた特別企画展で三井記念美術館と岡崎市美術館は今回鑑賞は出来ていないのですが比較的放送されている時間軸と連動した展示が一部されていたのかな?という印象をそれぞれの会場の展示詳細を読んでいて思ったのですが実際どんな感じだったんでしょうね。想像をめぐらせて楽しんでいます。

2023年のNHK大河ドラマは、62作目となる「どうする家康」です。これまで数多くの大河ドラマに登場してきた徳川家康ですが、単独主役は1983年の「徳川家康」以来40年ぶりとなります。
家康が生きた戦乱の世は、まさに予期せぬことが次々に起きる時代。家康は、リーダーとして、たくさんの「どうする?」を突き付けられ、ピンチを招いた局面でも、決して逃げずに答えを出し続け乱世を終わらせました。先行きの見えないのは現代も同じ。今回の大河ドラマでは、家康を現代に通ずるリーダー像として、様々な人間との関係を大切に描いています。
本展覧会では、このNHK大河ドラマ「どうする家康」と連動し、徳川家康のほか、織田信長、豊臣秀吉など、様々な戦国武将にまつわる品々や、同時代の美術品・歴史史料などを紹介し、徳川家康と彼が生きた時代を浮き彫りにします。

三井記念美術館 展示会詳細文より

戦国乱世を駆け抜け、260 年にもおよぶ泰平の世の礎を築いた徳川家康。
本展では、彼の生涯において重要なターニングポイントとなった出来事を、全国から厳選を重ねた国宝・重文50 件以上をはじめとした、約150 件の優品をとおして紐解いていきます。また織田信長・武田信玄・徳川四天王など、様々な形で家康に影響を与えた人物ゆかりの資料も交え、家康が迫られた決断や、人物像を浮き彫りにしていきます。
幾多の「どうする」に満ちた家康の生涯を、大河ドラマとは違った角度からご覧ください

岡崎市美術博物館 公式サイトより

戦乱の世に次々と起こる予期せぬ出来事に逃げることなく答えを出し続け、泰平の世を切り拓いた徳川家康。本展では、家康の生涯において重要なターニングポイントとなった合戦や事件の数々を、関連する絵画や文書を通してひも解くとともに、武田信玄、織田信長、豊臣秀吉など家康に「どうする?」の決断を迫った人々ゆかりの資料も交えながら、誕生から歿後に東照大権現として祀られるまでの足跡を辿ります。あわせて甲冑、刀剣をはじめ、駿府で暮らした晩年に愛用した茶道具、文房具、装束なども展観し、家康の真の姿を浮き彫りにします。

静岡市美術館 展示会詳細文より

繰り返してしまいますが、この三箇所の展示施設を前期後期全て巡って初めて、どうする家康展が完結…というか徳川家康について全て知る形になる展示だったんだな…と、図録を読んでいていやはや壮大な展示だったんだなと改めて思いました。

そういえば、井伊直政の甲冑と鉛筆の展示まさかの静岡会場では無くて、そんな〜!!っていうのはありましたが笑

わたしは、静岡会場のみ前期後期観ることができましたが、とても良い展示でした。


刀剣乱舞コラボ パネル展示

刀剣乱舞コラボパネル展示

三井記念美術館と岡崎市美術館では刀剣乱舞のコラボ企画(パネル展示)があったので静岡でもあるかなと予想はしていたのですが、ソハヤノツルキと日向正宗、宗三左文字と三振来てくれました!!嬉しい。

左からソハヤノツルキ 日向正宗 宗三左文字

ソハヤノツルキは久能山東照宮で、宗三さんは建勲神社(京都/京の軌跡)…と、佐野美でコラボしていた時見たことありましたけど日向くんは初めて。

まつげバッサバサで可愛いかった……スマホやiPad…の画面や図録の紙媒体で見るより等身大だからより一層際立って見えますね!!

刀剣乱舞 日向正宗 コラボパネル

知らない人だと女の子だと思うかもしれないですね 笑

以前も紹介しておりますが、この"小さな相棒と行くミュージアム巡り"シリーズの小さな相棒達もこの刀剣乱舞というゲーム内のキャラクターなので「刀剣乱舞 加州清光 山姥切長義」で検索かけてみてください全然小さくないです。

中島屋グランドホテル家康公アフタヌーンティー

こちらは2名分ですが、おひとりでもいただけます。

中島屋グランドホテルでは、特別展や企画展が開催されると時々(大人の事情で)例外はありますが、だいたい展示期間中に特別メニューを提供してくださるので、今回も楽しみにしていました。

だいたいランチメニューとアフタヌーンティーたまに単独スイーツなどが多いんですが、今回は家康だしアフタヌーンティーはないだろうななんて思っていたらまさかのアフタヌーンティーの提供があって、予想外だぁ!!となりながら早々に予約をして行って来ました笑

飲み物が、紅茶、コーヒー、煎茶と選べるのですが和テイストのアフタヌーンティーなので、せっかくなので緑茶を選びました。

上段

安納芋と白胡麻のスイートポテトパイ・秋の実り果実・柚子ゼリー コンフィチュール添え・黒蜜わらび餅

中段


竹千代ブランマンジェ・餡子のデニッシュ・抹茶のムースケーキ

下段


鯛と茄子のお出汁・いなり寿司•たくあん

餡子のデニッシュ

このデニッシュサクサクでとても美味しかったです。愛知のあんバターイメージされています。

抹茶ムースケーキ

めちゃくちゃ抹茶が濃くて大人のお味
気に入ってしまったのでまたこの濃厚さのケーキ出して下さらないでしょうか。すごく好きな味でした。

いなり寿司

お稲荷さんの上にしらすがのっています。
しらすは静岡の特産品です。

普段、おいなりさんって単体でいなり寿司〜な典型的なものしか食べたことがなかったので、なるほど…上に乗せる…これやってみよう!!と、思ったりしました。しらすとしょうが、ピンクペッパーに…緑のは…ディル?でしょうか。

おいなりさん自分で作ることはめんどくさいからないけれど…買ってきたら一工夫して食べるのも面白そうですね。美味しかったです!!

家康公手植えみかんソルトで味付したたくあん


このたくあん、実は家康公お手植えみかんから作ったみかんソルトを振っていてほのかな柑橘風味があって美味しいのですよ。

家康公お手植えみかんソルトは、今年の初めに中島屋グランドホテルがどうする家康放送記念に早々に販売されていてわたしも実は買いまして笑

家康手植のみかんソルト(完売品)

早い段階で売り切れてしまったんだそうで、買っておいて良かったです。白身魚のムニエルやサラダによく使っていました。

鯛と茄子の出汁スープ

これ…やばかったです。
濃厚すぎる鯛の出汁に少し鯛もはいっています。
極め付けは茄子…なんと焼き茄子。
焼き茄子のパンチの効いた風味にやられました。
また飲みたいでもこれは絶対真似ができない
完全なプロの出汁の取り方美味し過ぎました。


は〜今回もとっても美味しかったです。

前期後期と2回行ったのですが、季節のフルーツが前期はいちじくと柿、後期がいちごと柿でした。
こちらの柿決して石田三成の柿ではなくてですね…季節の果物ということで静岡県産の〜と言っておりました。(石田三成は柿が大好物だけど処刑前に柿を拒んだ…というのは、カットされたけどその前に41話で隠居していた三成の元に吉継がやって来て手土産に干し柿を持ってくるが三成がその干し柿に手をつけることはなかった…が、関ヶ原後の伏線として表現された)

季節の果物

静岡市美術館展示ごとにいろいろなランチメニューの提供があるので毎回楽しみにしていて次回は高畑勲展でも予定があるそうです。

※こちらのアフタヌーンティーは、
2023.12.13までの提供になります。


後編は、大河ドラマ館どうする家康 静岡 他、周辺やゆかりの地を紹介します。

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