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"道をつくる人"と"舗装する人"

最近、「ああ、なるほどなあ」
と思ったことがあったので、忘れないうちに残しておこうと思う。



「0→1」が得意ではない自分に焦っていた

「クリエイター」と呼ばれる人が次々に登場したり、
「クリエイティブになろう!」というようなことをよく聞くようになった今日この頃。

たしかに、なんでも自由に考えたり生み出せたりするというのは楽しいだろうし、考えるとワクワクする。
ただし、少なくとも今のわたしは、0の状態から何かを生み出していくことが得意ではないように思う(思っている)。
もしかすると、単に経験が少ないだけかもしれないし、生まれ持った能力的にあまり得意ではないのかもしれない。

でも、今までの経験を振り返っても、
何かをまとめたり整理することはあまり苦にならない一方、
アイデアを求められる場面では苦戦していたように思う。

そんな自覚もあるため、
「クリエイティブになろう!」
「これからは0→1ができないと機械に仕事を奪われる」
なんて言われると、それが上手くできない自分に対して焦りを感じることもあった。

"道を舗装する人"にはなれる!

先日、学生の頃からの心許せる友人と話をした。
というより、わたしが1人でモヤモヤしていたので、「話したい」と連絡して時間を取ってもらった。

わたしから見える彼女は、
自分の「好き」がはっきりしていて、
何かを創作したりデザインすることが上手で、
まさに"「0→1」が得意な人"。
わたしにはないものを持っている彼女が、時にまぶしかったり羨ましく見えたりすることもある。

そんな彼女が、ある例えを教えてくれた。
「道をつくることが得意な人もいるけれど、それだけでは不十分で、つくった道をみんなが歩きやすいように舗装してくれる人もいる。その両方の人がいるから上手くいく。」
詳細なニュアンスは違ったかもしれないが、概ねこのような内容だった。

これを聞いたとき、なんだかとても嬉しくて、
「ああ、わたしは道を舗装する人になればいいのか」
としっくりきた。
「無理をして、自分があまり得意ではない『0→1』のフィールドで戦わなくてもいいんだ」
と、肩の力が抜けた感じだった。正直、ホッとした。

"道を舗装する"力を強みにしたい

冷静に考えてみると、みんなが好き勝手に道をつくっていけばめちゃくちゃになる。
「道なき道を歩いていく」と言えば多少聞こえはよいが、道ではない道がそこらじゅうにつくられてしまうことになる。
歩きづらいったらありゃしない。

そこで、"舗装する人"が必要になる。
きちんと道をきれいにして、歩く人が歩きやすいようにする。
そこが道であり続けられるようにメンテナンスをする。
これらも、とても重要な役割だと思う。

そして、わたしはこちらの方が自分に合っていると思うし、
何なら日ごろからそれをするのが自分の中で当たり前になっている。
自分の中では自然に行っていることだから気づかなかったけれど、実は「誰もがやっていることではない」と気づかせてもらった。
きっとこの力が、わたしの強みの1つなのだと思えて嬉しくなった。
これが、自分がこれから更に伸ばしていくポイントなのだと思う。


ここ数カ月は仕事が立て込んでおり、なかなか「書きたい」という気持ちも芽生えてこなかったのだけれど、
すっと心を軽くしてもらえた言葉は「残しておきたい」と自然に思えるもの。
「言葉にする時間」をもう少しとってあげようと思う。

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