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ウインターリーグ2021-2022 開幕レビュー|リーグ2はシマのビッグインターセプト

ファーストプレーをインターセプトした上々の流れから、第2シリーズの第3プレイまで19-15とリードしていたGlee(青)。次のパスが通っていれば9点差で楽に最終ドライブを迎えられたはずだった。しかしひとつのビッグプレーでたちまち厳しい状況に陥る。

結果

FXav(桃)35点
Glee(紺)24点

得点経過


Fxav(桃) 0 0 0 6 | 0 0 0 3 | 0 0 0 6 | 0 0 0 6 | 4 4 5 0 | 0 1 0 0 = 35 Glee(紺) 6 0 0 0 | 0 1 0 0 | 3 0 3 0 | 0 0 6 0 | 0 1 0 0 | 1 3 0 0 = 24

POM

ユカ マナミ

MIP

シマ

KEY PLAYレビュー

熱の冷めないうちに、レビューしておこう。
何事にも伏線があり、すべてのゲームは意外性に満ちている。

どのような作戦を練るか興味深い対戦だ

リーグ2の初戦を決めたプレーは、誰にも予想不可能なシマのインターセプトだった。

スピード、パワーのアスレティックな「Fxav」対、判断・決断に優れた好選手を集めた「Glee」は、第2ドライブまでGleeのペースで進んでいた。
Gleeは、オープニングプレーのマナミのインターセプトで機先を制し、まずビッグプレーから入ってペースを握るという理想的なかたちから、油断なくゲームを運んでいた。

守備から入ったGlee

そして、第2ドライブの4thダウン、19-15とリードし、ここで大きく加点して最終ドライブを迎えれば、ほぼ万全、思った以上の展開になる可能性が高かった。

ここでのオフェンスプレーは、下図の通り。
左ツイン、右タイトから、ブルーのヨッシーがコーナーで空けたミドルゾーンにレッドのユヅキが入る。ショートにはイエローのサクラ。いわゆる「ジェットストリーム系」のプレーだ。

QBはリーグ1の豪腕マリンが、丁寧にショートへポンプフェイクまで入れてのプレー。
非常に凝った構成から、腕を振ってミドルへ。

Gleeのオフェンスプレー


鋭いパスは、これまたリーグ屈指のシュアハンドのユヅキへ。やや高めの弾道は、DBに対して空間優位をとる意味からも悪くなかった。

しかし、しかしである…。
わずかに弾いたボールはDBシマの背後に。これをクイックターンからインターセプトした。こ、これは。

インターセプトで、2ドライブ目終了。21-20とFXavが逆転して、最終ドライブに進むことになった。
この意外性がフットボールだ。

しかし、このインターセプトにも布石があった。
それは、午前中におこなわれた数名の直前練習。
参加したみんなが覚えているのは、背走キャッチのスキルアップをしている中で、シマがとくに好キャッチを連発していたこと。
ワンハンドを含む3つのメニューに参加し、背走キャッチに関しては、どの日よりも『今日』がいちばん感触がよかったのではないか。

直前練習後に「このうちの誰かがいいプレーを試合で出すことになる」と言われた選手たち。まさにそうなったと思う。■イッシー



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