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初めての300kmブルベが過酷だった話

皆様ごきげんよう。えりりちゃんですわよ。最近ツイッター(旧X)でも自転車のツイーヨばっかりでつまんない!いつものキラキラOLツイーヨがいい!また自転車の話ししたらもうフォロー外しちゃう!とモニター前でお怒りの皆様、残念でした〜今日も自転車の話です。

タイトルにあります通り、オダックス近畿主催の公式ブルベであるBRM1014近畿300km守山 みけつくに若狭に参加、無事完走してきました。私自身公式ブルベへの参加は二度目(前回は福山しまなみ海道200km)でしたが、今回はかなり過酷かつ楽しい体験だったので、その様子をこちらにレポートします。

そもそもブルベとは?

ブルベとはロングライドの公式大会の一種で、フランスを発祥としたサイクリングイベントです(仏語のBrevets-認定に由来)。参加者は定められた距離とルートを規定時間内に完走することを目指し、順位は決められません。完走出来たもの全員が勝者であり、完走できなかった場合もイベント主催者による回収はないので自力で帰らなければなりません。

また走行中も他者のサポートを受けることは許されず、メカトラブルや体調不良などあらゆる問題に自分自身で対処しなければなりません。自分自身が競技者でありセルフジャッジでもあるという紳士のスポーツかもしれません。そもそも競うスポーツじゃないから競技じゃないか。でも自分自身との戦いであることは確かです。

過酷な状況で味わえる非日常感

私自身は200km超えのロングライドよりも、100kmくらいの距離をメリハリつけてゴリゴリ漕ぐ方が好きなのですが、300kmとなるとやはりブルベ独特の非日常感があり、初めてブルベを楽しいと感じました。

前日、当日と2泊した守山アートホテル。そのまま部屋に自転車持ち込みできるの最高。。。

ブルベはとにかく考えることが多いです。消費カロリーと補給のタイミングを考えながら走行中も食事を続け(心のなかで機内食ごっこ!と思いながらカロリーメイトとサプリメントを口に放り込んでました)、平地巡航時はエアロと疲労のバランスを取りながらフォームを定期的に変え(300kmともなると空力の差が顕著に現れます)、下りは安全かつ高速で走行するためコーナーの形や上り下りのコースプロファイルを頭に入れ、ざっくり全体の到着時間を旅人算しながらペダルを回します。

ブルベ仕様の愛車。結構道が荒れてたのでもっとタイヤ太くしておけばよかった。

大学時代にロードバイクを初めてかれこれ10年経ちますが、1日で300kmという距離を走行した経験は一度もなく、完全に異次元の世界でした。
コースプロファイルは全体的に平坦で、風向き次第ではいけるかも。。と期待もありましたが、当日土砂降りの予報が出ていたため、自身の完走可能性はせいぜい10%かな?というところでした。

前半は好調に飛ばして時間のマージンを稼いでいくものの、折り返し218km地点の小浜市付近から段々と小雨が降り始め、日没後に一気に雨量が増加。視界も毎時間悪化していく中でしたが、いよいよ完走が見えてきたことで気分は最高潮。油断せず安全に走行しますが、状況が過酷になればなるほど笑顔が漏れ、パワーがモリモリと溢れてバイクの推進力が増していく謎の体験をしました。すごく嫌な形で自分自身のドMさを知ることになってとても辛いです。

最近ハマっているNakamuraEmiのこの曲もバイクを加速巡行させる時の燃料になりました。他の人と比べずに自分自身の道を登り続けろ、というシンプルなメッセージがロードバイクの世界観にとても合うと思います。途中頭痛に襲われてロキソニンを飲みましたが、どうやらこちらの曲の方が効いてました。アドレナリン効果凄い。愛車のキャノンデール・スーパーシックスエボも過酷な雨天走行や横風にビクともせず、猛然と突き進んでくれて頼もしかったです。買い替えも考えてたけど今回のライドで愛着が湧いたので、あと1万キロくらいは乗ろうかな。

小浜市街で美味しい海鮮を食べる趣旨のルートなのに、オシャレにジェノベーゼを食べてしまいました。ペリエの細かい炭酸がいつにも増して美味かった。。

無事完走認定

最終PC(チェックポイント)のファミリーマート滋賀金森店に20時41分に到着。ずぶ濡れでしたが最高に嬉しかったです。トータル走行時間は15時間41分で初の300kmと思えばそこそこ良い結果ではないでしょうか?

完走記念のメダルを購入
ホテルでシャワーを浴びてから最高の一杯。どんな高級クラフトビールも300km走行後のビールより美味しいものはないだろう
守山駅前で〆の天一こってりバリカタ。ダイエット中なんですけど、9000kcal消費したし、多少はね?

ブルベ完走の後遺症

200kmブルベ完走した時は楽しさや嬉しさより「やっと終わった。。早く寝たい。。」という修行感が強くてあまり魅力を理解することができなかったのですが、300kmを終えた後は全ルートを乗り越えた達成感と夜間走行の非日常感などが相まって大きい充実感に包まれました。来年もまた300kmブルベに挑戦したいです。400kmもしっかり乗り込んで体調万全にして挑めば完走が見えてきた気がします。

あと、後遺症として距離感が完全にバグりました。車で50km移動するのはちょっと遠いなと思いますが、自転車の100kmは完全に近所。遠出は150km超えてからでしょうか。とにかく常人として大切な何かを失ってしまった実感があります。もうほんと100kmとか言わないから、10kmとかで良いから私と一緒にサイクリング行きましょう。オシャレなカフェもたくさん知ってるよ。

最後に、素晴らしい運営とルート選定でこの素敵な経験をさせて下さった、オダックス近畿のスタッフの皆様、本当にありがとうございました。

それでは皆様も素敵なサイクリングライフをお過ごしください。

かしこ

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