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ユニティーゲインと電気ギター

そういえば随分昔、私はある大学の電気科にちょっとだけ行ってた。。。ってのをふと思い出しました。

超劣等生で、そもそもギターにしか興味がないのに間違えて工業大学なんかに入学しちゃったばっかりに全くやる気になれず、入学当初に仲良くなった悪友たちと朝教室に集まったら、適当な人に代返を頼んで速攻パチンコに行くっていう最低な学生でした。

でもそんな生活を1年続け、2年目の夏にいよいよ我慢ができなくなってやめてしまいました。

何が我慢できなかったのかって、そんなダメな自分に我慢ができなかったんでしょうね。。。

勉強を頑張れば良いのに、もうそんな感じじゃなくしてしまって、意味のない虚しい日々を浪費するのにほとほと嫌気がさしたんだと思います。

もちろんあの頃のあの生活を肯定する気にはなれないけど、たまたま偶然行った電気科っていう選択。。。それも本当は高校時代に化学選択だったことを考えるといい加減な、入れるとこに入ったっていう適当な動機なんだけど、なんだか歳を重ねるごとに電気の事に興味が出て来るっていう皮肉なのか運命なのか。。。

自分ではんだごて持ってエフェクトボックスを作ってみたり、ギター以外の電子楽器にはまってみたり。。。これ、当然音に興味があるからなんだけど、別にアコースティックな楽器でも音なら良いはずなのに、どうも電気ものに惹かれる運命なんでしょうね(ちゃんと勉強しとけよって話ですね。。。)。

そういえばちっちゃい頃もラジオとカセットデッキが二つに簡易マイクのついたいわゆるダブルラジカセってのが家にあって、それで曲をめちゃめちゃに繋げて録音したりして変なテープを作ってた気がします。

と。。。そういえばトランクルームに古いラジカセがあった。。。

ちょっと今取ってきて動くか確認したら全然動いて、リモコンも電池入れっぱなしで。。。でも電池も普通に残ってました。。。どういうことだろ。。。

ラジオとCDとMD(懐かしい!!)がついてて、全然動きました。。。めちゃめちゃテンション上がる。。。いええい。

ヘッドホンでのリスニングや、大きなスピーカーシステムを防音室で鳴らすっていう生活に慣れてしまって、こういう感じ忘れてた。。。かけてるCDはブルーノマーズなんだけどなぜか懐かしい、自分の生活空間にエアーで音楽が流れる感じ、あがるな〜。

やばいやばい、何書くか忘れるとこでした。

今回はユニティーゲインって言葉があって、それを意識すればエレキギターやアンプだけでなく、ミキサーなんかの基礎にも繋がるっていうアイディアを紹介しようと思ってたんです。

ユニティーゲインってのは、入ってきた信号と出力する信号が1:1のところ、足しても引いてもないボリュームって事で良いと思うんだけど、これ意識しないでいると、なんだか変なセッティングになるっていう事なんです。

例えばシンセやグルーブボックスをミキサーやスピーカーに繋いだとします。

シンセなんかは音を発するところ、回路に音を入れるところで、スピーカーやなんかは外に音が出るところなんですけど、いろんなとこにいくつもボリュームがあって、どのくらいにしたらいいかよくわかんない。。。

エレキギターにもボリュームがあって、ギターアンプにもボリュームがあってエフェクトペダルにも。。。どれをどのくらいのボリュームでセッティングするのがベストなのかふと悩んじゃったりする事ないですか(あんまりないかな。。。)。

まぁ、なんにしろ、エレキギターのことで言えば、細かいことは抜きにすれば、ギター側のボリュームはマックスが基本です。

あのボリュームっていうつまみは音を絞るためについているものなので。。。もう少し詳しくいくと、そもそもエレキギターっていうのは、回路的にボリュームの部分がなかったら音は出っ放しっていう構造で、いわゆる抵抗を挟んでボリュームを絞っているってことなんですね。

なので、その抵抗をかけてギターの出力を絞った状態でアンプのセッティングをするってことは、無駄にアンプ側で上げる必要が出てくるからNG。。。ということです。

音出てるから良いじゃん。。。まぁそうなんですけど、これ、ちゃんと習慣化してないと、一回絞ってあげるたびにボリュームがおっきくなったりちっちゃくなったり。。。余計な心配事が増えます。

あと無駄にアンプのボリュームあげるとノイズも増えるし、アンプだけってんならまだそれほど被害はないかもですが、直列でエフェクトをいくつか繋いだりしてると、それぞれ一個一個のボリュームってのがまたあって、一つ増えるごとにノイズも掛け算的に乗っかっていっちゃう。

録音する時なんかも似たようなことがあって、マイクを突っ込む側には入力ゲインってつまみとフェーダーってのがあります。

例えばフェーダーを少しだけあげた状態で耳に聞こえるところまでゲインをあげちゃったりすると、まだあんまり聞こえないのになんだか歪んでる。。。ってことになったりします。

入ってくるマイクやデバイスのボリュームは、受け側(ミキサー等)の許容範囲内で歪まないギリギリまであげてやった方が、何かと扱いやすいですよ。

ミキサーによってはプリフェーダーレベルって機能があって、入ってきた信号を歪まないところまであげるためのレベルメーターがあったりします。

これがあるなら、レベルを見ながらシンセなんかのデバイスの出力ボリュームを、マイクなら声や録りたい音を、できるだけ大きな音になるようにセッティングします(大きくしすぎると歪みます)。

それでもレベル的に足りなければ入力ゲインで足してやるってルーティンです(上げすぎるとてきめんにノイズが増えます)。

で、フェーダーは"0"までしっかりあげる。

で、最後にパワーアンプのボリュームをうるさくないところまであげるって順番でどうでしょう。

つまり、ちっちゃいボリュームで入ってきたものを後から増幅するってのは、音を積極的に歪ませたりするような時以外は、基本的に無しって考えた方が無難ということでどうでしょうか。

よくつまみなんかで、真ん中にコツっていうクリックを感じるやつありませんか(ミキサーのpanなんかに多いです)。

あれ、大体あのポイントがユニティーってことです。

panつまみなら、右と左が1:1って事です。

そう言えばエレキギターにはよくトーンのつまみもついていますが、あれもよく絞っちゃったままアンプをセッティングしちゃったりする人を見かけます。

あれもコンデンサーと抵抗っていうパーツで高域を絞っているわけなので、いっぱい開いたところでアンプのセッティングするのが基本です。

トーンコントロールといいつつ絞ると少し聞こえもちっちゃくなってしまいますしね。

。。。と説明してると、ギターについてるボリュームやトーンって実際必要なのかって感じになっちゃいますけど、やっぱりライブなんかでアンプと離れている時に、一時的に少しボリュームを絞りたいとか、アンプのボリュームは変えたくないけど歪み量だけ一時的にマイルドにしたいなんて時は手元のボリュームを使うし、そもそもないと音を切ることができないです(スイッチでもいいのかもですが)。

あ、でも私個人的にはトーンの方は余程絞ることはないです。

ZZTopのモノマネをする時くらい。。。三年に一回くらいでしょうか。。。

ただ、触るか触らないかでいうと、トーンが絞った状態になってないか確認するのに結構な頻度で触るので、私の175君には実はトーンは無い方がいいかもですね。。。でもこれ、回路を取っちゃったらそれはそれでまた音変わるような気がして怖いのでこのままに。。。

後ギターアンプのトーンコントロールも、訳もなく真ん中(12時エリア)でセッティングする人を見かけますが、クリックのないつまみなら、それ、既に結構絞った状態なわけなので、まずは全部いっぱいまで上げて、不要部分をカットするって考え方で音を作っていくようにしましょう!

とにかく!気にし出すとレンタルスタジオのアンプやミキサーみたいな共有で使うものを見ただけでイライラしちゃったりしそうですが。。。機材をつなぐ時にはユニティーゲインを意識してセッティングしましょう!

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