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トライアド(三和音)とダイアトニックコードその1

今回はダイアトニックコードを利用して、トライアドをいっぱい弾こうっていうアイディアです。

ギターっていう楽器にとって、コードは他の楽器に比べるととっつきの良い物だったりしますよね。。。これはタブ譜の存在と、そのタブ譜を利用してコードをフォームで覚えて行くという学習の仕方のおかげと言えると思います。

これはギターにとっては、コードのみならず、ギターという楽器もののとっつきも良くしているし、そのタブ譜自体も、同じ音が複数箇所あるというギターの構造上音符だけでは表しにくい、どの音をどのポジションで弾くかということを明確に表すツールとして、とても良いアイテムであることに間違いはないと思います。

ただこれによっての弊害じゃないですけど、音符を見ないで弾く癖がついていたり、コードをそのフォームでしか捉えていなかったりして応用がきかない等、弱点もあったりするのはこれ、仕方ないことですが。。。いわゆるギタリストあるあるですよね。

タブ譜を否定する気は全くありません。。。私のレッスンでも必要であれば利用しますし、そもそも私の記事でもギターで弾いてもらいたいアイディアに関してはできるだけタブ譜をつけています。

タブ譜で正しい音を学び、その響きから耳で学ぶ事は多いし、それが音符や楽譜に興味を持った時につながればそれで全然OKですもんね。

今回はタブ譜もつけますが、完全にコードフォームをベースにするのではないし、かといってコードを全て音符で理解するというのでもない。。。少し音符的な考えも入れつつ、ダイアトニックコードというアイディアを通して、理論的なことも指板上に反映させていこうというアイディアです。

あ、そうそう、ダイアトニックコードというのは、ダイアトニックスケール(要はドレミファソラシドです)をハーモナイズしたものと考えて、いわゆるキーから普通に作れるコードみたいな感じで捉えておけば、まずはOKだと思います。

ちなみに三和音自体の構造は、以前こちらの記事で書きました。

ダイアトニックコードの事にもさらりと触れてはいますが、今回は実際に響きを確認しておきましょうか。

開放弦を使って、伴奏的に捉えるとこんな感じです。

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できるだけコードブックなんかにのっていそうなコードを選んでみました。

コードネームの読み方として、C、F、Gはそれぞれ表記のアルファベットにメジャーをつけて、シーメジャーと読むようにすると、特にコードネームを表していることがはっきりすると思います(ちなみにminはマイナー、dimはディミニッシュです)。

さて、この譜例の五線、音符の方を見てみると。。。もう嫌ですね。。。こんな時私は、ハクション大魔王の、数字をみると蕁麻疹が出るでござるよっていうセリフを思い出します。。。

それこそタブ譜もあることですし、ここでは音符をそのまま全部捉えるのはやめて、これからあげる二つのことだけを気にしながら音符を見直して、その響きを確認しておきましょう。

一つは音符の一番下の音が、単純にドレミファソラシドになっていること(オクターブで動いてはいますが)、もう一つは全てシャープやフラットなどはついていない、いわゆるピアノの白鍵の音でできていることです。

そもそもダイアトニックコードはドレミをハーモナイズしたものなので、キーがCであれば全てピアノの白鍵の音です。

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これを前述のギターの伴奏用のコードでは、音をオクターブで鳴らしたり、音域的に伴奏に合うように工夫したものと思ってください。

なので、当然ながらギターコードの構成音も、色々入っているように見えて、音名的にはコードネームに対応する三音だけしか使っていません。

上のタブ付き伴奏用の譜例、コードネームに対応させながらド〜レ〜ミ〜と歌いながら弾くと、確かにドレミがハーモナイズされたコードであることが確認できると思います。

さて、長々と色々書きましたが、ギターでもこの純粋な三音だけのダイアトニックコードを弾こうっていうのが今回のテーマ。。。イントロどんだけ書いとるんだって話ですが。。。

単に三和音だけをギターで色々弾いてみるという記事は以前書きました。

この記事のコードフォームを利用して、ダイアトニックコードを、ドレミと絡めて弾くとどうなるかってのをやってみましょう。

まずは見えやすいところで、三弦の5フレットのドからC(シーメジャー)コードを作って、これを横に移動しながらダイアトニックコードを弾き進めていくとこうなります。

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Bdimはポジションが高すぎて弾きにくくなりそうだったのでオクターブ下げました。

こうしてみると、このダイアトニックコードがハーモナイズされたドレミであることがよりはっきりわかると思います。

この考え方を展開しだすと色々な方向に飛んで行きそうですが、今回はとにかくこの三弦のドレミを中心にあと二種類書いてみます。

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これはボイシングの真ん中にルートを持ってきたものです。

次はトップノートに三弦のルートを配した形です。

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これらの譜例のAminは、オクターブ下げた方が弾きやすいのですが、できるだけ同じストラクチャーで書きたかったのでとりあえずこのままにしました。

もちろんコードの構造から自分でコードを考えて弾けるようになってきたら、ここであげたタブ譜も音符も見なくても良くなるし、そうなるように色々なアイディアを頭の中で合成させながら響きを楽しんでみて欲しいです。

何だか長々と書いてしまいましたが。。。文が下手ですみません。。。

ダイアトニックコード、次回も続きで、この展開のさせ方を工夫していくつか譜例を書こうと思っています。

弾いてくれたら嬉しいです!

ではまた明日!

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