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ウクレレのコードについて

実はウクレレのチューニングは、ギターの一〜四弦の、5フレットにカポをつけたのと同じ音程です(highGはそこから四弦をオクターブ上げています)。

ルートは変化するものの同じコードフォームが使えますし、なによりハンディーなので、これからギターを始めたいけどペットや小さいお子さんがいて、お家でもいちいち楽器をしまっておかなければいけない。。。なんて方や、それこそ体がまだ小さくてフルサイズのギターを抱えるのが辛いお子さんなんかにはオススメなんですが。。。

それこそ親御さんの意思でギターを習わせたいなんて小さいお子さんを連れてこられるご家族なんかにウクレレをお勧めすると、結構な率で悲しい顔されます。。。後々ギターへの持ち替えも良いんですけどねぇ。。。気持ちは少し分からないではないですけど。

あ、ミニギターってのは私はお勧めしません。

音程が不安定すぎて、うまくいかないからです。

ウクレレは、私がみたところ、お土産で売っている激安みたいなものでない限り音程は大丈夫なようです。

音程が悪い楽器を小さいお子さんに使わせるのは本当に感心しません。。。というか。。。私的は誰にもお勧めできません。。。

今回はそのウクレレ用に、ギターでもよく使うコードのいくつかを紹介したいと思います!

まずウクレレのコードだと、暗黙の了解でベースが他でなっていると仮定して考えているので、普通にインバージョン(展開形)を弾くことが多いです。

どういうことかというと、弾いている表記のコードネームのルートが、一番低い音になっていないコードを弾いていることが多い、例えば開放弦をつかったFメジャーコードを見てみるとこうなっています。

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ドが一番低い音ですね。

lowGであれば二つあるラの音の一つがオクターブ下がった事になります。

どちらにしてもファの音は一番低い音ではないので、このコード単体で考えるのであれば、展開形と言わざるを得ないと思います。

もちろんウクレレは楽器自体の音域が高いことから、ルートポジションにしたところでベース感はかなり薄いので、もちろんこれがなにか問題になるということでは全然ありませんが、自分でコードを考えるときに、意外とめんどくさいということです。

さてではここから、例えばF#メジャーコードはどうしたら良いか考えてみましょう。

開放弦にF#メジャーコードのコードトーンは一つも無いので、開放弦を利用することはできませんが、Fメジャーコードに対して、F#メジャーコードは構成音全てが半音上がったコードなので、それこそ人差し指をカポのように1フレットを四弦全てバレーして、同じ形を半音上げたようにすればOKです。

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またさらにそれを一つ高い方にずれればGメジャーコードになります。

いやGメジャーコードの四弦は開放弦でしょ。。。はい、もちろんそれでも大丈夫です。

Gメジャーコードの被っている音が、シからソに変わるだけなので、どちらもGメジャーコードとして使えるということです。

基本となるコードを開放弦で理解しておいて、それをバレーコードにすることで他のルートのコードネームに転用するようにしておけば、覚えるべき情報は少なくて済みそうです。

あと押さえている構成音の組成とコードの知識が少しあれば、もう自分で大抵のコードは作ることができそうですね。

例えばマイナーコードを考える時にはメジャーコードに対してルートからMaj3rdに当たる音を半音下げればマイナーコードになります。

GメジャーコードをGマイナーコードに変えるとすると、構成音はソシレ、その中のシの音がMaj3rdなので、これを半音下げます。。。面倒なことに上記のコードでは一弦と四弦でシの音を弾いているので、両方とも下げましょう。

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でもこれ、一度作っておけば、だいたいこの周辺のルートのコード、F#min、A♭minなんかははカバーできますね。

もしかしたらコードブックを見て押さえたコードよりも、自分で理解して作ったコードの方が早く覚える気がします。。。気のせいかもしれませんが。。。

さて、ではFminコードも同じ要領でMaj3rdを半音下げれば良いんだな〜、Maj3rdはここではラの音だからと思ったら。。。一弦の開放弦。。。でした。

これを下げようと思ったらペグを回してチューニングを下げるしか。。。いやいや、他のフォームを利用しましょうよ。。。って普通ペグなんか回そうとしないですよね。。。

えと、Dメジャーコードってのがありました。

これを全音、さらに半音と上げればFメジャーコード、このラの音を半音下げればFminコードができますね。

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ちなみにこの形、マイナーはそこまでですが、メジャーコードは結構押さえにくいかもしれません。

私は薬指の腹を二弦三弦に割り当てて、その指を上から押し潰すように中指で四弦を押さえます。

EメジャーやFメジャーではそれにプラスして、しっかりと曲げた人差し指を追加するので、なかなかの形になると思いますが、無理のない範囲で練習してみてください。

では最後にもう一つの形、Aメジャーコードの形も考えておきましょう。

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最初このAメジャーコードの形に一弦二弦を人差し指で一緒に押さえて、一つずらした形を作ると、これがB♭メジャーコードになります。

これを丸ごと全音上げるとCメジャーコードが作れますね。

ちなみにB♭メジャーコードを半音だけ上げればBメジャーコードも作れます。

ついでにCminコードを作るなら今回は三弦がミの音なので、これを半音下げれば完成です。

開放弦を利用したコードがある程度わかっていれば、だいたいのコードがそこから応用で作成できるということですね!

ポジションがわかることと綺麗な音で弾けることはまた別のことですが、とりあえずポジションがわかれば練習できます。

指、腕の使い方、力の入れごろ等工夫しながらどこも傷めない自然なやり方で綺麗な音が出る方法を探っていくようにしてくださいね。

あとルートは変わってしまいますが、これ、ギターでも同じ考え方でいけます。

スカやファンクなんかのカッティングなんかではトライアドの少し高い音域が合いそうですね。

レッツトライで!

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