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ギターセッティングについて

基本的にオリジナルがいいと思ってるんです。

パーツひとつ変えただけでバランスが変わってしまうし、どんなに文字でこうなるって書いてあっても、実際にはその状態で弾いてみないとわからないし、二、三日それで過ごしてみたからって一月後、一年後、はたまた五年後、十年後にどうなっているかなんてわからないわけで。。。

いやそうなって来るともちろんオリジナルのままで十年過ごしてどうなるかなんて話にもなっちゃう。。。切りがないのはわかってます。わかってるんだけど、いまの状態から何かを変化してイマイチだった場合、本当にきつい。

自分の175は95年にボストンのミスターミュージック(だったと思う)ってお店で買って、ずっとサブもなく一本で過ごしてきたんですけど、これを書いている時点でもうすでに手に入れてから25年も経っていて(シリアルを見ると91年製のようです)、ボディーとネック以外ほとんどオリジナルパーツは残っていないです。

まずペグは一度もっとサスティーンが出るんじゃないかとか助平心を起こしてグローバーに変えてましたが、なんで箱弾いてるのにソリッドみたいな感じにするのかってことで、クルーソンに戻しました。でも元々使っていたペグはぶつけたかなんかで損傷してしまい、今のは確か3代目かそのくらいだと思います。

フレットも一度打ち直しました。昔はビビリとかが許せなくて、弦高を高くセッティングしていました。おかげでフレットが弦の当たる部分で陥没してしまったように削れてしまい、かえって音が出にくくなるという。。。若さに任せて、左手の馬鹿力でおさえていたのだと思います。

その後弦高は可能な限り下げるようにして、弾き方もできるだけ小さい振動で鳴らすように心がけています。そのほうが楽器にいいのかはわかりませんが好みの音になりやすいのでそうしています。ビビリも、ジェシ・バン・ルーラーのCDを初めて聞いた時にビビリも音色なんだと知り、気にならないようになりました。

そういえば打ち直してもらう時に僕の大好きなリペアマンにお願いしたんですが、楽器がかえってきたら、以前マイクセレクターのノブが飛んでなくなっていたのを見かねたようで、手作りのノブをつけていただいていました。今も使ってます。本当に感謝しています。可愛いです。

その後一度フレットのすり合わせを大好きな先輩で非常に博識なギター博士のような方にお願いしてやっていただきました。今もネックは調子バッチリです。

ブリッジは元々金属製のいわゆるチューンオーマチックがついていたのですが、ローズウッドの安いブリッジをネットで手に入れて、いつもお世話になっているリペアのおっちゃんに溝を切ってもらいました。

台はオリジナルのままなのですが、この金属のチューンオーから木製のブリッジに変えたのは本当に正解でした。金属製はとにかく減衰の具合がマイルドというか、音が悪い意味で伸びてしまっていたのですが、木製にしたら振動が程よく死んでくれるようで、好みの音になりました。

またブランコテールピースも、オリジナルより軽いクルーソン製のものを中古屋さんで発見、少しサイズが違うようですが、買ったお店でギリギリなんとかつけてもらって使っています。ここも重さが変わったせいでカラッとした響きになった気がします。

中の配線もリペアが得意な同期のやっているベース専門店で勧められるままにやり直してもらっています。文句無しです。

僕はその辺詳しくないのですが、なんかオールドについているのと同じコンデンサーにしたとか?ちょっともう覚えていませんが、バランスいいです。

ピックガードは唯一オリジナルのままです。一度見た目にこだわって外して弾いてみたのですが、その時は右手の小指をどこかに触れて弾いていたようでピックガードの無いことに違和感しかなく、すぐ戻したのを覚えています。

ちなみに今右手は小指の付け根を弦から少し浮かすように心がけて、アップピッキングに最適なように角度やピックの持ち方などを工夫しています。右手はできるだけ固定しないほうが自由で、余計な力が抜けるようです。

マイクはリヤは使っていないのでそのまま、フロントは今のマイクはバルトリーニ製のタック・アンドレスモデルを使っています。

これが非常に良くできていて、満足しています。

マイクは一度、パワーの一番小さいタイプのEMGにかえていたことがあります。箱にEMGて正気の沙汰じゃないと突っ込まれると思いますが、実はチタン製のピックの音が気に入って使っていた時期があって、弾いたときの感じや音色は良かったのですが、伝導性が当然いいので、ピックが弦に触れるたびにジーっとノイズが入ってしまい、これはなんとかならないかということで、弦アースに落とさない構造のEMGにしてみたという訳です。

電池ボックスも入れるところがないので、マイクを外してボディーの中(セットネックの内側辺り)に仕込んでいました。

音は上から下まで非常にハイファイでくっきりはっきり、良くも悪くも全部出る感じで、まあ、これはこれでいいかと思っていたのですが、電池がいつ無くなるかと心配で。。。とにかく電池を交換しようと思ったら弦もマイクも外さなければならず、出先で切れたらもうその日終わりですから。。。

でも結局EMGを使っている間に電池が切れたことは一度もなかったのですが、電池が切れる恐怖に耐え切れず、今のマイクに交換しました。

タック・アンドレスモデルはクリーンで弾くことを。。。いやクリーンで弾くこと"しか"想定していないマイクです。なので、歪ませるときだけにしか必要でない周波数帯域はほとんどアウトプットされないようです。

EMGをクリーンで弾くと、アンプによっては嫌な高域成分が耳についたりすることもあったのですが、このマイクでは今までそんなことは一度も感じたことはありません。アース問題に関しては、今は普通のフェンダー製のヘビーという硬さのピックで自分の思う音が出せるようになったので、問題なくなりました。

トマスティックインフェルトのフラット、ミディアムライトの弦を使っていますが、相性いいです。

ちなみにケーブルはオヤイデの3mを使っています。

っと。。。長くなったので、アンプなどはまたの機会に書きます。


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