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ギターのウォームアップ(苦手な左手の練習)

ギター講師として仕事をし始めた20代の頃。。。今思えば実際まだ全然きちんと弾けてなかったんだけど、とにかく気持ちはイケイケ(死語。。。)で、なんでもこい!ってなってたある日、いつものようにメトロノームと対峙して、とある曲のメロディーを間違えないで弾けるように。。。と練習してたんです。

そしたら気づいたんです。

自分がメトロノームに合わせて弾けていない事に。。。

アバウトには狙えているんだけど、なんかぴったりきていない。。。当時ブルースを自分の得意ジャンルって思い込んでいたので。。。そうかこれは間を取るくせがついてるんだな。。。なんて勝手に解釈して、切り替えればきちんと合うだろうなんて一人で納得して、メトロノームを少しテンポを落としてみたりしてもやっぱり合わない。。。どんどん落ち込んできちんと結論を出しました。

そうか、自分はリズムが苦手なんだと。

それからメトロノームに合わせてきちんと弾くって事を心に強く思って、リズムが悪いんだよって自分にツッコミいれながら生きるようになりました。

他にもダメな事、当然いっぱいあります。

でも苦手だってきちんと認識したところからよくなるきっかけがつかめるんだと思うし、克服すべきリストの優先順位が上がるんだと思ってます。

ここがダメだ!って思う事って精神的にはツラメだけど、いつかよくなるならそれも必要な過程、もっと言っちゃえばウンメーと腹くくって取り組めば明るく過ごせるのかも。

というわけで今回は私の苦手なエクササイズを紹介しますね!

世の中のギター教本なんかによくある、無機的な、ともすると音楽的でないなんて言われる練習ですが。。。でもこれを多少楽しくやり過ごせるものになるように工夫してみます!

私は半音階のプリングオフをリズムにぴったりはめるのが苦手なので、こんな練習を考えてみました。

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最初の音だけピッキングしたら7フレットをハンマリングオン、そこから半音階で4フレットまでプリングオフ、また7フレットをハンマリングオンして。。。を繰り返す練習です。

しっかり指をカールさせていないとリズム通りに音がつながらないし、小指を押さえた時に人差し指、中指、薬指も一緒に指板に乗っていないと綺麗に決まりません。

どのテンポまでは上手くいく、このテンポからは不安定みたいな感じで克服すべきポイントを明確にすると効率よく練習できるかもしれませんね。

そういえばプリングオフに関して、昔キコルーレイロっていう宇宙人みたいにギターの上手い人が、俺はプルオフはしない、全部叩いて(ハンマリングオン)して強い左手を作りま〜す!って言ってた。。。ちょっと今試してみたけど全然上手くいかないっす。。。

さてこの無機的で一本槍な練習ではつまらないので、半音階の練習も兼ねてこうしてみました。

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最初の音をピッキングしたら8フレットをハンマリングオンして、そこから2拍目の5フレットまでプリングオフ、次に2弦の9フレットをハンマリングオンで音を出して、そこからプリングオフで。。。を繰り返します。

2小節目の最初の4弦7フレットまでプリングオフしたら、その次の8フレットからリピート後の頭の1弦5フレットまでオルタネイトピッキングで(アップから!)あがりましょう。

弦を移動しながらのハンマリングオンは、テクニック的には"タッピング"という事になるので、ここはピッキングで弾いてもいいかもしれません(リズムから考えるとアップピッキングですね)。

やはり割と一本槍であることには変わりありませんが、少しだけ続けられるような、長く集中しやすいような工夫という感じに捉えてください。

少し仕掛けがうまくいってテンポがあげられるようになると、小指の付け根の筋肉がやばいですね。。。限界になったら無理せず休憩しましょう。

今回はとにかくプリングオフのタイミングをリズムに合わせるという一点に集中した練習なので、かなり特殊かもしれません。

でも苦手な事を克服する為に日頃の習慣を工夫するような気持ちで、楽器を持った時にいつも気をつけているようにすれば、いつかきっと苦手な事が得意になるかもしれないっていう作戦です。

もしも私と同じようなポイントに苦手意識があれば、是非試してみてくださいね!

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