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一番苦手なことを始めることで何が見えるのか、検証してみる

話すのは得意ですが、書くのは苦手です。書き続けるというのはもっと苦手です。

だから、これまで逃げていました。でもこの苦手意識をなくしたくて、noteを始めることにしました。私自身これまで、主催するコミュニケーションセミナーのご受講者に「苦手意識を何十年も握りしめたままで、この先何十年も過ごしますか?」と問いかけているのに、自分自身苦手なことに向き合っていなかったことにハッとしたからです。

私は大学を卒業して、できたばかりの地方テレビ局に報道記者・アナウンサーとして入社しました。取材して、記事を書いて、着替えて、ニュースを読むという毎日を過ごしていました。書くのは苦手なので、原稿はほとんど書き直され、私の書いた原稿は書くたびに捨てられる毎日。それでも落ち込む暇もなく、次から次に取材先に行ってはニュース原稿を書き続けました。今思えば、何か熱情のようなものに取りつかれていたような、開局社員全員が「うおりゃ~っ!」と全力で働いていたような、そんな雰囲気が社内に溢れていました。開局と同時に入社したため、1年目から夕方のニュース番組、週末の情報番組のメインキャスターを務める機会にも恵まれました。

1年、2年・・と経つうちに少しづつ原稿の直しは減っていったのですが、それでも苦手意識がなくなることはありませんでした。書くことが好き、と言うより、仕事のために書いている、という感覚でしかありませんでした。その一方で、話すことは大好きでした。現場でインタビューしたり、現場からリポートすることは自ら率先してやっていました。

その後結婚を機に退社し、CNNのリポーターなどを務めたのち、現在はコミュニケーション研修講師、スピーチコーチとして、いろんな方に「自分の言葉で伝える」コミュニケーションの方法をお伝えすることで、それぞれの現場で成果を出していただくお手伝いをしています。

そんな私が、noteで誰に何を発信したいかというと、コミュニケーションが苦手なすべての人に、「こんなところに伝わるヒントがある」ということに気付いていただきたいということです。そして、それぞれの現場の成果につなげていただきたいと思っています。コミュニケーションがスムーズになれば、結果が変わり、チームが変わり、社会が変わり、未来が変わっていくと思うからです。そのお手伝いをしていきたいと思っています。

コロナウィルス感染拡大の影響で、私たちのコミュニケーション環境は大きく変わりました。「はじめまして」がパソコン越し、ウェブ会議や商談も画面越し、雑談はチャットで・・・これまでとは違うやり方で情報共有や感情のやり取りをしなくてはならなくなりました。書店には「伝え方」「話し方」の本があふれています。それだけみんな、「伝わらないなぁ」と感じているのだと思います。

これから、スピーチコーチから見た日常のコミュニケーションのヒントを発信していきます。私にとって一番苦手な「書き続けること」に取り組むことで、私自身どう変化していくのか楽しみですし、また多くの方にとってこの発信が「これからのコミュニケーション」について一緒に考える場所になるといいな、と思っています。




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