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目からビーム!167政治的禁治産者

大使時代の王毅も傲慢不遜な態度が目についたが、今度の呉江浩とかいう駐日大使にいたっては、己の分際をわきまえる最低限の知性さえ見失ってしまったようだ。
(台湾独立に加担すれば)「日本の民衆が火の中に引きずり込まれる」などというセリフは、暴言を通り越して、立派な恫喝ではないか。
 時あたかも発足したばかりの頼清徳政権に揺さぶりをかけようと中共は台湾を囲んでの軍事演習の最中である。もっとも、中共のこういった嫌がらせは、96年の初の総裁選挙でのミサイル演習以来慣れっこになっているのか、頼総統以下、台湾国民はいたって冷静である。脅しには屈しない。さすが肝の据わりが違う。
 それに引き換え、呉と同席していた二人の東大卒政治家は、当事者の自覚はあるのだろうか。台湾有事は日本有事。われわれは当事者なのだ。
ひとりは日頃から、平和だ、憲法を守れ、とスピッツのように鳴き、「B29を積んだイージス艦が」などと頓珍漢なことをいって失笑を買っている、どこかの党の女党首。日本の民衆を火にくべる、などという言葉には、まっ先に吠え返すのかと思ったら、「おあずけ」をくらった座敷犬のように黙ったままだ。
 もっと罪深いのは、自称宇宙人の元首相の方である。この男、首相時代、「最低でも県外」発言で辺野古基地移設問題をややこしくした張本人だ。その責任も取らず、最近ではシレっと反基地座り込みのデモに参加をしていたりするのだから、こやつのツラの皮は銃弾でも弾き飛ばすに相違ない。それだけでも飽き足らず、お座敷がかかればどこまでもとばかり、中国や韓国の怪しげな抗日記念館を周っての土下座パフォーマンスだ。挙句には「日本は相手がいいというまで謝り続けなければいけない」と、中韓が泣いて喜びそうなセリフを吐く。現在は政界を引退したとはいえ、「元日本国首相」の発言なのである。平和病の女性野党党首とは重みが違う。中韓にとってこれほど使い勝手のいいバカはおるまい。呉にとっても愛(う)いやつに相違なかろう。この男が野放しな一方、毎年、1万頭あまりの罪のない犬猫が殺処分されていることに、世の無常を感じずにはいられない。
 せめて、政治的禁治産者というカテゴリーがあれば、その第一号にこやつを指定したいものである。こやつの言動に日本政府も日本人も一切、無関係であり責任は及ばない。痴れ者のたわ言と思って聞き流されたく候、と国連を通じて各国に回状を送るのだ。

初出・八重山日報

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