JVCケンウッド Victor SP-WS02BT 音質比較  Bill Evans 「Waltz for Debby」

スピーカー音質比較 JVCケンウッド Victor SP-WS02BT

00:00 動画冒頭
00:08 JVCケンウッド Victor SP-WS02BT
02:20 BOSE SoundLink Mini II
04:33 BOSE SoundLink FLEX
06:44 JBL CHARGE 5
08:57 JBL FLIP 6
11:09 Anker Soundcore Motion X600 (空間オーディオ OFF / BassUp ON)
13:22 YAMAHA WS-B1A



◆◆ 課題曲

Bill Evans 「Waltz for Debby」


◆◆ 評価

JVCケンウッド Victor SP-WS02BT
 ピアノの音は、繊細ではあるが、音が偏り気味で、高音が、やや、耳に障って鳴る。 ウッドベースの低音、途中から入るドラムも、しっかり鳴るのだが、ピアノを含め、音が、高音寄りで、ひとかたまりで聞こえる傾向。 ビクターというと、パッシブスピーカー時代から、高音がキレイに出るという(勝手な?)イメージがあるが、その高音が、音質の良さになっておらず、それぞれの楽器の一音一音に、メリハリが欠ける印象。
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BOSE SoundLink Mini II
 低音が質感良く出るぶん、冒頭から、ウッドベースの響きが良く、「Victor SP-WS02BT」と比べると、格段に、雰囲気の良い音。 ドラムも、質感をもって生々しく鳴り、全体のバランスが良い。 発売から、4年経ち、最近のスピーカーに比べ、音が丸くでる印象だが、そのぶん、音が尖らないので、特に、ジャズで、真価を発揮する印象。
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BOSE SoundLink FLEX
 「BOSE SoundLink Mini II」より、音が明確な分、ピアノの音の偏りが、若干、強くなった。 良くも悪くも目立つのが、ウッドベースの低音で、(この録音で伝わるか微妙だが)スピーカー自体が振動するほど、低音が音圧で出て、ここまで来ると、やや過剰。  "財布型"という、平べったく細長いスピーカーの形状上、自立させると不安定なうえ、これだけ振動するので、スピーカーの固定方法を、考える必要あり。 この曲は、そこまで低音を強く鳴らす必要も無い以上、「BOSE SoundLink Mini II」のほうが、気持ちよく聞ける人も多いはず。
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JBL CHARGE 5
 音域が広く出て、ウッドベースの低音は、程よくしっかり出るものの、ピアノや、ドラムは、ややこもり気味で、音が丸く、個々の楽器は、BOSEのほうが、質感あり。 ただ、変に音質の強調をしないぶん、高音も低音も、程よく音が出て、バランスの取れた音質。 ジャズ専門に聞くなら、BOSEのほうが強いが、オールラウンドに高い水準でこなす、このスピーカーの音質も、不満を感じることは無いはず。
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JBL FLIP 6
 ピアノの音は、比較的、キレイに出すが、ウッドベースの低音が、強調されすぎな印象あり。 「JBL CHARGE 5」より、さらに一回り小さいスピーカーで、これだけ低音が響くのは、脅威的なのだが、全体のバランスが取れていた「JBL CHARGE 5」と比べ、やや、ちぐはぐに鳴ってる印象を受ける。 途中から入るドラムは、ピアノと、ウッドベースの後ろから。 不満を感じる音質では無いが、ジャズより、ボーカル曲向き。
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Anker Soundcore Motion X600 (空間オーディオ OFF / BassUp ON)
 JBLに比べ、素直な音が出て、主役のピアノは、よりクリアに、ウッドベースの低音も、雰囲気良く響き、特に、ドラムの音が、鮮烈、かつ、臨場感あり。 音にスケール感も良く、個々の楽器が、しっかり別の場所から出てきて、今回、比べたなかでは、聞きやすい音質。 音の質感、という点では、BOSE も JBL のほうが良いのだが、曲によって、一長一短、得手不得手あり。 一方、こちらは、飛び抜けた部分は無いものの、ジャンルを広くこなし、大コケがすくないので、曲によって、こういう大逆転は、充分ありうる。
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YAMAHA WS-B1A
 主役のピアノが、質感良く、クリアに鳴る。 今回、比べたなかで、ピアノの響きの良さは、トップ。 ただ、全体的に高音域寄りで、低音が出ないので、ウッドベースは脇役で、むしろ、ドラムのほうが強く、前で聞こえる。 雰囲気のある音質、ということなら、「BOSE SoundLink Mini II」だが、ピアノを中心に聴きたいなら、こちら。 さすが、ヤマハだけあって、ピアノの音色に、こだわったか。 惜しむらくは、2台で、ステレオ再生できないこと。
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 【 結論 】

古めのジャズは、単筐体のスピーカーでは、
うまく鳴らすのが、難しいが、

雰囲気ある音質、なら、「BOSE SoundLink FLEX」
聞きやすい、という点なら、「Anker Soundcore Motion X600」

JBL、BOSEは、珍しく、ややクセが出た。



◆◆ 雑記


「JVCケンウッド Victor SP-WS02BT」は、
決して悪くない音質ですが、やや苦戦気味。

横長のbluetoothスピーカーは、強豪ぞろいなうえに、
20000円前後ともなると、音質で、その中に割って入るのは、至難の業か。

低音を強調するメーカーが多いぶん、
高音の抜けの良さに、徹底的に、こだわって欲しかった。

天然木のデザインは、圧倒的に良いのになぁ…。


ちなみに、JVCケンウッドは、"推し声オーディオ"なる、
声に特化したサウンドモードがある、ミニコンポ「EX-DUB1」も出していて、
https://www.victor.jp/audio/lineup/ex-dub1/
ボーカルが、どんな音で鳴るのか、ちょっと面白そう。

なにやら、公式オンラインストア「JVCケンウッドストア」か、
アニメイトでしか、売っていないそうです。



 
「JVCケンウッド Victor SP-WS02BT」 メーカー公式コメント


・  【クリアな中高域と重厚な低音のステレオ再生】ウーファーとツィーター、大型パッシブラジエーターを搭載。小型ながら上質なサウンドと豊かな音楽空間を実現しています。

・  【こだわりの高音質設計】空間表現を高めるためユニットの取り付け角度を最適化して構成。音の開口率を向上させるハニカム構造のサランフレームに加え、ウーファーやパッシブラジエーターの振動を吸収して接地面との相互干渉を低減する円錐シリコンインシュレーターの採用など、内部設計の細部までこだわり、高音質再生を追求しました。ハニカム構造のサランフレームに加え、ウーファーやパッシブラジエーターの振動を吸収して接地面との相互干渉を低減する、、円錐シリコンインシュレーターの採用など、内部設計の細部までこだわり高音質再生を追求。

・  【天然木のウッドデザイン】スピーカー外枠に天然木※ を採用。インテリアアイテムとして天然素材ならではの質感が楽しめます。天面には Victor ブランドを象徴する「犬のマーク」をプリントしました。※:天然木を使用しているため、1台1台外観は異なります。

・  【ステレオペアリング機能に対応】拡張機能としてステレオペアリング機能に対応。同モデルを1台増設することにより、セパレートスピーカーのような広がりのあるステレオ再生が可能です。

・  【最大12時間※の長時間再生】内蔵バッテリーで最大12時間※の長時間再生が可能。電池残量は天面のLED(白と青の 2 色 LED)で確認できます。 ※:使用条件により変わります。

・  【片手で持ち運べるコンパクトサイズ】幅 20.8 cm × 高さ 8.1 cm × 奥行き 8.0 cm、質量約820gの軽量ボディで、リビングやベランダ、寝室など、お好きな場所で気軽に本格サウンドが楽しめます。

・  【充電しながらの再生が可能】専用USB(Type-C)ケーブルで充電しながらの音楽再生も可能です。

・  【AUX IN端子を装備】外部機器の音声入力が可能な AUX IN 端子を装備しています。
・  【付属品】専用USB(Type-C)ケーブル(1m)


 
◆◆ 注意書き

2023年1月より、特に注意書きの無いかぎり、生活ノイズ低減のため、
音声フィルタを、かましています。

2021年7月6日より、動画の音量が上がっています。 ※ ボリューム注意

動画は、良さげなヘッドフォンで、聞いてください。
スマホのスピーカーや、安いイヤホンだと、全部、同じ音に聞こえます。

「賃貸アパートで、流せる音量」に、こだわって、比較しています。
(実際は、大きな音を出せないだけ)

スピーカーによって、音の大きさが違って聞こえますが、
できるだけ音量が同等になるよう、測定しつつ、録音をしています。
聞こえ方の違いは、実際に聞こえる"音質"の違い、と、考えて良いかと思います。


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