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サピエンスと馬(学術)

「サピエンスと馬:競馬の誕生」の校正を今日から始めていく。 以下、再読しなければいけないのでしばらく(また)ひきこもり生活が始まる・・・ 2月中旬までが校正期間。 (不採択の可能性あり、笑) 秋永和彦 (2012)『近代競馬150周年記念特別展示 日本近代競馬史展』馬事文化財団 網野善彦・森浩一(1999)『馬・船・常民 ― 東西交流の日本列島史』講談社学術文庫 新井博編(2019)『スポーツの歴史と文化[新版]』道和書院 アルヌー、P.(1975)『競馬』野村圭介訳

はじめに:強欲なサピエンスの出現

動物が知能が持ったとき世界は「分裂」した。 動物(人の祖先)が動物を追っかけていた時代があった。 「認知革命」を経て、 人(ヒト科のホモサピエンス)が動物を追っかける時代になった。 サピエンスはヒト科(別の人類種)を滅ぼした。 協調性、共感という武器で・・・と言われている。 独立した人類は「再び」動物を発見した。 私たちはいつの間にか彼らのことを「動物」と呼ぶようになった。 その後、ホモ・サピエンス(賢い人)による動物の仕分け作業が始まった。 なんと動物が動

『戦争の世界史』(マクニール)解説(予定)

学術の方も書く予定なり! 戦車、鉄、騎乗、遊牧騎馬民族、帝国、領土の拡張、馬の生産と活用ほか (2023.1)

『サピエンスと馬:競馬の誕生』(仮)

参考文献を少し集めてみた。 これからはnote(ノート)を日記(ブログ)として使っていこうと思う。 先行研究は『サピエンス全史』、『Humankind 希望の歴史』、『文明の生態史観』、『世界史』、『戦争の世界史』等になる。 サピエンス全史ではあまり馬との関係は論じられていなかった(上巻の一部くらい)。 文明の生態史観でも馬の拡大、性能について深く述べられていない。 世界史や戦争の世界史は馬が登場するものの馬自体が主題ではない。 人類と馬の関係を(最も人間に酷使さ

新しい試みと現実認識(サピエンス)

どこに投稿するか分からないが(掲載されないかもしれないが笑)、 ひとまず新しい論文のタイトルが決まった。 『サピエンスと馬:競馬の誕生』である。 (何とも)壮大なテーマ。 でも今、書く必要がある。 従来の研究と最も違う点は、『論語』からの着眼点だ。 先生がいわれた、「名馬はその力をほめられるのではなく、その徳(性質のよさ)をほめられるのだ。」(『論語』第7巻より) この言葉の意味は人間の眼差しの介在である。 野生の馬を見て、人類(サピエンス)が馬の力強さを客観

『サピエンスとウマ全史』を描くために(メモ)

前々回に書いた『ケイバの壁』は検討中で、以下は現在進行中のもの。 ①なぜ現在のサピエンスと馬の関係は主に「競馬」文化(娯楽)として活用されるに至ったのか。 ②サピエンスと動物の関係は幾つかに大別される。それは「動物(サピエンスを含む)の進化の過程」とは別に「サピエンスと(サピエンス外の)動物の関係性においても何らかの諸変動があった」という事を意味する。 ③狩猟の対象から移動手段(意思伝達、物資運搬手段)、家畜化(食糧、衣類=脆弱な身体の補助、栄養の補給)、農耕の友、愛玩動物