見出し画像

ワーカーズ・ダイジェスト。

ワーカーズ・ダイジェスト:日々の仕事に追われる奈加子と重信。名字と生年月日が同じ事以外一切接点の無い二人は一度会ったきり、それぞれの人生を過ごしていく、という話。
オノウエさんの不在:職場の恩人のオノウエさんが支所で干されているという噂を聞きつけて、その真相をつかもうと奮闘する三人の男女の話。

すれ違いとか偶然とか伏線回収とかいちいち面倒くさくなる繋がり小説。リアリティとおとぎ話のちょうど境目のような言いようの無いワクワク感があった。想定の通りにただゆっくり綴られる展開の何がこんなに面白いのか分からないが妙に中毒性があると思った。

そつなく仕事をこなしているつもりがそつのある連中に振り回されていつの間にやら割りを食ってる人に読んでもらいたいお仕事小説。仕事という見えない存在の全貌が見えるようになってきた中堅社員の不甲斐なさや潔さの先に微かな光が見えた気がする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?