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アジア圏のラブコメディ

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アジア圏のラブコメディについての記事をまとめました。
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人気ラブコメ映画の衝撃シーン『ハネムーン、のようなモノ?』【クウェート映画】

Netflixで中東・クウェートのラブコメディ『ハネムーン、のようなモノ?』(英題:HONEYMOONISH)が世界的にバズっている。 恋人に裏切られた女主と、父親から1カ月以内の結婚を命じられた男主が、友人の紹介で出会い、お互いの利害を隠しながら結婚。そしてハネムーン(新婚旅行)へ……という物語だ。 いってみれば、東アジア圏で王道の「打算的な結婚から本当の恋愛へ」をそのまま、クウェートに持ってきて、現地化したような感じ。 クウェートの活動的な女性が主人公なので、色

中国ドラマの邦題に「”シンデレラ“が異常に多すぎ問題」を何とかして欲しい件

中国ドラマの日本語タイトルは、謎が多い。 原題では一切使われていない「シンデレラ」という言葉が使われることが多いのだ。 「シンデレラの使用率」がどれだけ異常か、以下のタイトルを見ればおわかりいただけると思う。 「シンデレラ」が入った近年の中国ドラマのタイトルはこんな感じ。 日本語タイトルに「シンデレラ」が入った中国ドラマ一覧 (順不同) ・シンデレララブ (記憶を失った御曹司が秘書に恋) ・シンデレラはオンライン中 (大学で屈指の人気者男主と女主が同じオンラ

【中国ドラマ】「シューカイチェン(徐开骋)」の2022年新作ドラマ『警察荣誉』『花溪记』が、おもしろそうな予感

『旦那様はドナー』シリーズのヒット以降、いくつものドラマの主演を務めているシューカイチェン。 直近の古装ドラマ『斛珠夫人』では、男主と固い絆で結ばれた殿下役を演じた。愛する人を失ったがゆえに暴君となった難しい役どころを見事に演じたていたが、前半あまりにクセの強い横暴なキャラだったためweiboのフォロワー数の推移を見ても「劇的にファンを増やす」という成功には至っていないように見える。 彼自身、SNSに積極的ではなさそうだが、「『旦那様はドナー』以降“当たり役”に巡り合

アジア圏のラブコメあるある!「ありえない恋の始まり」7つ

アジア圏の新旧ラブコメを見続けて思った。 もはや、ありえないハプニングでも起こらないと、大人になってガチの恋愛をスタートするのはものすごく難しいのではないか、と。 それくらい、アジア圏のラブコメの恋の始まりはハプニング頼みなのである。 「あるある!」な恋のきっかけとは? ■1:隣人同士になる なぜか、韓国と中国でよく出てくる、隣人との恋愛。 主人公が引っ越した先は「ちょっとイヤな“アイツ”の隣の部屋だった!」というパターンがよくある。 さらに、女主が

【韓国ラブコメ】「悪いあるある」を巧みに回避した韓ドラ『社内お見合い』の見事な構成

殺伐とした社会に、ラブコメディのドラマはときめきと癒しを届けてくれる。 しかし、中には残念なラブコメは少なくない。 ラブコメオタクの私が途中離脱したパターンを分析したところ、以下の7つの要素があったので列挙してみた。 1. 女主に共感できないモテ人生を歩んできた男主がこれまで出会ったことのないような女性と出会うことで恋に落ちる展開は、ラブコメの定型。その女主が、がさつ、無鉄砲、酒乱、ギャーギャーと怒ってばかり、暴力的……というケースがままある。 女性をメインターゲット

大陸の「古装ラブコメディ」を見る前に知っておきたい「10のひな型」

中国の古装ラブコメディにはお決まりの「型」がある。 例えばフィギアスケートの構成のように、ジャンプ、ステップ、シークエンスを織り交ぜた型を楽しみながら、芸術点(オリジナリティ)を見出すのが醍醐味でもある。 使い古されたように見える「型」でも、しばしばウルトラCなミラクルが起きることがある。 ドラマを構成するのは、こんな型だ。 1:狭い場所物語序盤、主人公の2人は体感99%の割合で荒野の落とし穴に落ちたり、野生の動物用のワナにかかったり、敵の仕掛けにハマったりして閉じ込