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ミカミのトークライブ「奈良へ!」

月一度開催している「笑いの現象学」で初めて見てとても気になり、2度目に見た時はもう完全に好きになっていたミカミ。
3度目の現象学へ、開演時間から遅れて着いた時
「ミカミは1番目に出ちゃいました」と言われた時はその場で帰ろうと思ったが、せっかく来たからライブは見たけどその後の3時間少しだけ長く感じた。

なぜ「奈良へ!」なのか聞くの忘れた


高円寺は竹芳亭という、地下のこぜまいスペースが落ち着く会場で、まだまだ知らない寄席や劇場はあるなーと着席すると、この日の客は私ひとりだけだった。
私はいま、この場の2人を完全に独占している。
こんな素晴らしいことが起きていいのか… 
ふるえるほどの嬉しみを感じた。

魔人は「今日はお一人ですし、対話スタイルでいきましょう」と気を遣って下さった。気になる芸人と3人でお話ができるのだ。こんなチャンスは滅多にない、とはいえツイキャスで配信するのでカメラは回っているのだが、そんなことはどうでも良く、互いの笑い遍歴や好きな芸人、ネタ作りについて等、たくさんお話を聞かせてくれた。

まだまだ聞きたい!!と強く感じたあたりでついにお開きとなった。
私は興奮したまま胸がいっぱいになってしまい(こんな表現をすることがあると思っていなかったが、この時は本当に胸がいっぱいと感じた。)会場を出て、まずはクールダウンをしようと目の前の喫茶店に入った。

予定では終了後、高円寺を脱出し、きっと私は空腹で、朝食として温かいかきあげ蕎麦などを食べたくなるのではないか、と予想していた。
しかしこの時AM10:30、余韻が凄すぎて、今日一日、何も食べたくならないかもしれないとさえ思ったがとりあえず、コーヒーと食べたくもないケーキのセットを頼んだ。
ケーキはこの店のスペシャリテのようで、昔からあるらしい堅めのバタークリームと堅めのスポンジでできた菓子だった。たまにはこういうレトロなお菓子を食べるという行為を、してみてもいいかもなと思いながら、レトロ感を楽しむ事も、ケーキを味わうこともせず、見たばかりのトークライブを反芻していた。

この日は19:30から、ミカミの出演するライブがあった。
東京でのお笑いライブは、どこかで必ず毎日行われていて、チケットが売り切れていない限りどれかは見られる。
その時の気分で、夜帰ってもいいし、ライブ見たければ行こうという感じだったが、この時既に、夜はミカミを見ることにしていたのでそれまで時間をたっぷり過ごせることに安心した。
午後、hさんとお茶を飲む約束ができ、それまでどうやって時間をつぶそうかを考えながら電車に乗ったが座ったらとても眠くなり、降車がとても面倒になってしばらく寝た。

新宿で降り立ち、とても天気が良かったし、昼間ビールを飲みたくなる時って、こういう日じゃない?なんでもっと早く思いつかなかったんだろう、と西口の居酒屋がひしめくエリアで入りやすそうなお店に入った。
空腹に、ビールの一口目がとても美味しかった。牛すじ煮込みと芽ねぎのじゃこ和えを食べながら、夕方はナルゲキで1ステ見ようと考える。
遊びに来た日には、ライブをできるだけ詰めたい。そしてビールが美味しいのは3口目くらいまでで、それ以降は惰性で飲むみたいなものだ。

その後、hさんとコーヒーを飲みながら、企画しているLaughterのこと、永野や昔の芸人の漫才についてなどを話し、そのままナルゲキへ向かった。
この日の「ブレナイーBreaknightー」はえびしゃの出演がなければおそらく行かなかった。彼らのブレナイ、ブレイク前夜はまさに今だと勝手に思う。

夜。「いま着ている服を脱いで富士山を見たあと全員で感動するライブ」はミカミ他3組がネタをする。そのうちの一組「世界の絶景」は、現象学で見た時におもしろかったので覚えていたコンビだった。
自分がおもしろいな!と思ったコンビは、初見で笑えてそのまま覚える。もし名前や顔を忘れても、見れば必ずあのコンビだと思い出す。

翌日、メールが一通届いた。
「奈良へ!」に来場した方へは、その時の配信を送ってもらえるそうで、前日3人で話した動画を再度、俯瞰で見ることができた。
魔人からの丁寧なメッセージにも感動した。
こんな素晴らしいことが起きていいのか… 
ふるえるほどの嬉しみを感じた。

このようなあまりなさそうな状況に(無名な芸人の周りではよくあるのだろうか?)ほぼ奇跡を感じ、私はこの動画を3回見た。
また見てしまいそうだ。