「新宿で殴り合おう」
2024年1月26日 新宿Vatios。
詳細を特に見ず、会場は新宿バッシュだろ多分、と着いたらシーンとしていて焦った。近くて良かった。
大好きな漫才師ヤングら芸人6組が出る勝ち抜きバトルライブ。
・ヤング
・ハクション中西
・マヤ文明を作ったマヤおばさん
・オダウエダ
・シカゴ実業
・人間横丁
ヤングの出るライブには、大阪から来た芸人を見られることが多いので、これも楽しみだ。
マヤおばさんは芸歴15年の男性ピン芸人で、東京でネタを披露するのはこの日が初めてだったそうなので、記念すべき日だった。
しかしバトルに1回戦で敗退した直後、大阪から持参した小道具などの荷物をまとめて、楽屋からは既にいなくなっていたそうだ。エンディングにも現れず、皆、もしかして帰っちゃったのかな?と心配していた。
きっと繊細なかたなのかもしれない。
ぜひまた東京に来て欲しいし、もし大阪へ行く際は機会があったらまた見たい。
昨年、2023年キングオブコント準決勝の配信を見た時に、一番笑って強烈に覚えていたのがシカゴ実業で、生で見られるのを期待した。このライブでは漫才だったがやっぱりおもしろかった。
しかしこの日、爆裂にウケていたのがオダウエダで、勝ち抜きルールのため3本もネタを披露し見事に優勝した。THE W優勝者でもあることを忘れがちだが、小田さんがこのライブへの出演を強く希望していたそうで、本当に嬉しそうだった。
1本目のコントで、オダウエダの大きなパワーというかうねりのようなものを感じ、会場全体が彼女らの膜でおおわれたようなイメージになった。
2、3本目は下ネタだったが、そこを意識せず、ものすごく笑えた。
このライブで優勝したコンビはエンディング後に「ウイニングネタ」もできるということで、4本目に至っては、植田さんは素肌に童貞を殺すニット1枚だけを着て登場していた。
昨年の9月、ゴッドタンで
「相方のことをどれだけ分かる?コンビ愛確かめ選手権!」が行われた際、オダウエダも出演していた。
小田は「相方に言われて一番嬉しかったこと」として
「自分からこの業界に入ったのだから、悩みやストレスがあったら、ひたすら壁にぶつけろ。そして、その壁は私だから。」と植田に言われたとのことだった。
このエピソードで私は泣いた。
素晴らしいエピソードとは言え、泣くほどの内容だっただろうか…と小田さんが半裸で登場したり、ピンクローターやTENGAが飛び交うネタを目の前で見ながら考えていた。
今思えば、とても疲労していたのだろうと思う。
いつか出て欲しいミカミ、とうかまたやって欲しい殴り合い
元々決定していた出演者が出られなくなり、このライブの告知をYouTubeで配信していた際、代演して欲しい芸人を視聴者より募っていた。
ここに挙がっていたのが小松海佑、ミカミなどだったが、やっぱりヤングが好きな人は、この芸人も好きだよね!とファンの被りにとても嬉しくなった。
しかし、このライブを見に来ていたミカミの魔人は後日、自身のトークライブで
「殴り合おうのライブ、全員めちゃくちゃおもしろかったので、出たかった気持ちと、出るのがこわい気持ちと半々だった」と話していた。
私は、この舞台へミカミが登場しても全く引けを取らないと思っていたが、本人の思うところは色々あるのだ。
この日のライブは、当日キャンセルが20人ほどあったらしく、客席は埋まってはいなかった。
ヤングが出演するライブは毎度「見に来て良かったなあ」と思わせるネタや企画をしてくれる。今回も良い殴り合いを見られた。
Twitterで「新宿で殴り合おう」を間違えて「新宿で殴り合う」と検索したら殴り合う動画なんてひとつも出てこなかった。
前回のライブは「阿佐ヶ谷で殴り合おう」で、殴り合うのが似合うのはやっぱり新宿で、しかし今は安全で清潔でイルミネーションがきれいで、数十年前の危険で汚い新宿に恋しさを感じてしまうのは、多分私のような一部の大人だけだ。