【福澤 侑×里中将道×泰江和明】『KYOTO SAMURAI BOYS 東京見参~天~』 チームリーダーSPインタビュー
2019年に発足され、平安神宮敷地内にある専用劇場「KYOTO SAMURAITHEATER」でロングラン公演を行ってきたKYOTO SAMURAI BOYS。2020年5月に無期限停止を発表していた彼らが、約2年の時を経て復活公演を実施!
team椿、桔梗、若葉のリーダー三人が集結し、懐かしい思い出や公演への意気込みを語ってくれた。
【interview】
いよいよ、東京に初〝見参〟です。稽古の手応えは?
泰江:3 teamによる公演に加えて、18人での全team見参公演もあるので、同じ曲でも構成がいくつかあったり。そこが楽しいところでもあるんだけど……。
里中:時間が足りないよな。正直言うと……やばいっす!!
泰江:稽古期間があまり無いので……(笑)。
福澤:あはは! 時間は刻一刻と迫ってきてるのにね。僕たちが活動休止をしていた2年を経て、どれだけ成長したのか見てもらえるチャンスなので、頑張りますよ!
里中:楽しいもんな。
福澤:ずっと一緒に戦ってきた仲間とまた同じ舞台に立てるなんて、ワクワクするね! また、僕たちにこういう機会を頂けたことに感謝しています。
稽古を通して、メンバーの成長は感じられましたか?
福澤:オレたちは、プライベートでも仕事でもずっと会ってたから……。三人のグループLINEがあるので、誰かが舞台本番の時は連絡し合ったり。泰江さん主導ですけどね(笑)。
里中:そうそう!(笑)
泰江:みんなが頑張っている姿を見ていると、僕も頑張ろうと思えるからね。でも稽古を通して、他のメンバーも「強くなっているな」と感じる瞬間がたくさんありますよ。みんなプロ意識も上がったしね!
里中:そうだね。当時よりも更にしっかりした気がする。
福澤:でもいい意味で、SAMURAI BOYS自体は全然変わってないよね! スキルはみんな上がっているし、プロ意識も高くなっていると思うんですけど、集まれば2年前の空気感のまま。和気あいあいとお互いを高め合えている感じがする。
泰江:確かに。こんなにメンバーのことを考えられる環境って他に無いよね。稽古をしていると、「やっぱりSAMURAI BOYSだな」って感じる。
里中:……オレも一緒やな(笑)。みんなが言ってくれた通りです!
セットリストはリーダーの三人で考えられたとか。話し合いもスムーズに?
里中:それが……そんなことはないんですよ。
泰江:あっはは!
福澤:ちょうど三人とも忙しい時期だったんだよね! それぞれが舞台の本番を終えて、家に帰ってきてから話し合いがスタートするので、打ち合わせは深夜。1週間に1回くらい、電話で話していたよね。
意見が割れることもなく?
里中:(即答で)ないんです!
泰江:そう、本当にないんですよ! 不思議ですよね?
里中:エンタメに関して、侑は最強なんですよ。オレたちは侑を信用しているから、「侑が言うなら……」とすんなり進んでいくんです。
福澤:すみません! 僕、最強です!(笑)
里中:ははっ! 侑が「こうしたら?」って言ったら、すぐ変えますよ。
福澤:振り付けや演出をやっている方とはまた違った目線の意見で話してくれるから、オレからすれば二人をすごく頼りにしてるよ。マサ(里中)や和くん(泰江)から「それ面白いんじゃない?」と言ってもらえたら自信になるし。
いいバランスなんですね。
里中:マジでいいバランスです!
福澤:僕とマサはパッと「それいいね!」って直感で決めていくけど、泰江は細かく慎重に見てくれる。彼には頭上がらない! KYOTO SAMURAI BOYSの総監督は泰江和明ですから。彼がいないとダメ!
泰江:ははっ、ありがとうございます!
福澤:自分たちの公演のセトリを決められるなんて、なかなかない機会だし、すごく悩みながら考えました。各teamのカラーも出せていると思うので、楽しみにしてほしいですね。
改めて、各teamの色は?
福澤:team椿はキャラクターの濃いメンバーばかりなので、みんなが集まった時の〝爆発力〟を感じてもらえると思います。特攻隊長ですね!(笑)
里中:オレたちteam桔梗は、〝一生懸命さやガッツ〟が持ち味。荒々しくやんちゃな部分のあるチームなので、パワーで魅せますよ。
泰江:team若葉は、〝チーム力〟で魅せます! とにかく真面目なメンバーが多いんですよ。だからこそ3チームが並んだ時、その真面目さがパフォーマンスにどう影響してくるのか楽しみです。
18人公演にも初挑戦です。それぞれのチームに色があるので、揃えるのは難しそうですね。
福澤:確かに、一つに揃えるのは難しいですね。パフォーマンスを揃えることも大切ですが、気持ちを一つにしないと成功しないと思うので、細かく話し合っています。
泰江:みんなすぐに僕たちの意見を受け取ってくれるしね。マサや侑くんも18人全員のことを意識してくれるから、僕もやりやすいよ。
里中:オレたちには京都で一緒に過ごした時間があるから、一つになることに心配はそこまでないよね。ずっと一緒にいましたから!
福澤:あはは!
泰江:みんなで遊びに行く時も、全員で動いていたんですよ。
里中:ボウリングとかな(笑)。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンにも行ったな?
京都で過ごした時間は、今のご自身にどう活きていますか?
里中:僕は舞台での魅せ方やパフォーマンスの基礎全てを京都で叩きこんだし、あの時代があってこそ今があると思ってる。あの時間はほんまに大切でしたね。
福澤:僕はコミュニケーション能力を磨きました(笑)。あまり友達いなくてですね……。
里中:いやいや、おるやろ!
福澤:ははっ! でもこれだけ腹を割って話せて、一緒にいいものを作ることができる仲間がいるって素晴らしいよね。僕たちリーダーが仲良くなれたのは、泰江さんのおかげですから。稽古初日に、すぐ「リーダーで話そう」って和くんがオレたちをまとめてくれた印象がある。
泰江:えぇ! そう?
里中:(泰江を揺さぶり)和くん!!!!
泰江:ははは! 僕たちは京都で、約400公演以上舞台を経験してきたんだよね。
里中:えぇ!? そんなに?
泰江:そう。それだけお客様の前に立ってパフォーマンスをする経験を積めたっていうこと自体が、一番の経験値だよね。練習場所も、本番と同じ板の上だったので、それも強みでした。あれだけ板の上にいることができた時間は、今の自分の全てに活きていると思います。
リーダーとして、三人で話し合われていたことも?
里中:しょっちゅうですよ! 毎日話してたよね?
泰江:うん(笑)。
里中:終わったあと三人でご飯へ行ってさ。
泰江:「どうしたらお客さん来てくれるのかな」って話したり。
里中:むしろ、話していないことがないくらい!
泰江:三人リーダーがいた、というのも良かったよね。
福澤:特にリーダーは〝KYOTO SAMURAI BOYSの顔〟として、戦っていたからね。僕たちが良いものを魅せないと、という気持ちで戦える仲間がいたのは心強かったよ。
里中:リーダーとして、時にメンバーを怒らなければいけないこともあって。そういう時、オレと侑は結構ストレートに言っちゃうから、和が優しくフォローしてくれたりね。
福澤:みんな「泰江和明を怒らせたら終わりだ」と思ってたんじゃない?(笑)。
泰江:あはは! でも怒ったこともあるよ?
里中:「こうしないとダメだよ」っていう怒り方だから、優しいよ。
泰江:でも、二人みたいにストレートに言うって、すごく愛だと思うんだよね。だってすごくパワーを使うことでしょ?
里中:確かに……。オレたちも愛がないと強く言わないからね。みんなも受け入れてくれるし。
泰江:僕たちがたくさん話していた分、侑くんやマサがメンバーを思っている気持ちを僕は知っているから。二人が怒ってくれる分、僕はメンバーに二人の思いを伝えてあげたかったんだよ。
福澤:ありがとう。怒った分、ちゃんとみんなパフォーマンスで返してくれるもんね!
改めて、『KYOTO SAMURAI BOYS 東京見参~天~』の見どころを教えてください。
泰江:僕たちは今まで楽曲メインのライブ公演をやったことがないんです。だからこそ、一つ一つ楽曲を観せられることが嬉しいし、僕自身も「何が起きるのかな」とワクワクしています。活動を休止していた間、メンバーそれぞれがさまざまなフィールドで頑張ってきたので、僕たちのことを知ってくださった方も増えていると思うんです。そんな僕たちが18人集まって作り上げたライブの面白さを、ペンライトを振りながら楽しんでもらえると嬉しいです!
福澤:そうだね。ライブでしか味わえない楽しさがありますから。18人すみずみまで、僕たちの個性を見ていただいて、新しい才能を発見してもらえたら嬉しいです。とにかく現実を忘れて、楽しんでほしいですね。ペンライト、振ってくださいね!
里中:はははっ! きっと僕たちのことを最近知った方は、「KYOTO SAMURAI BOYSってどんなんなんやろう?」と思っているはず。だからこそ直接僕たちのパフォーマンスを観て、「すごい!」と感じてほしい。とにかくめちゃくちゃかっこいいライブになっているので、昔の僕たちを知っている方たちは成長ぶりに驚くんじゃないかな。「こんなにかっこいいチームだったんだ」とライブが終わった後にも余韻が残るような公演にします!
【information】
『KYOTO SAMURAI BOYS 東京見参~天~』
テキスト:小林 揚