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【石橋弘毅】誌面連動グラビア&インタビュー【Sparkle Up-and-Comer】

編集部が気になる新人俳優をピックアップする「Sparkle Up-and-Comer」。誌面と連動で多角的にその魅力に迫っていく新企画がスタート!
VOYZ BOYとしてのアイドル活動と並行して、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(日向正宗役)など役者としても着々と実力を伸ばしている、石橋弘毅。「現場での出会いを大切にしている」という彼が、これまで得たものや今後の夢についてなど語ってくれた。

いしばし・ひろき
1999年9月16日生まれ、埼玉県出身。最近の出演作に、ミュージカル『刀剣乱舞』 シリーズ(日向正宗役)、「笑ゥせぇるすまん」THE STAGEなど。エンターテインメント集団・VOYZ BOYのメンバーとしても活動中。
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【interview】

アイドルとして、役者として。二足の草鞋で活動されていますが、両立することへの難しさは感じていますか?

石橋:今のところ、舞台とライブの時期がハッキリと分かれているので、難しさは感じていないかもしれません。一つずつきちんと集中できていると思います。でも僕はアイドルが出発点なので、その原点は忘れずにこれからも大切にしていきたいですね。
もちろんお芝居も大好きだし、二つを両立させていきたいけど、もっと幅を広げて色々なことに挑戦していきたい。モデルや声優にも興味があるし、ラジオも大好き! 僕自身の考えも変わっていくかもしれないし、さまざまな現場で生まれる出会いを大切にしたいですね。

ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズへ出演して、得たものとは?

石橋:舞台経験の無い中、挑戦させていただいた作品なので、役者としての基本をしっかりと教えていただきました。周りのキャストやスタッフさんたちも凄い方ばかりなので、たくさん教えていただきましたね。
例えば、明るいシーンは明るくセリフを言って、暗いシーンは悲しく……という風に、今までの僕は一つの感情をまっすぐに出すお芝居しか出来なくて。

〝喜怒哀楽〟の4つで感情を表現していた?

石橋:そうです。でも、それだけじゃ意味が無いということを演出の茅野(イサム)さんから教わりました。他の役者さんが聞いていたら「当たり前でしょ」って思うかもしれないけど、僕にはそれすら分からなかったんです。明るさの中に悲しさがあったり、涙を流さず明るい笑顔をしていても辛い気持ちだったり……。そうやって、内に秘めている感情を〝引っ張る〟ことを覚えました。

それは台本を読んだだけでは見えてこなかったところ?

石橋:台本を読んでいると、物語の展開が分かるので喜怒哀楽がつけやすいと思っていたんです。でも実際に稽古場に入ってみると、まったく逆なことが多かったですね(笑)。台本を読む力もまだまだ足りないと痛感して、何度も何度も練習してようやく見えてきた気がします。とにかく必死でしたね。


「笑ゥせぇるすまん」THE STAGE(2021年)では、たくさんの役柄を演じました。そちらの方が難しかった?

石橋:似ている役が一つも無かったので、逆にやりやすかったかもしれません! 全ての役に対して、短く激しく燃えるような感じ(笑)。

石橋:演出家の小林顕作さんも面白い方でした! 稽古場で、僕が車に乗るシーンを演じていて、小林さんから「窓を開けて」と言われたんです。僕が車の窓を開ける素振りをしたら、「ちょっと待って、窓を開けたら音が鳴るでしょ。音を鳴らして」って。その言葉に僕が戸惑っていたら「ウィーンって言うんだよ、ウィーンって!」って言われて、僕も大きい声で「ウィ、ウィーン!」って(笑)。そうやって稽古場でどんどん追加されていくんです。キャストの方たちもアドリブが多い舞台でしたし。

とにかく投げられた球を打ち返していくような感じ?

石橋:そうですね(笑)。なかなかそういう経験が無かったので、楽しかったですね。

舞台の空気を入れ替えるための「換気タイム」でも、たくさん無茶ぶりをされていましたね。

石橋:ははは! 換気タイムは完全に(佐藤)流司くんプロデュース。とにかく遊んでましたね!
実は、公演の前日に流司くんから台本が届くんです。楽屋で何回もリハーサルをして、先輩方に舞台へ入っていくところから見ていただきました。しっかりやりましたよ。でも内容がなかなかなもの!(笑) 台本を読んでいるだけで面白いので、自分が笑ってしまわないように集中してやっていました。

手応えは?

石橋:すごくウケました! 人生で一番多くの人に笑ってもらったような気がする(笑)。流司くんはセンスの塊のような方なので、ユーモアをずっと学んでます! 僕はまだまだなので、〝つまらないことが面白い〟という笑いに持っていこうかなって思ってます(笑)。

それは無敵ですね!

石橋:ははは! 僕、先輩にも後輩にもいじられることが多いんです。

後輩にも?

石橋:めちゃめちゃいじられますよ! まずみんなタメ口!(笑) でもその関係がすごく楽しいんですよね。後輩も可愛いけど、先輩が大好きなんです。

ACTORSLEAGUE 2021でもたくさんの先輩との出会いがあったのでは?

石橋:そうですね! 当初僕はキャスティングされてなかったのに、(黒羽)麻璃央くんに「野球やるんですよね!?」って電話したら出していただけました(笑)。

城田 優さんや山崎育三郎さんなど、ミュージカル界の大先輩たちも。

石橋:「歌うまぁ!?」って歌の上手さにビビりました。そしてかっこよかった……! 尾上(松也)さんも育三郎さんもかっこよすぎましたね。

先輩にはグイグイいける方?

石橋:勢いでいくというか、行動力はある方だと思います。例えば、今まで連絡したこと無かったのに、急に麻璃央くんに「相談してもいいですか?」って言ってみたり。でも連絡が来たら、「やばいやばい!」ってテンパっちゃうんですけど(笑)。
先輩たちは皆さん心が広いので、大きく受け止めてくださってます! 「まだまだ子どもだな」と思われていると思いますけど……(笑)。

「さらに幅を広げていきたい」というお話もありましたが、今一番近くにある夢は?

石橋:たくさんあるんです! やりたいことは全部携帯にメモってるんですよ。「このCMに出たい」とか「この旅番組出たい」とか具体的なところまで。(実際にスマホをたくさんスクロールしながら)……量が半端じゃない!(笑) 例えば「コピーライターをやってみたい」とか、お仕事のジャンルが違うこともいっぱいメモしています。
特にやりたいのは声優さん。声優学校に通っていた時期もあったので、声のお仕事をすることが今の夢かなぁ。それこそ、流司くんがアニメ「錆色のアーマ-黎明-」で声優をされているので「僕も出して!」って言ってるんですけど、「お前はいいよ」っていつも言われています……(笑)。でもいつかは挑戦してみたいです!


【photo gallery】


石橋弘毅さんグラビア&インタビュー掲載
『Sparkle vol.47』発売中

綴じ込み付録 特製ソロピンナップ付


テキスト:小林 揚
撮影:藤本和史
スタイリング:小田優士
ヘアメイク:久慈真史

衣装協力=原宿シカゴ 原宿店(03-6427-5505)、原宿シカゴ 竹下店(03-6721-0580)

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