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合気道ってスゴイ~#105編集後記             

#105をお聞きくださった皆さん。合気道好きの森戸さんが資生堂で肌と心の研究をしていると聞いて、具体的にどんな研究に取り組まれているのかしら…と興味が湧いてきたのではないでしょうか?

合気道ってスゴイ!

森戸さんの話を聞いた私の感想はこの一言に尽きます。「へえ~」の連続。耳をしっかり開放し、彼が発する言葉を一言も逃さないように聞いていました。そして収録後にこんな質問をしてみました。

「合気道が目指す究極のゴールって何ですか?」(私)    
「“人が人と争わないこと”なんです」(森戸さん)

 なんと!びっくり。人と人が争わないって、つまり世界平和ですよね。そんな哲学を持つ&高みを目指す武道だったとは驚きました。

もっと合気道を知りたくなった私は、家に帰って調べるうちに、合気道の開祖として知られる植芝盛平さんのこんな言葉に出会いました。

「真の武はいかなる場合にも絶対不敗である。すなわち絶対不敗とは絶対に何者とも争わぬことである。勝つとは己の心の中の「争う心」にうちかつことである。あたえられた自己の使命をなしとげることである。 (出典:「武産合気(たけむすあいき)」)

 ふと、私たちが研究している“皮膚”のことが頭をよぎります。乾燥や紫外線など、外からやってくるものを私たちは「敵」と捉え、それに打ち勝つような戦略をずっと考えてきたように思います。

しかし、これまでは信じて疑うことのなかった「皮膚にとっての敵と闘う」という考え方は、唯一の方法なのでしょうか?合気道が目指しているように「敵が持つエネルギーを自らのエネルギーとして取り込む」という考え方はできないでしょうか?

「あなたの皮膚がまわりと一体化する力」を備えることができたら「無敵な肌」が手に入ってしまう…?

研究や商品のアイディアも生まれてきそうです。

しかし、絶対不敗の人も、無敵な肌も、それは本人にとっては素晴らしいことかもしれませんが、周りから見たらどうなのでしょう?完璧で隙がない人とか、非の打ちどころのない完璧な肌って、ひょっとしたら人工的な感じがして、ツンと気取ってて、少し取っつきにくい感じかもしれませんね。

そもそも「“人と争う心”に打ち勝つこと」ってかなり難しいことだよなぁ…とも思います。

森戸さんは、合気道で心も体も鍛錬を積まれているから「人と争う心」はあまり顔を出さないのでしょうか。顔を覗かせたとしても、うまく処理するコツをご存知かも!?

社員の皆さん、会社で森戸さんにお会いしたら、ぜひそのことを伺ってみてください。たくさんお話してくれると思います。

最後に

このたび、番組note独自の取り組みとして、不定期で編集後記を綴っていくことになりました。番組を聴いて下さった方とは、感想を共有し合えるような内容を、お聴きでない方には「おもしろそう、聴いてみたい!」と思って頂けるような内容を目指して発信していきます。

編集後記担当ライター:ナミコ