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川越にっき④

先週、川越に行ってきた。気がつけばもう4回目の川越だ。

ちなみに、2回目と3回目の「川越にっき」は書けていない。川越の思い出を忘れないように日記に記しておきたいという想いで始めたのにである。
”にっき”と銘打っておきながら、三日坊主どころか一日坊主で終わっているというこの体たらく。こいつを「初志貫徹」という言葉で殴ってやりたい。

というか、そもそも日記というのは毎日書くから”日記”なのであって、川越に行った日の感想を書くだけなのにこのタイトルは矛盾が生じている気がしてきた。

でもまぁ、そんな些末なことは誰も気にしていないだろうし、ココラジの「ここちゃんにっき」のコーナーからタイトルを取ったので、とりあえず表題はこのままでいこうと思う。


1/21に全プリキュア20周年ライブが横浜アリーナで開催されることになった。
私は夜の部のみの参戦だったので、お昼は時間があるなぁと思っていたところ、「新横浜だったらついでに川越寄れるじゃん!」ということで川越に行くことにした。
今考えると、”ついで”というには距離が離れすぎていた気もする。


夜行バスに乗り、川越には朝に着いた。
とても見出し画像だとは思えないうす暗い写真を見てもらえればわかる通り、あいにくの雨だったので、歩くことはせず、駅からバスに乗って一気に氷川神社まで行くことにした。
日曜の朝にしては乗客がたくさんいて、都会を感じた。

氷川神社に着くと、ちょうど神主さんや禰宜さんや巫女さんが出勤してくるところだった。

ん?神職に就く方は出勤って言うのかな?神社だから出社?それだと会社に行くみたいだな…。
あ!社務所があるから出所だ!いや、それだと刑期を終えた感があるな…。
などとどうでもいい考えを巡らせていると、社務所の前に何かの番号札が置いてあるのを見つけた。

どうやら「縁結び玉」というものを1日20個限定で配布しているらしい。

当社には、境内の小石を持ち帰って大切にすると、良縁に恵まれるという言い伝えがあります。「縁結び玉」は身を清めた巫女が小石をひとつひとつ拾い集め、麻の網に包んだ後、毎朝神職がお祓いをして奉製しています。

川越氷川神社HPより抜粋

後から調べると、早朝から整理券を取るために並ぶ方もいらっしゃるほどの人気アイテムらしい。今日は日曜日といえど、雨だったので自分の他は7人くらいしかおらず、整理券を取っていなくてももらうことができそうだった。赤ちゃんを連れた夫婦もいて、老若男女から需要があるようだった。

「貰えるものは貰っといた方がいい」って誰かが言っていた気がしたので、私も有り難く頂戴することにした。

縁結び玉

石は奥歯くらいの大きさだった。(他にもっと良い例えはなかったのか)

比較対象のために、あい鯛みくじと一緒に撮ったのだが、その弊害として、このあとあい鯛みくじを釣ることがバレてしまった。
こいういう時、タバコを吸う人間であれば、比較対象として箱と一緒に撮れるのに…。(書いていて思ったのだが、比較対象は硬貨でよかった)

神職の方の説明によると、基本的にお守りは1年で返納するそうだが、この縁結び玉は、良縁に巡るまで持っておいて良いらしい。
そして良縁に巡ったとき、二人で返納しに来てくださいとのことだった。さらに、その代わりとして特別なお守りを授けてもらえるらしい。

なにそれエモい…!

しかも石を包んでいる網はボロボロになったら取り替えてくれるという手厚いアフターサービス付きであった。

ひょっとするとこれは、軽いノリで頂くものではないのかもしれない。
突如、この豆粒のような小石がプレッシャーという大岩に見えてきた。

「貰えるものは貰っといた方がいい」と誰かが言っていた気がするが、「タダより怖いものはない」とも誰かが言っていた気がする。

でも、ビジュアルが可愛いし、ご利益があるものには違いないから良しとしておこう。
これを墓場まで持っていくようなことにはなりませんようにとだけ祈っておいた。

縁結び玉を入れるための紙も渡され、説明書を見ながら紙を折って箱を作った。久しぶりの工作は楽しかった。


そのあとは境内をいろいろ見て回った。
こはらのへやで小原好美さんが書いた絵馬も無事に見つけることができた。いぇーい!

絵馬からオーラが出ていてすぐにわかった。
絵馬トンネルの横側から入ってすぐのところに掛かってあった。

絵馬の文字が可愛かった

ぜひ直接確かめてみてほしい。


ご神木の周りも回った。雨の日は滑りそうになるので歩くときは注意が必要である。

このとき「ご神木で神様と親睦を深める」というダジャレを思いついたが、違う意味で滑るので発言にもまた注意が必要である。

ありがたみがすごいご神木

しょうもないダジャレを思いつくという厄を流すために、人形(ひとがた)の紙を小川に流すやつもやりたかったが、今日は雨だったのでやめておいた。

これは戦略的撤退であって、決して雨粒に打たれてすぐに沈没しちゃうなぁ…厄を流せなさそうだなぁ…とチキったわけではないということだけは申し添えておく。(こはらのへやの偉い人のように川上から流すようなチャレンジ精神を見習いたいものだ)


先刻ご承知のとおり、鯛のおみくじも釣った。
鯛みくじは、期間限定でいろんな色が展開されていて、集めたいなと思っていたのだけれど、行ったときには赤色しか泳いでいなかった。

でも、あい鯛みくじは、通常色?のピンクに加えて、白色もあったので白色を釣り上げることにした。
結果は、幸運なことに大吉だった。小原さんの絵馬を見たパワーかもしれない。

あい鯛みくじ


だんだん雨脚が強くなってきたので待ち合い室的なところで雨宿りをすることにした。

遠征するなら身軽な方が良いと思い、こはらのへやで買った折り畳み傘を持ってきたのだが、ギリギリ支障をきたさないくらいに濡れてしまった。
こはらのへやの傘は折り畳みにしては大きめだし、何より使っていてテンションが上がるので差していたのだけれど、もしかすると持ってくる傘を間違えたのかもしれない。
これは驚くべき新事実なのだが、本降りの雨に対しては普通の大きい傘の方が適しているのだ。

傘と氷川神社

目を細めたら傘の色と相まって青空に見えなくもないが、そこそこ降っている。

ちなみに、午後は雨が止んできたので結果的には身軽な折り畳み傘でよかった。

しばらくして、雨も弱まってきたのでちょっくら川越の街を練り歩くことにした。

電信柱越しに、こはらのへやと同じ画角で氷川神社を撮ろうと思ったが、氷川神社の婚礼用駐車場がすぐ横にあり、警備員さんが電柱の真ん前にいらっしゃったのでやめておいた。
盗撮。ダメ。ゼッタイ。

この後ろに警備員さんがいるよ

ちょうど動画で小原さんが「いぇーい!」って言ってた場所だと思うと、ただの道がなんだか感慨深かった。

そのあとは、スカラ座だったり、弁天横丁だったりレトロな雰囲気を感じる場所を通った。

弁天横丁

ディープな残香が漂う横丁だった。看板のお店はどれも現在は営業していなくて、廃屋が目立つが、どうやら再開発中らしかった。

看板の「ロートレック」という文字を見て「こはらのへや2023春」を思い出した。
会場である品川プリンスホテル club exの入り口にロートレックの絵が飾ってあったからだ。
思い出の引き出しが楽しい記憶とつながっていることはとても素敵なことだなと思う。

路地をいろいろ歩いていると、「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」に出てきそうなパステルカラーの店構えのお店があったので、それっぽくシンメトリーで撮ってみた。
格式高そうなお店だったので、いつかハットとステッキが似合うジェントルマンになったら訪れてみたい。(一生無理なのでは…!?)

太陽軒

「たいようけん」と聞いて天津飯を思い出した。あとクリリン。

そういえば、太陽拳って目眩しの技だからスキンヘッド限定かと思いきや毛量のある悟空も使っていたな…。
天津飯とクリリンが浮かばれないなぁって子供ながらに不憫に感じていたことを思い出す…。
思い出の引き出しは、特に楽しくもない記憶にもつながっているから要注意だ。

ちなみにこっちが「ウェス・アンダーソンすぎる風景展」で撮った写真。

どことなく似ている気がする。


路地を抜け、熊野神社まで歩いていくと、お囃子の音が聞こえてきて、どうやら舞台?の上で稽古の最中のようだった。

熊野神社

てっきり練習は公開されないものだと思っていたのでお祭りの雰囲気を味わうことができて嬉しかった。いいものを見れた。
『月がきれい』の小太郎くんもこんな感じで稽古していたのかなと思うと胸が熱くなった。


いつもは境内の真ん中あたりに鎮座している八咫烏さんが、今日は雨なので社務所前で雨宿りしていた。

雨宿り中の八咫烏さん

ちょうどこの八咫烏さんの横に、おみくじが入ったミニ八咫烏さんが並んで売っていて、私はその可愛さにするすると吸い寄せられ、気がづけばミニ八咫烏さんを2体、手中に収めていた。

もしかしたら八咫烏さんは、単に雨宿りをしていたわけではなく、私のような者をおびき寄せるための罠だったのかもしれない。

八咫烏さんのおみくじ

ちなみに、金色の方が黒色より200円高かった。
心なしか金色がドヤってるように見えた。

底にはおみくじが入っており、取り出してみると、なんと両方とも大吉だった。
あい鯛みくじも合わせれば、3/3で大吉である。
これは熊野神社でも小原さんの絵馬を見たパワーに違いない。
今年はめちゃめちゃ良いことありそう…!

入れてもらった紙袋の中に小さい紙と説明書も添えられており、どうやらこの小さい紙に願いごとを書いてミニ八咫烏さんの中に入れ、願いが叶ったら返納するシステムらしかった。
できれば、可愛いから2体とも返納せずに手元に置いておきたい…。

そうだ、叶わないであろう願いごとを書けば返さずに済むのでは!?

…例えば世界平和とか。

急に皮肉を込めた社会風刺発言をしてしまったが、世界平和は実現してほしいし、八咫烏さんのパワーをもってすればきっと導いてくださることだろう。


お昼時になったのでメル珈琲さんに行った。
このみるくとランチのドリアをいただいた。

おいしい。いぇーい!

ちなみに、ドリアの写真は撮るのを忘れてしまった。なぜならドリアが来た瞬間、美味しそうすぎて食べちゃったからである。

マスターとも少しお話しできてよかった。


続いてみっふぃー蔵のきっちん&ベーカリーに行った。オラついてると噂のミッフィー番長が出迎えてくれた。

「なにしにきた、おら」

オラついていても可愛い。
ここではパンとコーンスープを購入した。

大学いものデニッシュと紫いものコロッケパン

紫いものコロッケは、中に栗がゴロっと入っていて、芋と栗のほどよいの甘さとソースの相性が抜群だった。
大学いものデニッシュは、中にカスタードクリームも入っていて、これまた絶品だった。
ちなみに、どちらも美味しくて秒で食べたから記憶が曖昧かもしれない。
でもクオリティが高くて美味しかったことは間違いない。次に来た時も買いたい。

コーンスープも体が温まって美味しかった。

左手に傘とスマホ、右手にパンとスープ状態で撮ったよ

優雅に泳いでるように見える白鳥も見えない水面下でバタ足をしているとよく言うが、小原さんの真似をして映えそうな写真を撮るのも一苦労である。


菓子屋横丁を歩いていると、でかいふ菓子が売ってあった。

車で来た時に買いたいお土産ランキング第1位(私調べ)

このあとのプリキュアライブで、ペンライト代わりにこれを振れば小原さんが気づいてくれるかもと思ったが、出禁になるのでやめておいた。
私もTPOをわきまえられる大人になったというわけだ。これはジェントルマンに一歩近づいたかもしれない。(そんなことはない)


蔵造りの街並みから駅に向かって歩いていると、最近できたというガチャガチャ専門店のガシャココがあった。中に入ってみると、1階と2階にガチャガチャがたくさん置いてあった。

ここちゃんずホイホイな掲示

「ココ」という響きには弱いので思わず写真を撮ってしまった。

そんなこんなで、川越に後ろ髪をひかれながらも横浜アリーナへと向かった。
川越弾丸旅もココまでである。


当初、人生で1回は川越に行けたらいいなと思っていたのに、いつの間にか1年間で4回も訪れていた。
それは、川越に来ると聖地である『月がきれい』を感じられるからだし、推しを感じられるからだし、ファンにとって共通言語になっているからだとは思うが、他にも何かしら私の心を掴んで離さない魅力があるような気がしてならない。

私はそれらの魅力を追い求め、今後も川越に訪れ続けるだろう。
なんといったってシンプルに川越が好きだからである。今風に言えば、川越がしゅきなのである。

そうだ、冒頭で述べたようにこの記事のタイトルは矛盾があるから、「川越にっき」ではなく、「川越しゅき」にした方が良いかもしれない。

「好き」と「手記」がかかっていてこっちの方がしっくりくる。
それに、手記なら日記と違って毎日書くこととは関係がないしうってつけだ。

ナンバリングはそのまま引き継ぐことにして、次回は「川越しゅき⑤」でお会いしましょう。

いや、もしかするとまたサボって⑧とかになるかもしれない。そのときは「初志貫徹」という言葉で私を殴ってください。「臨機応変」という言葉で殴り返します。

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