すぱんくtheはにーから、謝罪とご報告。


 私、すぱんくtheはにーは20年近く、身体上(あるいは戸籍上)の性別とは異なり、「自分は女性である」と偽って活動をしていました。
 この度はその事実を告白すると共に、いままで欺いてきたことを謝罪させていただきたいと思います。
 
 誠に申し訳ございませんでした。
 

 そのように自分の性別を偽っていた理由と経緯に関しては、少し複雑な事情とセンシティブな側面があります。本当はしっかりとご説明すべきだとは思うのですが、いまの精神状態ですと正確にお伝えすることが難しいため、後日改めてお話させていただきたいと思います。
 
 またこの告白に対して驚かれる方もいれば、「やっぱりね/なんとなくそうだと思ってた」という方もいらっしゃると思います。その結果、私に対して憤りを覚えたり、呆れる方も少なくないでしょう。
 20年近くも嘘をつき騙していたことに対して、お怒りや罵倒の声があって当然のことかと思います。そういった私へのお言葉がございましたら、粛々と受け止めていこうと考えております。
 
 そして普段の言動や、あるいはこれまで書いてきた文章などに対しての疑問や批判にも、誠実に(これまで散々偽りを口にして、なにがいまさら「誠実」か。と自分でも思ってしまいますが)向き合っていくつもりです。
 
 みなさまには不快な思いをさせてしまい、申し訳ない気持ちで胸がいっぱいです。本当にごめんなさい。
 

 今回この告白に至った経緯としましては、とある方からいわゆる「アウティング」に近い行為を受けたことに起因しております。
 
 私がネット上での性別を偽って活動していることは、ごくごく少数(それこそ片手でも足りるくらい)の方にはお伝えしておりました。その中のお一人が私の性別について、面白おかしく嘲笑を交えてTwitter上に書き込み、スペースなどを通じて吹聴している。と、その行為を見るに見かねた方から教えていただきました。
 
 最初はとても信じられなかったのですが――個人的にその人へカミングアウトした際には、「絶対に誰にも話さないで欲しい」と再三お話し、十分にシリアスな問題であると理解いただけたと信頼していたので――色々な情報を知るに、それが事実である。と確信するに至りました。
 不特定多数の第三者に対して、私の許可なくそういった行為を繰り返していることにショックを受けると同時に、なんらかの対応が必要だと強く感じました。
 
 まだ広まっている範囲は狭いとはいえ、その方と私はそれなりに近しいジャンルにおり、共通するフォロワーも少なくありません。となれば私の虚偽が伝わり広まるのも時間の問題だと(あるいはもう皆の知るところになっていると)思われました。
 ならば不本意な噂やゴシップめいた形で広まるよりは、こうやって自ら告白し、正しくお伝えすべきだと考えた次第であります。
 

 今後についてですが、ものすごく自分勝手な話だということは重々理解した上で「すぱんくtheはにー」として活動を続けていければと願っています。
 
 私がこの名前を最初に(あのときはSpANKでしたが)名乗り、性別を偽りはじめたのは2004年からです。それから約20年のあいだ、ネットに触れてる時間(それはほとんど「寝てるとき以外」に等しいでしょう)私は「すぱんくtheはにー」でした。
 今年41歳である私にとって、人生の半分近くを共に分け合った存在です。正直こうやってディスプレイの前に座ると現実の私ではなく、自然と「すぱんくtheはにー」という人格が動いている/動いてしまいます。
 
 「すぱんくtheはにー」はすでに私にとって欠くことのできない一部、というより「すぱんくtheはにー」が主体で、現実の自分は「現実というワールドで動くためのアバター」という感覚になっております。
 棄てたい、切り離したいと思っても不可能なほど、「すぱんくtheはにー」は私そのものとなっています。
 
 このことに関して、あらゆる𠮟責や失望のお言葉を受け入れようと思っています。それでもこのまま「すぱんくtheはにー」として居続けることをお許しいただければ幸いです。
 

 この件についてリプライ/DMを受け付けると共に、匿名でのお言葉や疑問をいただける場として「質問箱( https://peing.net/ja/spank888 )」を利用したいと思います。どんな誹謗中傷でも構いません。なにかございましたら、直接お声がけいただければと思います。
 
 最後にひとつだけお願いがございます。件のアウティングに近しい行為を行った方に対しての詮索や特定などは、絶対に絶対になさらないでください。
 私の心情として決して許せない部分はございますが、それは私とその方の個人と個人の間にある問題であり、ほかの方が介入できるものではありません。またその方は、それでも私にとってやはり友人であり(友情とはおおよそ一方通行なものです)、その友人を一度でも信頼した以上は、私だけでもその信頼を貫きたいと思っております。
 
 誠に勝手なお願いではございますが、ご理解いただけると幸いです。
 

 改めて、心から謝罪をさせていただきます。本当に、本当に申し訳ございませんでした。

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