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人間ラブドール製造所に行きました

トップ画像は私です。貧乳最高ですよね分かります。

私は、子役の女の子とか成人していても幼くあどけない顔の女性の見た目が好きです。だからオリエント工業のメロンちゃんとかれんちゃんが好きで、インスタグラムでそれらの画像をよく見ていました。この見た目になりたいなと思いながら。

そんなある日、人間ラブドール製造所さんの投稿を見つけました。出来上がった作品を見て「人間なの!?」と反応される方もいらっしゃるようですが、私は前述の通り、それらが大好きである故か、正直「人間だな」としか思いませんでした。それでもそのアイデアは非常に面白いと思ったし、興味を持ちました。特に「自分を愛でられる人間を製造する」ということが当時のHPに記載されていたのですが、私はそこに最も惹かれました。

当時の私は、脳みその調子が悪くなっていました。私の持つ考え方とか、生まれもった性質とか、そのときの環境とか、様々なことが驚くほど上手く噛み合わなかったのです。私も悪くないし、周りの人も悪くありませんでした。それでも、そのせいで体がずっと痛くて動くのが辛かったり、日々頭の中にもやがかかってる感じで集中したり考えたりすることができなかったり、体にライターの火をあてて炙ってみたり、せっかくの休みの日も動けなくてずっと泣いたり眠ったりしていました。
そんな状態だったから、退職するし、時間もできるし、死ぬ前にお金を使うならこういうことに使うのもいいなと思って、退職してひたすら休んで少しずつ元気になってきた体を引っ張って、関東から関西の人間ラブドール製造所まで行きました。不健康な理由ですが、その理由がなかったらやっていなかったと思います。そんな感じで、私は人間ラブドールになりました。

私は割と初期に製造されたんじゃないかなと思っています。まだ今ほど突き詰められていない頃。
成長していくものの初期段階っていいですよね。そういうものを見つけ出して初期の間だけ愛でるのが好きです。それ以降嫌いになるわけではないけれど、皆が好きなものって自分は必要ないなって思ってしまうし、人気のないものとか、人に認められないものとか、そういうはみ出たものばかりを私は強く愛してしまうようなのです。

大阪に着いて、撮影場所にどきどきしながら向かって、LEiyAさんとIMAさんにあたたかく迎えられ、ラブドールに製造されました。
そうそう、当時はIMAさんがお化粧をしてくださっていたのです。個人的には彼女の施すメイクが好きだったので、彼女にメイクをしてもらえてよかったです。
製造されている間、途中経過は見られませんでした。製造後、つくられた自分を鏡で見せていただくという流れでした。自らの顔にコンプレックスを強く感じて異常なまでに化粧に執着していた過去がありますし、今も鏡を見るのが得意ではないのですが、それを断れるわけもなく。怖くてまじまじとは見られなかったけれど、ちらりと鏡を見ました。正直、変身したとはあまり思いませんでした。普段も自分で化粧してるし、化粧をした自分だなと思いました。それでも、丸い形の目やぷるぷるした可愛い唇は美しかったですし、製造されているときにIMAさんに丸くて小さい鼻がラブドールのようだと言ってもらえて嬉しかったです。
写真撮影では、LEiyAさんの愛が凄いと感じました。写真撮影後に何度かやり取りをした経験も含め。もはやLEiyAママという感じでした。
撮影後は自撮りタイムがあったり、そのあと撮った写真を数枚見せてもらったりしたかな。撮影後に加工されてやっとまあ見れるようになったなという感じでした。加工の力、すごい。
そして、化粧を落として、お見送りされて帰りました。

数日後、製造写真が届きました。改めてよく見てみたけれど、やっぱり偽物は偽物であり、本物の美しさや可愛さには全くもって勝てないなと思いました。自分のものを見ていてもそうだし、他の方のものを見ていても。だから私は私で生きるしかないんだなと思いました。

それでも、あの愛に包まれた時間は、とても幸せだった。

まるでラブドールのように色んな人の性欲を受け入れることでしか愛されず、そうすることでしか自分を認められなかった私は、ただかわいいだけのものとして愛されて、嬉しかったのです。

性欲で傷付いたこともあるけれど、それよりも性欲の隣に置かれた優しさを受けることがたくさんあって、そこからはまだ上手く離れられていません。愛を与えることは得意だけど、愛を享受するに値する人間ではないとまだ思ってしまうから。それでも少しずつ自分のことを大切にしてくれる人を周りに置けるようになりました。いつかは性欲の隣に置かれた優しさからは卒業できたらいいなと思って、頑張っています。

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