普段着を着物に、その1

前回血の汗を流す勢いで手に入れた小紋と帯だが、それだけでは着物は着れないようだ。ものの本によると、肌襦袢、長襦袢、ひも、帯締め、伊達締めetc…って、いくらかかるんじゃい!
必要最低限でなんとかしたいと思い、人に聞いたり調べたりして以下を揃えた。

伊達締め2つ
紐三本
二部式襦袢

これだけ。草履も足袋もいらない。取り敢えずは家でしか着ないし。あと着付けの本を適当に安いやつ買って、まずは本の通りに着ることにした。…そう決めたはいいが私は子持ち、ごろごろ転がって泣く赤ん坊を長襦袢で追いかけ回して家事をしているうちに日が暮れて着物を着るまで到達できない日が続き、やっと着れたと思いきや胸元にゲロ。あぁ、洗えるポリ着物で良かった!

最初は基本からと思っていたけれど、あれよあれよという間に雑になってゆき、襦袢の下はユニクロのステテコに(ポリ着物プラスポリ襦袢マジ半端ない静電気これぞまさに自家発電機状態だったので履いていてしんどかった)、帯もギュッとしたあと適当に巻きつけて、地獄みたいな形だけどはんてん着て隠せばいいやとかかなり酷い状態。

でも、昔の人もそんなもんだったと思う。普段着を着付けとかいって人に着せてもらうのも最近の文化だし、江戸時代の絵や明治の写真見ても結構みんな自由な着方してるじゃないか。要は着て素敵に見えるか、自分で着て楽しいかだろう。

ちなみに身八つ口という脇のあたりの隙間から授乳しているが、紐はゆるめ、帯も下めにしめないと乳が引っ張り出せない。どっちにしてもきちっとしたお教室で習うような着付けじゃ赤ん坊と共に着物生活なんて土台無理だったのでえる。
#着物

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