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2歳の子どもでも、父親は付き添い入院不可!?理不尽な病院対応の訳とは…

こんにちは。
今回は私の実体験。

当時7歳の息子が入院した病院での話。

【腎臓に異変】

ある日、腎臓の炎症が見つかった息子は、緊急入院することになった。なぜ腎臓病の発見に至ったのかというと、ズバリ妻の直感。

いつものように行われた小学校の尿検査。2年生にして初めての再検査通知がきた。なにかの間違いだと思い、再提出。すると二度の再検査になった。

不安になりながらも、そんなに大きな病気ではないだろうと思っていた。
だがその後、近所の病院に受診することに。

その日から何度か病院に通うことになったのだが、腎臓に異変があると言われた。だが、この段階では腎生検(腎臓の検査)をするほどでもないと言われていたそうなのだ。

月一で市立病院に通うようになったのだが、しばらくすると息子の顔が浮腫んでいたり、腰辺りに痣が浮きでてきたり、とにかく不安になることが重なった。
そして8か月後、外食をしていた時だった。息子が飲食店のトイレから私を呼ぶのだ。

「パパ、なんかうんちが黒い」

この言葉を聞いた時には、心臓が止まるかと思った。黒いうんちに良い話を聞かないからだ。すぐに外食を切り上げ、私立病院へ。
その後、妻が痺れを切らし大学病院を紹介してもらったのだ。

数日後、大学病院に入院する事になった息子は、腎生検をすることになる。様々な検査をしたあとに腎生検。
この腎生検、大量出血の危険があるため、同意書を書いたのだが、この同意書を書いている時は、生きた心地はしなかった。

(黒いうんちは未だ原因不明で、もしかしたら前日に食べた海苔だったのでは、という話だった)

【腎生検の方法】

腎生検の方法は、背中の肋骨の下あたり、背筋のある部位から針を刺していく。 医師は超音波を背中からあてて、まず腎臓の位置を確認。 腎生検は、左右どちらか片方の腎臓に対して行う。 右側には肝臓があるため、謝って傷つけた場合、大量出血の可能性があるため、通常、左側の腎臓を生検することが多い。

【腎生検前後の息子の様子】

沢山の検査を受け、いざ手術の時間。麻酔を打つ前の息子は、『自分は死ぬのだ』と思っていたそうだ。
当たり前だ。
7歳の子どもが、麻酔を注射で体内に入れ、眠っている間に手術が終わるなんて、どうやったら信じられるだろうか。
息子の唇は震え、私の手を強く握っていた。

その手をギュッと握り『大丈夫だよ。パパが君が死ぬようなことをすると思う?』と伝えたが、こんな言葉しか口に出せなかった自分が情けなかった。

息子が家にいるときに、いつも聴いていた音楽を流した後、ゆっくりと目を閉じたのだ。

オペ室の前、無力な自分を嘆いた。
なぜ息子なのか。息子が健康になるならば、自分の命なんてどうでもよかった。今まで生きて来た中で一番長い時間を、オペ室のすぐ前の椅子に座り待っていた。扉の向こう側では、息子は懸命に戦っている。

一度先生が部屋を出てきた際に、手術中の息子の顔を見て。思わず立ち上がってしまった。あれほど怖かったことはない。あれほど祈ったことはない。

しばらくしオペ室から先生が。
さすが息子。
手術は成功したようだ。

術後の息子は、呼吸器を着け、点滴をし、尿道に管が入った状態で、ぐっすりと眠っていた。息子がぐっすりと眠った顔を見たのは赤ちゃんの頃以来。
もちろん寝顔を見ることはあったのだが、仕事も忙しい時期でゆっくりと寝顔を見る時間などなかったのだ。

息子が目を覚ますと少し安心し、結果を待つことに。
ちなみに腎生検直後は、一日中仰向けの状態から動けない。傷が開き出血してしまうからだ。

翌日、無事に仰向けから解放された息子に待ち受けていたのは、尿道に入った管を抜くこと。これは相当痛かったようで、取るのに時間を有した。
大人でも怖いだろう。

そして腎生検の結果、息子の腎臓には強い炎症が見受けられた。

※これ以降の息子の内容は、別の記事に記載いたします。こちらの記事では、病院の対応をご覧ください。息子の腎臓病については、記事準備中でございますので、更新をお待ちください。

【父親は付き添い入院はできません】

そんな中、私はナースの方に父親が付き添い入院ができるのかを再確認してみた。

ナース
「父親は付き添い入院ができないんです」

父親はだめだそうだ。
だが、こんな状態で息子一人を東京の病院に一人残して帰るなんてできないと思い、理由を聞いてみた。
(入院前説明で父親の入院の可だと言われていたため)


「なぜ、父親はだめで、母親はいいのでしょう?」

ナース
「付き添いをしているお母さんたちが怖がってしまうんです」

この言葉を聞いた時、正直呆れてしまった。
自分の命より大切な子どもが一人で入院するというのに、他の子どもの親になんて興味がない。襲ったりというようなことらしい。

ネットでも調べたのだが、入院中の子どもの親同士で、ふしだらな行為をした事例などもあるらしい。本当にくだらない。

そんなどうでもいいことで、小学二年生の息子に付き添えないなんて。
入院初日、息子が眠るのを確認し病室を出た。

23時を回っていたが、泊まらないのであれば、何時に帰っても問題ないという矛盾。ナースセンターに行き、朝は何時から入れるのか確認すると。
朝は5時から入れるようだった。

家に帰り、ご飯をパンパンに詰め込み、風呂に入り、眠り、4時に家を出た。

この生活を入院中続けたのだが、相当体にきた。

【感想】

こんな状況の中でも、男女の関係になる親の気が知れないが、病院側ができる唯一の対策なのだろう。
その後も、息子の目の前のベッドの子ども(2歳児)ですら、父親の付き添いが出来ないという理由で、一人で入院することになったようだ。
結局夜中は泣き続け、ナースステーションにいたらしい。

だが、唯一父親が付き添い入院する方法がある。それは、個室を借りる事。

個室なんて、一般人が軽々借りられるものではないでしょう。
この問題は、なんとか解決しなければ、同じような家族が辛い思いをするのは目に見える。




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