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教えて!メタルの極み! vol.2

マーヴェリックDC公式チャンネル「いじくりROCKS!」の会員向け配信番組を記事化しました。
タイトル:教えて!メタルの極み!vol.2
出演:逹瑯(MUCC)団長(NoGoD)
ゲスト:ガラ(メリー)
スペシャルゲスト:冠徹弥(THE 冠)
2022年10月26日生配信より

前回大好評だった「教えて!メタルの極み!」

(団長)私、団長と、逹瑯さんと、ガラ(メリー)さんも引き続きゲストでいらっしゃって頂いております。

(ガラ)メタルを教わりにきました!

(団長)そして今回もスペシャルゲストはこの方です!

(冠)どーも、どーも、どーも!
THE 冠 冠徹弥 ダァ〜〜〜!!!

(団長)前回やらせて頂いた時にオジー・オズボーンを紹介したじゃないですか。それがムックスJAPANのバンドに引きずられたんですよ。

(冠)オジーになってたやん!

(逹瑯)やりやがった
ここで得た情報をもとに、コウモリかじった

WWWW

(冠)メタル化してるよMUCCが!

(団長)ガラさんはメタルは・・・?

(ガラ)メタルは通ってきてないんですよ

(冠)それは学ぼうよ!俺たちに任せてよ!

(団長)メタルを知らない人に改めてメタルってどう説明しますか?

(冠)メタルって今広いから、どう説明していいか難しいけど
世界で一番激しくて、一番かっこよくて、一番面白い音楽
ハードロックというものが誕生したけど、それ以上に激しい。
いかに激しいことをやれるかというのを追求している。
音数然り、声の高さ然り。

(逹瑯)やはり高い方がいいんですか?

(冠)いや、今は低い声の「ヴォー」っというのも入ったりして一色単になってますが。
高けりゃ高いほどお客さんは喜んだりしますし。
爆音の中で高い声出すと通る!
俺思うねんけど、メタルでハイトーンしだしたのって演奏がやかましくてヴォーカルが全然届かへんから
高い声出してみようって出したら「あ、聞こえる!?」って。俺そこからきたんじゃないかと思う

WWWW

(団長)前回紹介したジューダス・プリーストロブ・ハルフォードはハイトーンヴォーカルのパブリックイメージを作り出しましたよね。そういう歴史もこの番組では学べます。

(ガラ)メチャクチャ勉強になるね

(冠)今回もヘヴィメタルのど真ん中のアーティストを紹介しますよ。
まずはIRON MAIDEN (アイアン・メイデン)

聞いたことあるでしょ?
ロゴも見たことあるでしょ?
そしてアイアン・メイデンにはキャラクターがいるんです。
エディ(Eddie the Head)っていう。

Iron Maiden -Released: 1980年4月

アイアン・メイデンのジャケットには必ずこのエディが書かれている
最近ではライブにも登場してきて、メンバーと戦ったり。

(団長)レジェンド中のレジェンドですよね。

(冠)70年代のニューウェーブオブブリティッシュヘヴィメタル(NWOBHM)というムーブメントが起こったんだけど、
その中の筆頭株がアイアン・メイデン。

(逹瑯)へえ!じゃあイギリスなんだ

(冠)そうイギリスのバンドです。他にもDEFLEPPARD(デフ・レパード)とかいたり

(逹瑯)デフ・レパードはメタル?ハードロックのイメージだけど?

(ガラ)俺見に行きましたよデフ・レパードの日本武道館公演

(団長)NWOBHMのムーブメントにより世界中でヘヴィメタルが流行ったという現象です。

(冠)アイアン・メイデンはイギリス出身なので、初期ポール・ディアノのヴォーカル時代はハードコアパンク寄りなサウンドが強かったんですが、ヴォーカルがブルース・ディッキンソンに変わったら急に様式美というか、伸びやかなメロディ、ハイトーンとなったんですね。
ベースのスティーヴ・ハリスというのも有名で、”カチカチカチ”ベースのアタック音がするんです。
それが気になんねん!

WWWW

(冠)かっこよくて気になる。どうやって弾いてるんだって。
そんでブルース・ディッキンソンのハイトーンと混ざっていい感じになるんですけど、一回辞めるんですよヴォーカルの、ブルースが。

(逹瑯)え、一回やめたってことは、また戻ってきたの?

(冠)そう!一回辞めた時は人気がグーンと下がったんだけど、また戻ってきたら、バーンと人気上がった。
ブルース・ディッキンソン、バンドやめてた時は何してたと思う?

???

(冠)クリケットの大会でてた

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(冠)クリケット選手としても有名なんや

(団長)さすがイギリス

(冠)是非、聞いてみて
まず、イントロがめちゃくちゃ長いんです
ただ、ライヴが肝なんですアイアン・メイデンは
ギターリフを、みんなが歌うんです。

Iron Maiden-Fear Of Dark

(団長)メタルはイントロ長いよねとか、ギターソロ長いよねとか、ツインリードギターでハモるよねとか、
そういうフォーマットを作ったのもアイアン・メイデンですよね

(冠)日本ではサビから始まる曲とか、イントロいらない、ギターソロいらないとかそういう話になってますけど、その真逆にいってますから。

(団長)無駄の美学ですよね
メタルは無駄に長くやるけど、それがメタルの様式美

(冠)そう、その無駄に長いなものほど美しい。
このFear Of The Dark 
国民的な歌になってるんじゃないですか?

(冠)ちなみにブルース・ディッキンソンはパイロット免許持ってますから自家用ジェットでツアーを回ってる

(団長)NWOBHMのムーブメントが無く、アイアン・メイデンがいなかったら、その後のMETALLICA(メタリカ)SLAYER(スレイヤー)といったアーティストも生まれなかったと言っても過言ではないですよね。

(ガラ)メロディーが綺麗だしいいよね
お客さんもめちゃくちゃ歌ってて、一体感がすごい
サビのとこだけじゃなくて、静かなところでも歌っている

(冠)アイアン・メイデンの醍醐味は一体感なのよ。
みんなで声を出して盛り上がれるライブが早く復活して頂きたいと思っています。

アイアン・メイデンは70年代からやっているバンドですが、最近でも「戦術」というアルバムではエディが日本の甲冑着てるジャケットを出している。

(逹瑯)あれ?逆に影響与えているんじゃないですか?

(冠)おれら先に甲冑着たジャケットやってるからね


(冠)すごい親日家でもあるんですよ。
ぜひ、アイアン・メイデンはライヴにも足を運んでみてください。

そして、次は逹っちゃんも好きってやつを紹介します。
ベタ中のベタですよ、わかりやすいところ行きますSLIPKNOT(スリップノット)

(逹瑯)これは聞いてきてる

(ガラ)これは僕も聞いたことあります。

(冠)そうなんです、スリップノットのすごいところはメタル聞いてきてる人以外の人達も取り込んだところです。
メタルの幅を広げて、いわゆるハードコア、デスメタル、ミクスチャーといった要素もあり、ファッションや見た目の奇抜さなんかでもみなさん大好きなやつです。

(逹瑯)スリップノットの好きなところはマスク被ってるでしょ、あのインパクトはあるんだけど、マスク被って顔隠してるけどそのマスクの下がイケメンというところが俺大好き。
マスクマンはイケメンでじゃなければいけないのよ

(冠)タイガーマスク理論やね

(逹瑯)キン肉マンもそうですから

(冠)不細工だからマスク被っているわけではなくて、理由があって被っている訳だから。

(団長)この人達がいわゆるヘヴィメタルを一回ぶっ壊したんですよ。
80年代にアメリカでもヘヴィメタルブームが起こりまして、90年代に入ってはオルタナティブブームがおこり。

(冠)NIRVANA(ニルヴァーナ)とかね。
それでメタルが死んだって言われた時に
KORN(コーン)とかlimpbizkit(リンプビズキット)とか売れてた時代かな。
そんな時にヘヴィメタルサウンドのスリップノットが現れてきた。

(逹瑯)とにかくドラムのサウンドがびっくりしたよ。

(団長)その時はジョーイ(初期Drメンバー)ですね

(冠)それこそパーカッションも何人かいて。
ターンテーブルもいて、新しさがあった。
それでミクスチャーやオルタナ好きも取り込んでいったっていう感じでしたね。
ただ、古き良きメタル好きは「スリップノットをメタルとして認めていいのか?」「これをメタルと呼んでいいのか?」みたいな論争も巻き起こりましたけど、やかましいわ!と。

(逹瑯)でもそんな論争が巻き起こるってこと自体が勝ちだよね。
これってどうなの?っていうのが。

(ガラ)それが新しいってことだよね?

(逹瑯)あれもそうじゃない鉄血のオルフェンズ
あれもガンダムなのか?ってね。結果、面白ければいいじゃん

(団長)冠さんがメタルの話以外には全くついていけてないw

(冠)機動戦士やろ?
ある種、オルフェイスなのよ!

(逹瑯)オルフェンズ!

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(冠)スリップノットも新しいアルバム出て、
ゴリゴリのデス声もあるけどメロディーが際立ってます。
今、バランスがすごくいいと思います。

(冠)ライヴもすごくいいし、この曲は逹っちゃんも絶対知っているハズ。

(逹瑯)トーキョー トーベーね。あとSA WA GE〜ね

(冠)今結構主流でやっているけど、一回座らせてから3,2,1飛べみたいなやつあるやん?

(逹瑯)だってミヤさん(MUCC)がスリップノットの来日ライヴ見て、
「あれやりたい」って言って帰ってきたからね。

(冠)その前からやっていた人がいたかもしれないけど、
あれを世に広めたのもスリップノットと言われていますからね。

Slipknot - People=Shit

(冠)めちゃクチャ繊細な音数をやっているんだけど、音はクリヤなんですよね。

(団長)おそらくスリップノットのジョーイは世界のトップクラスのドラムってくらいのレベルであったし、ジャンルを変えましたね。

(冠)METALLICA(メタリカ)のドラムのラーズとかの交流もあったりして、メタルを繋いでいるという感じもあった。

(団長)ジョーイはギターも弾けるのでマーダードールズ
ウェンズデイ13と一緒に。

(冠)団長、俺の知識を上回ってくるねw

(団長)結構マルチプレーヤーなんですよね、スリップノットのメンバーが。
DJも楽器できますし。
リーダーのピエロお面被っているクラウン(Shawn "Clown" Crahan)、あの人確か溶接工なんですよね?
それで自分の職場にみんなを集めて練習して。
それで溶接できるからガラクタのようなもの集めてドラム作って。

(冠)あのドラム缶のやつね、作ってたわ。

(団長)本当マルチな才能のあるバンドですね。

(冠)そのクラウンが前回のノットフェスジャパンの時、対談したんですよ。
その時、私のこの冠(クラウン)をクラウンが被るという

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(冠)そのノットフェスが来年2023年4月にきますよ!
そういえば2020年のノットフェスに私、呼ばれてたんですよ、それが延期になってしまってる訳ですが、これはどうなってるんですか!?オイ!スリップノット!待ってるよオファー!コリー!メンバー!それともHIP(イベンター)か?いや、俺はコリーからの連絡を待ってるよ!

(ガラ)ハードコアなのかな、ドラマチックというよりは勢いがあって。見応えもあるし、いいね!

(逹瑯)スリップノットはいいね!
うちらの世代だと初めてコピーしたバンドだとLUNA SEAとか黒夢とかL'Arc〜en〜CielとかGLAY やX JAPANです、とかじゃん?
今、MUCCのドラム叩いているアレンは初めてコピーしたバンドの曲がスリップノットらしいよ。
初心者が初めてコピーするのがスリップノットって頭おかしくない?

(団長)まあ、飛び級ですねw

(冠)おお!ほら!もうMUCCにメタルが入り込んでるよね。
MUCCはほぼメタル化してると言って過言じゃないよね?

(逹瑯)いや、YUKKEさんがいる限りそれはないです
ああいうメタルはいませんから

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(団長)メリーもPANTERA(パンテラ)のカバーはやってましたよね?

(ガラ)あ、やりましたね

(団長)「悩殺」の1曲目(ストレングス・ビヨンド・ストレングス)ですよ。

(ガラ)ネロ(メリー/Dr)が結構メタル好きなんで、曲を選んでた。

(冠)ほれ、ほれ、ほれ
やっぱメリーもメタルなんじゃないか?

(逹瑯)いやいやいや、テツ(メリー/Ba)くんがいる限りそれはない

(冠)いや、テツ(鉄)=メタルですよ
メタルじゃないですか。

(ガラ)テツはどちらかというと暗くてダークなのを聞いてますね

(団長)そういう方にはドゥ-ムメタルというジャンルもありますから
暗くておどろおどろしいやつが。

(冠)メタルってめちゃくちゃ広いから。

(逹瑯)coldrain(コールドレイン)なんかはメタルよね?

(冠)メタルよ。だってメタルフェスも出てるし。
マキシマム ザ ホルモンもヘルフェスっていう海外の大きなメタルフェスにも出てるし。
BABYMETAL(ベビーメタル)も出てます。

(団長)全部まとめてNu Metalとも呼ばれてますね。

Nu Metal
1990年代のグランジ、オルタナティヴ・ロックの全盛を受け発達し、その後のヒップホップ全盛との狭間で世界的に広がったメタルのジャンル。

(冠)さっきノットフェスの話もしましたが、海外のフェスにはパンテラが復活して出ていたから、
日本のノットフェスにも来るんじゃないか、と。
ということは来年2023年はまたメタルがきちゃうよ!
今のうちにのっておかないと、困っちゃうよ!

来年のメタルブームの時に乗り遅れてしまわないように気をつけてくださいね。

(ガラ)これを機に聞いてみよう

(冠)じゃあ、最後はオールドスクールと言いますか、懐かしいところをご紹介します。
これもみなさんお馴染み。ロゴもよく知っていると思いますAC/DC(エーシーディーシー)です。

(逹瑯)AC/DCってメタルなの?

(冠)AC/DCをメタルって呼ぶかはさておき、いわゆる源流ですよ。
AC/DCを聞いて育った人がメタルをやっていたという感じです。
なので、そこを辿っていってほしいな。
このロゴもよく見ますよね?


(冠)日本でも超有名店がパロディしてるの知ってます?

(逹瑯)え?知らない

(冠)みんな大好きなあのお店ですよ

京都が生んだ中華料理店OHSHO
王将のコップみてください。

(冠)そんなAC/DCですが、最近MAN WITH A MISSIONもカバーしているんですよ。

MAN WITH A MISSION-Thunderstruck


(冠)そしてこの映像もお客さんを見てほしい。
本当にかっこいいから。

AC/DC - Thunderstruck

(冠)この人達がいなかったらメタルのムーブメントも起きなかった可能性ありますからね。
しかもオーストラリア出身というのもいいんですよね。

(ガラ)イントロからかっこいい!

(冠)ロックの王道とも言われてますけども、AC/DCを機にメタルに入っていく人もたくさんいたと思う。
アンガス・ヤングのギター、ギブソンのSGモデルに憧れてそこからメタルの世界に入っていった人達もいっぱいいたと思う。

サウンド的には明るいロックですよね。
ドラマティックな展開というよりは、シンプルなリズムとシンプルなメロディ。シンプルなリフ。

海外ではスーパースターです。
でも日本での人気は他の国に比べてそこまでないんですいよね
来日したことはあるんですけど、この映像のようなほどではないんですよね。

最初のヴォーカル、ボン・スコットが亡くなって今のヴォーカル、ブライアン・ジョンソンになってバーンと人気が出た。
ボン・スコット時代も素晴らしいんですけど。
ブライアンになってからのBack in Blackが素晴らしい。

(冠)僕ね、結構ハイトーンはAC/DCをコピーしてたこともあり、学んだとこありますから。
ハイトーンを好きな人にも喜んでもらえると思います。
まあ、超レジェンドですから日本で言う矢沢永吉さんを紹介するようなものです。
でも日本ではまだまだ、AC/DCを知らないっていう人も多いと思うので、是非聞いてもらいたいです。

(逹瑯)この映像を見てすごいなって思ったのは演奏しているメンバーはもうおじいちゃんなんだけど、見ている人達は若い人が多いってとこ。

(冠)そう、これが日本でもほしいのよ!
おっちゃんがやっているバンドも若いのも全員で盛り上がるという状況を作りたい!

(団長)という訳で今回もお時間が来てしまいましたので、また次回!

(冠)次はLAメタルあたりを行きますか。

(逹瑯)LAメタルあたりになってくるとマーヴェリックに近づいてくるからね。

(冠)では次回第3弾をよろしくお願いします!


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