2023夏スタディーツアー参加レポート8/28 IDDK

[宇宙バイオ実験に挑むベンチャー企業に訪問!]
工学院大学先進工学部応用化学科1年の廣瀬凜です。SMJYCに所属する友人に紹介され、スタディーツアーとしてIDDK訪問に参加することになりました!
 
当日のスケジュールは以下の通りです。
 
13:45 門前仲町駅集合
14:00 IDDKの事業についての説明
16:00 MID技術の体験、事務所訪問
16:30 記念撮影、解散
 

IDDKの事業説明
会議室に入り、まずはIDDKのCSOである池田わたるさんからスライドでIDDKについての説明をしていただきました。ちなみに、IDDKという社名は「いつでも、どこでも、だれでも使える顕微観察」という会社のキャッチコピーからきているそうです。
 
 
MID技術
MIDとは、指の上に乗るほどの小さな顕微観察装置であり、半導体技術から、光を感知する素子をメッシュ状に並べ、そこに対象物を乗せる事で対象物を観察することができる技術です。IDDKは、東芝からスピンアウトしたバイオベンチャーであるため、元々東芝で半導体に関する仕事をしていたCEOである上野宗一郎さんの人脈を生かしてこのような顕微観察技術を開発することができたそうです。
従来の顕微鏡では、解像度を上げると視野が狭くなってしまいますが、MIDは対物レンズのようなものがないため、ピントを合わせる必要もなく、視野は変わらず観察することができます。

 
宇宙バイオ実験室事業
IDDKでは、無料で宇宙バイオ実験相談を行っています。ここでは、学生の研究から企業まで幅広く相談を受けていると聞き、大変驚きました。実験の中身は審査せず、失敗してもよい、すなわち誰でもチャンスがあるという環境に非常に興味を持ちました。微小重力環境下でしかできないことをIDDKの技術で支援する予定だそうです。
サービスの流れとしては、要望、デザイン、内容から地上で実証実験をし、実際に衛星を打ち上げサンプルリターンするところまでを考えているとのことですが、国内から海外まで様々な企業とすでに提携を行い、現在はプランの実現に全力を注いでいる最中とのことでした。
 

MID技術の体験
MID製品を実際にいくつか見せていただきました。特に驚いたのが、USB型のMID(下図)でした。USBをパソコンに繋いで対象物を乗せるだけで簡単に観察できるため、とても簡単で便利だと思いました。

感想
宇宙バイオ実験や宇宙工学に関する知識が全くなかったため、参加するまで緊張していました...。事業説明では、初めて聞く専門用語も多く、他の参加者のハイレベルな質疑応答には圧倒される場面もありました。しかし、宇宙バイオ実験という初めて触れた未知の世界には、話を聞いていて非常にわくわくする内容でした。今後MIDを用いた宇宙での観察が実現すれば、宇宙生物学や宇宙医学などの分野で大きく活躍するものになると思いました。
文責:廣瀬凜(工学院大学1年)



SMJYCの加入方法
こんにちは!Space Medicine Youth Japan Community(以下SMJYC)の運営を務めております、慶應義塾大学医学部3年の服部優奈と申します。SMJYCとは宇宙医学に関心を持つ学生や若い世代が集まり、それぞれの興味を深め、互いに学び合うコミュニティとなっております。活動の一環として、JAXAをはじめとした宇宙医学の関連施設に訪問させていただくスタディツアーを毎年開催しております。私も今回こちらのIDDKへのスタディツアーに参加させていただき、最新の技術に触れ、ますます宇宙医学への興味がわきました!SMJYCについてさらに詳しく知りたい方はぜひ過去のnote(Space Medicine Japan Youth Community (宇宙医学)|note)をご覧ください。

それでは、追記としてSpace Medicine Youth Japan Community(以下SMJYC)の加入方法について説明をさせていただきます。

①お問い合わせフォームから必要事項を入力
以下のリンクより、ご氏名、ご所属、メールアドレスをご記入の上、お問い合わせ内容に新規入会希望の旨をお書き添えください。
お問い合わせ|Space Medicine Japan Youth Community ~宇宙医学~ (umin.ac.jp)

②LINEグループへの招待
お問い合わせフォームで入力していただいたメールアドレスにこちらから返信をさせていただいたのち、LINEグループに招待いたします。

SMJYCでは、宇宙医学に関連した様々なイベントを定期的に開催しております。少しでも興味がありましたらこちらの方法でご参加ください!
皆さんと活動できることを楽しみにしております!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?