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Dialog 05 ホストとの対話会vol.2 実施レポート

スペースマーケットは「アクションを生み出し、世の中を美しくする」というをサステナビリティ・ビジョンとして掲げ、様々なステークホルダーと対話をしながら持続可能な社会づくりへの貢献を目指しています。

「既存のスペースの空き時間や、空き家となった一軒家を誰かに貸し出し活用する」という事業そのものが、所有ではなく共有を実現しサステナブルな社会の一助となるであろうスペースシェア事業。
今回は、そんな事業を支えるホスト(スペース運営者)であり、本取組みにご賛同いただいた有志のみなさま5名と、第二回ホスト対話会を開催しました。

参加ホスト紹介   
■ 青山さん:あおさや運営  スペースURL
■ 金窓さん:guesthouse MOSHIMO運営  スペースURL
■ 平岡さん:旧・宇太小学校(奈良カエデの郷ひらら)運営   スペースURL
■ 塚越さん:築80年 逗子の古民家運営   スペースURL
■ 深瀬さん:関東で10ヶ所以上の人気スペースを運営  スペースURL

地域との共生を大切に

ーー シェアスペースを運営する際、ちゃんと地域や周りの理解を得ながら運営を進めることは重要なポイントですよね。意識されていることはありますでしょうか?

ホストA:近隣とのコミュニケーションは欠かさないですね。父親が住んでいた家を運営しているのですが、父親の代からの近隣との信用・信頼関係もあったのでそこを大切にしています。

ホストB:うちのスペースは閑静な住宅街にあるので、ロケバスが沢山来ると厳しいんですよね。ご利用はありがたいことなんですが、それよりも地域との関係性・気持ちよさを優先したいと思い、現在はテレビなどの動画撮影チームの利用はお断りすることにしています。

ホストC:運営しはじめた最初は、周りの理解を得るのに苦労したところもありました。遅くまで利用可能にするとハメを外されるゲストがいたり、近くのBBQ場の利用者が捨てて行ったゴミを、近所の方からうちのスペースの利用者が捨てていったのでは?と言われてしまったり。ですが、挨拶は欠かさず、しっかりコミュニケーションをとってきたので、今では理解されていますし、つながりができてきました。

丁寧な運営が、環境負荷軽減にもつながる

ホストD:他の学校で使わなくなった机・椅子をもらって活用したりはしていますね。什器などはそうやってスペース間で回したりもできるはず。

ホストE:それはもっとできると思いますね。うちでは、予約状況を踏まえて、おすすめの利用用途やスペースの内装等を変えています。その際に不要になった備品は他のホストに譲ったこともあります。そもそも人気スペースのトレンドはどんどん変化するので、ハコとしては同じスペースを活用するとしても、時代に合わせて中身をコンバートすることによって生まれ変わらせることができるんですよね。持続的に場所に価値を生み出していくことが大事だと思っています。

ホストA:実は、地元の不動産屋さんと一緒に「空き家コンテスト」を企画しているんです。空き家をどう活用しますか?というもの。どんな使い方アイデアが出てくるか楽しみですね。

ホストB:私のスペースは、もうすぐ100才になる家です。40年間くらいは空き家だったんですが、大々的にメンテナンスを行って今は運営ができている。これはひとつのサステナブルだなと。

ホストC:私の家のコンセプトも、100年住める家です。壊して作って…ではなく、長く大事に使っていくのは大事なことだなと思っています。孫やひ孫まで住める家にしていく予定なので、メンテナンスもしっかり行って。好循環が生まれるようにしたいです。

多様性溢れる新たなチャレンジの場にしたい

ーー 今後、こういうことをやっていきたい、試してみたいことなどありますか?

ホストD:運営チームが高齢化しているので、どうやって施設の運営体制を担保できるか。運営の持続可能性は課題だなと思っています。ホスト同士の横連携なんかもありえるのでは。先ほど話していたモノのシェアもそうですが、運営リソースのシェアも。思いを受け継いでくれるホスト、ホスピタリティがあるホストに引き継いでいけるとか、その辺りが仕組み化できると面白いのではないでしょうか。

ホストC:いいですね、ゲスト受け入れだけや、鍵受けとるのだけ…など、ちょっとだけ誰かにお願いしたい、近所でホストがいたらお願いしたいことってありますよね。お互いに助け合う協力ができたら嬉しいです。

ホストE:貸出の仕方も、もっと多様にしていきたいです。間借りキッチン用のスペースをオープンしようと思っていますが、1時間とか1日ではなく、1週間、1ヶ月というもう少し長い期間での利用を促したくて。その間にクオリティをあげたり、地域との関係性を築くことができるようにしたいんです。

ホストA:地元を楽しんでもらうことに貢献していきたいです、ノーブランドな街にこそ、素敵な発掘があるはず。そういった活動を、スペースマーケットさんと一緒にやれたら面白いなと思います。

ホストB:私も、会議利用の人と地域の食事所をつなげたり、宿泊施設を紹介したり、地域を有機的に繋げていきたいです。地域の情報をもっとゲストさんに伝えていけたらいいですね。

ーーご協力、ありがとうございました!スペースマーケットが描く持続可能な社会の実現への貢献のためには、ホストのみなさまのご協力は不可欠です。今後も、対話を続けながらアクションを起こしてまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

▼ ホストとの対話会 第一回開催レポートはこちら