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【卒業生インタビュー♯4】谷中 迪彦さん

スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。スペースキーを卒業したメンバーに話を聞く企画の第4弾。現在は映像制作会社を運営する谷中さんにインタビューしました。興味があったのは、アウトドアというビジネスについて。アウトドアビジネスの可能性についても聞きました。


谷中 迪彦さん
2016年入社 SEOディレクター、事業戦略推進、経営サポートなど幅広い領域を担当。現在は株式会社LIVEUPの代表を務める。アウトドアではキャンプをはじめ、マリンスポーツ(釣りやシュノーケリング)が好き。


スペースキーでやっていたこと


-お久しぶりです。では早速、スペースキーに入社する前後から聞かせてください。

スペースキー入社前は、音楽や映像などのエンターテイメントコンテンツの制作・配信に関わっていました。スペースキーへのきっかけは、『なっぷ』ですね。幼少期(首が座る前)からキャンプを経験し、ユーザーとして『なっぷ』も利用していました。『なっぷ』の運営企業はどのような会社なんだと興味をもったのが一番最初で、まだ当時は社員数が20人にも満たないくらいだったかと思います。

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ユーザーの立場から『なっぷ』の改善に関わりたいなと考えていたのですが、当時は『CAMP HACK』を立ち上げたタイミングで、メディアを伸ばしていきたいフェーズ。もともとデジタルコンテンツを扱っていたため、まずはここを推進する一員として、参加することになりました。

-入社後は幅広く事業に携わっていたイメージがありますが。

そうですね、最初こそ“SEOディレクター”としてSEO対策やコンテンツマーケティングなどメディア運営の裏方全般を担っていました。新しく入社した編集メンバーの研修も担当していましたね。その後は、『なっぷ』のサイト改善などにも関わりました。所属組織が“事業推進本部”という名称だったため、1つのサービスに特化するのではなく事業を横ぐしで見ようという役割だったこともあったのだと思います。

-スペースキーで実現したかったことって何でしたか?

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これまでアウトドアの仕事と言えば、キャンプ場運営や小売業がほとんど。スペースキーの「アウトドア×IT」という概念は他になく、特異な印象を持ちました。だからこそ、実際に見てみたかった。アウトドアを軸にしたビジネスが成り立つのか、そしてどこまで行けるのか見てみたかったというのが一番です。

僕自身がビジネスや経営に興味があったので、今までもそういった目線で仕事を見てきました。ただ、元々好きだったアウトドアでのビジネスは見たことがない。『なっぷ』や『CAMP HACK』がスケールしていく過程を見たかったし、自ら携わって立ち会いたかった。それが目標だったのかな。

-実際やってみてどうでした?

入社したての頃は苦労しかなかったです。みんなは高い経験値を持っていたし、スピード感もものすごく速くて、追いついていくのが精一杯でした。特に、同期に原田臣という人がいて(現アウトドアメディア本部長)、とても刺激を受けましたね。今思えば、僕はポテンシャル採用に近かったのかもしれないです。SEOを専門にやっていたわけでもなければ、編集は未経験。自分の居場所を確保するのに必死で、仕事が終わってから勉強したり、Webマーケティングを学び直したりしていました。

-意外です!

実際にスペースキーには1年8カ月在籍したのですが、もっと長くいたように感じます。メディアの運営から事業全体の推進、最後のほうは経営に近い部署も体験させてもらって、濃い経験ができました。

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また、「会社が拡大していく過程を見たい」という当初の目標も、ある程度は達成できました。入社当時は20名程度だった組織が、離れる頃には100名目前にまで成長し、ベンチャー特有のスピード感を実際に肌で感じながら一緒に走り抜けたことは、今後においても大事な軸になる経験になったと実感しています。

-やりたかったことは、ほぼ達成したと。

個人的な都合でスペースキーを離れることになりましたが、欲を言うならば、もっとやりたかったです。事業サイドでも経営サイドでも、これという結果を残せなかったのが心残り。

-では現職の紹介をお願いします!

現在は、株式会社LIVEUPという映像制作会社を運営しています。WebCMなどを制作する「動画制作事業」と、放送技術を駆使した「インターネットライブ配信番組制作事業」の2事業をメインに運営。特にコロナ禍になってライブ配信の需要は高まっており、株主総会やプレスカンファレンスなどでご利用いただくケースが増えています。

-スペースキーもOISでお世話になっています。

そうですね。セミナーやカンファレンスなどもWebでの開催が増えているため、弊社でもそれに付随したサービスの提供に注力しています。例えば、有料コンテンツやチケットの配信、セキュリティを重視した配信技術の提供などです。今後、より多様化していく動画を介したコミュニケーションにおいて、様々なニーズを実現できるようなサービスを提供していきたいと考えています。



今だから言える「スペースキーとはこんな会社」


-振り返ってみて、スペースキーとはどのような会社でしょうか?

LIVEUPと似てるなぁと思いますね。スペースキーの原動力はアウトドアが「好き」ということ。カテゴリーや熱量は様々ですが、アウトドアが好きで可能性を感じている人が集まっている会社です。LIVEUPもそこは同じで、カメラや映像制作などが「好き」なメンバーが集まった会社。やはり核となる共通のものがあるって、強いなと改めて実感しています。

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また、スペースキー入社当初に思ったのは、優秀な人材が多いこと。雑居ビルの1室で20名にも満たない規模なのに、「なんでこの(特殊能力持った)人がいるの!?」と何度不思議に思ったことか(笑)。そこもアウトドアの魅力に引き寄せられたからだと思いますが、もう1つの要因に佐藤さん(代表)の人柄が大きかったのではと思っています。経営者としての人徳が成長の要因にもつながっていて、それが今のスペースキーを形成しているのではと。その“徳”を見習いたくて、継続的にコミュニケーションを取らせてもらっています。

-なるほど。逆に、伸びしろになる部分はどうでしょうか。

スペースキーは、能力がある人が揃っている。協調性もあっていい人が多くて、アウトドアへの熱量も高い。みんな強みを活かして好きなことをやっているのだからこそ、「もっと欲を出してもいいんじゃない?」と感じることもありましたね。ちょっと遠慮しているというか。事業の改善をしているときも、もっと言ってほしかった部分もあれば僕ももっと言いたかった部分もあった。本音で話していないような、煮え切らなさを感じたのは事実なので、そこはもっと攻めていいのではないかなと思います。


アウトドア業界に思うこと


-昨今のアウトドア業界に思うことはありますか?

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コロナ禍もあり、アウトドア業界が伸びている印象があります。とりわけ、キャンプへの注目度は高く、ブームが来ているなと。ただ意識しないといけないのは、これらは外部要因であって、本質的に業界を伸ばしていくスタンスがあったほうがいいのではと考えます。

結局、アウトドアレジャーは個人の余暇時間の奪い合い。業界の中だけに目を向けるのではなく、視野を広げた取組みが必要ではないかと。時には他産業と戦うこともあれば、手を取り合うこともある。様々な可能性を想像して、ライフスタイルに入り込んでいくようなポジションを取っていくことが大事なのではと思います。

また、やるなら最後まで、真剣に取り組む“覚悟”も必要です。最近はYoutubeでもキャンプ動画が流行っていて、アウトドア業界が認知拡大のために動画を配信するのも一手かと。ただ、大事なことは、やってどうなったか。動画を見に来ただけなのか、サービスにまでたどり着いてくれたのか。その施策がどれだけ寄与したのか分析して、次に活かすアクションまで取れるとベスト。とはいえ、そこまでできる事業者さんは少ないでしょうけど。

-たしかに。

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そういう部分は「アウトドア×IT」としてやってきたスペースキーの得意分野なので、ぜひ業界のハブとして、率先して推進してほしいなと思います。一過性で終わらせないためにカスタマージャーニーを作ってPDCAを回していくことや、アドバンテージを見極めることとか。戦略を練って攻略していかないと、ブームで終わってしまいます。スペースキーは多様な能力を持った人材が集まる集団です。強みを活かして業界に伴走し、ブームを文化にしていくような動きを期待しています。

-そうですね。スペースキーだからこそできることなのかも。

業界への働きかけも、スペースキーならもっとできると思っています。僕はもっと業界内外から評価されるべき会社だと思うし、そういう点では広報・PRもまだまだ。様々なルートや関係者を巻き込んで、影響力高い活動を期待しています。

-広報の部分は今まで以上にがんばります!


今後の目標


-アウトドアの今後の目標はなんですか?

新しいキャンプ場を開拓してみたいですね!いつも行くのは関東近郊なので、日本全国にあるいろいろなキャンプ場を訪れてみたいです。

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-ちなみに、お気に入りギアはありますか?

うーん、あまりこだわりがないので……。強いて挙げるなら、イワタニの炉ばた焼き器ですね。卓上で手軽に焼き物ができるのが便利です。オフロードバイクで山にこもってキャンプも好きですが、マリンスポーツも好きなので、海辺で海鮮を焼くのにも重宝しています。

-家でも使えるのがいいですね!

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あと、これは達成できない目標かもしれませんが、ネイチャードキュメンタリー映像をいつか作ってみたいです。小さい頃から自然の中で遊んできて、単純に自然がある風景が好きなんです。また、日本の原風景もきちんと残していきたい。日本って素晴らしい自然がたくさんありますが、意外と撮影できない所もあるのでどれだけ撮れるのかはわからないのですが。スペースキーが全国の自治体とコネクションをつくってくれたら、達成に近づけるかもしれないですね(笑)。そこもぜひお願いします!

-ネイチャードキュメンタリー映像、見てみたいです!それをいつかOISで流したいですね。今日はありがとうございました!


■ お知らせ ■

株式会社LIVEUPは創業以来、2000本以上のライブ配信・イベント中継・映像制作を企画から配信までワントップで手掛けてきました。その実績を基に、イベント・プレスカンファレンス・株主総会・社員集会などのオフラインイベントのオンライン化(映像化)を企画から制作・実施までトータルにプロデュースしています。「人は集められないけど、伝えなければならないことがある」。そんな課題の解決はLIVEUPにご相談ください。

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