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2020年アウトドア動向まとめと、2021年の動向予想

スペースキーの小野(@tsugumi_o_camp)です。2020年は新型コロナウイルスにより、日本を含めた世界経済全体が大混乱となった年でした。では、アウトドア業界はどうだったのか。キャンプ場検索・予約サービス『なっぷ』を通じて、2020年のキャンプ動向をまとめましたので参考にしてください。


2020年9月~11月の『なっぷ』新規会員数は、前年比200%超え

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『なっぷ』の新規会員数は、4・5月の緊急事態宣言で落ち込むものの、明けた6月以降は右肩上がりで推移しています。特に注目なのは、9~11月では前年同月比200%超えを達成(なんと、11月は280%!)。例年は11月を境に会員数が減少していく傾向がありますが、2020年はトレンドと逆を行く動きが特徴となって現れています。


一施設あたりの平均予約件数は、6月以降100%超え

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一施設当たりの平均予約件数も、4・5月以外は前年同月比いずれも100%超えを達成しています。キャンプブームの追い風を受けて、全体的に市場のニーズが高まっている様子が見て取れます。例年予約が入りづらくなる11月が、最も大きく伸びているところも注目です。


国内アウトドア関連市場の調査レポートからも、アウトドアへの興味関心が高まっていることが考察されています。


なぜ好調だったのか


1.気候が落ち着いていた

アウトドアの成長をカギを握っているのは気候と言っても過言ではありません。特に影響を受けやすいのが、台風が発生する夏以降。2020年は大型台風の上陸がなく、比較的天候が安定していたのが大きく影響していると考えられます。秋が深まり気温が下がる10・11月も温暖傾向にあったことが要因となっていると考察されます。

2.GOTOトラベルキャンペーン

賛否両論ありますが、GoToキャンペーンの影響も少なくありません。アウトドア業界では、グランピングやコテージなどの簡易宿泊許可を取得している施設などが対象となったことで、より手軽なアウトドア体験の提供につながったと考えられます。

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3.新しい観光スタイル+テレワークの推奨

3密を回避する手段としてのアウトドア、キャンプにも注目が集まりました。その根源にあるのが、コロナ禍において密を避けた「旅行スタイル」と「テレワークの推進」があったからだと推測します。

また、単にレジャーとしてだけではなく、「遊ぶ」と「働く」を融合した“ワーケーション”という新たな概念が広がりつつあるのも2020年の特徴です。各施設をはじめ、自治体と連携したワーケーションの取り組みにより、新たなユーザー層の獲得につながったのではないかと考察。また、環境省では国立公園でのワーケーション利用の促進に取り組むなど、官民一体となり業界全体として加速させていこうという動きが特徴となっています。


2021年もキャンプは上昇傾向


2021年も、キャンプ動向は引き続き上昇傾向にあると予想されます。一方で2021年1月現在、11都府県で緊急事態宣言が再発令されています。また、ラニーニャ現象により各地で大雪が観測されるなど、手放しでアウトドアを楽しめる状況下ではないことも事実。現状をしっかり認識し、一人ひとりが責任ある行動でアウトドアを楽しむ意識が必要です。


・各施設の取り組み

・「#ステイコネクテッド」 ~自然と適切につながるための6つのヒント~


連日、マスを含む様々なメディアでキャンプに関連したニュースや企画が実施されるなどキャンプの盛況が取り上げられている潮流の中、不動産や金融など様々な異業種の事業者から、キャンプに関連した新たな取り組みの提案や相談がスペースキーにも寄せられております。この中から未来のキャンプのスタンダードになるサービスが生まれるかもしれません。

アウトドア業界はますます盛り上がりを見せています。今後の動向にぜひ期待し注目してください!


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