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私たちは何故・宇宙を目指すのですか?

なぜ宇宙を目指すのか?

私は山梨県内で小学校・中学校・高校そして地域の公民館などで数百回、そして県外では数十回、さらに海外では数回の宇宙講演会を開催しています。

著者の宇宙講演会の様子

そんな中で、子ども達からシニアの皆さんまで平均的に多い質問が表題の「私たちは何故・宇宙を目指すのですか?」と言う質問です。

その質問は裏返すと、驚くようなお金を使ってまで行う事ですか?と宇宙エンジニア目線では受け取ってしまう質問なのです。

国際宇宙ステーション 写真提供:NASA

今では殆んどありませんが、10年から20年前ぐらいに開いた宇宙講演会では、私が日本や海外のプロジェクトを分かりやすく解説していると「そのプロジェクトには、いくらかかるのですか?お金使いすぎですよ!」とか、当時の政治家が言った言葉を引用して「なぜ日本の技術や研究が世界一を目指す必要があるのですか?二番じゃいけないのですか?」と私が夢中で話していると腰をおるような質問をする人が多かったのです。

日本が世界に誇る「すばる望遠鏡」 写真提供:NAOJ

でも最近では、そのような事を言われる方はいません。これもJAXAやNASAなどの広報活動や私たちのような地域での宇宙活動が徐々に理解されてきたと言う事かと思っています。

 

そんな質問への私の答え方

「私たちは何故・宇宙を目指すのですか?」と言う質問には、私は次のように答えています。

地域での著者の宇宙講演会

当然の事ですが、

大昔に2億年ものあいだ地球の中心的存在であった恐竜が滅びたように、人類を滅亡させる小惑星衝突や有害な宇宙線などから私たちを守るための宇宙災害対策、それから気象観測やオゾンホール発見のように宇宙からの地球観測をより精度高く進めるためであります。

日本の月探査機「かぐや」が撮影した月からの地球の出 写真提供:JAXA

それから私たちが学生の頃は地球の人口は30億人でした、今では80億人近くとなっています。近いうちに100億人まで進むと言われています。

ですので、現時点でも発展途上国の皆さんが先進国の皆さんと同じように、各家で車やエアコン・テレビなどを複数台持つようになったら資源が足りないと言われています。ですから、地球資源には限りがある事を知って、将来のために、また種族維持本能のため宇宙を目指すのだと思います。

著者が作成した宇宙講演会用資料

更に、知的生命体と言われている私たちは、分からない事を知りたいと言う好奇心や探求心が強いのです。これが私達の本能でありロマンだと思いますと、宇宙講演会やテレビ・ラジオの宇宙番組でも話しています。

南米チリのアタカマ砂漠にて著者と海外エンジニア

 

次回の投稿をお楽しみに!

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